2019年の球春を2か月後に迎えるに当たって、いよいよ各球団の選手たちがそれぞれのキャンプ地へと旅立ちましたね。
昨年のプロ野球は広島東洋カープと埼玉西武ライオンズがそれぞれリーグ優勝を果たしました。
そして日本シリーズでは、パリーグで2位から這い上がってきた「福岡ソフトバンクホークス」が、見事に勝利を飾り日本一になりましたね。
そしてストーブリーグでは、新たな動きがありFAや交換トレードなど多彩にわたって行われました。
そんな中でも一番大きな話題は、パリーグのオリックスバファローズから自由契約となり、北海道日本ハムファイターズに移籍をした金子千尋ではないでしょうか。
その金子千尋がこの度登録名を変更して新たな名前に変わったことで、大きな話題を呼びましたね。
金子弌大が登録名を変更した理由は?
その当事者である金子千尋が記者会見の席で発表したのは、2018年の年の暮れが迫った12月10日でした。
札幌市内のホテル会場で本人の口から「新たな金子弌大(かねこちひろ)をプロ野球ファンや北海道のファイターズファンの皆さんに見せていきたいという思いと、今回新しいチームでやっていくことで、また一からスタートと思っているので、これを機に代えさせていただくようにお願いしました」との説明を行いました。
しかし新しい登録名ですが、いままでの金子千尋の印象が強く、なかなかなじめないのがファンの心境だと思います。
それと共にファンをとても大事にする金子弌大は、自身のインスタでこのよううに伝えています。
「金子弌大の『弌』は’いち’で変換ができますから」ということで新しい登録名について返還方法を述べていることで、いかにファンの心をとらえているかが分かる気がしました。
普通そこまで気を使う人は少ないのではないでしょうか。

やはりそこには金子弌大の温かい人間性が感じられるエピソードではないでしょうか。
それに大勢のファンが答えています。
いわく「息子に伝えるため漢字変換で苦労していましたが、おかげで無事に漢字変換ができてありがとうございました」
また他の人からも「昨日さっそくユーザー辞書登録を済ませました」
そして「新チームである日本ハムファイターズのユニフォームも発売されましたね」など大勢のファンから声が寄せられていましたね。
本当に皆さんが急な自由契約から始まった今回の移籍という、どちらかといえば悲しい出来事を、前向きにとらえているんだなあ、と私自身も感じることができました。
どんなに大活躍をしてきた選手でも、必ずといっていいほどけがや病気、そして思わぬ成績下降という不調に出くわすことは避けられません。
そんな時に本当のファンの温かさを感じることができるものと思います。
そうです、多くの金子弌大のファンは決して見捨ててはいません。
むしろそんな状況に追い込まれながらも、決して暗い表情を見せることなく、むしろ以前よりも明るい顔になった気がするほど前向きに変わったことに、より強い絆が生まれたものと思われます。
なぜオリックスは金子弌大を自由契約にした?
ここで改めてオリックスバッファローズはなぜ金子千尋を自由契約したのか、それに的を絞って考えてみたいと思います。
その理由はやはり2018年度における金子投手の成績にはっきり出ているものと思われます。
オリックスはこんな理由で自由契約したのか
2018年の金子千尋投手の登板試合数は17で、4勝7敗ということで3つの負け越しとなりました。
勝率も0.364という低い数字となってしまいましたね。
奪三振が72、失点が47で自責点は43、そして一番重要な防御率は3.87という成績に終わってしまいました。
この数字を見ていると、過去における金子千尋投手の成績と比べても、断然悪い結果となっていることが分かりますね。
結局過去においてどれほど好成績を残した投手でも、最新の成績をどうしても重視しがちで、その結果、オリックスバファローズの投手コーチや監督が、金子千尋に対して2019年のシリーズでは、あまり活躍が期待できそうもない、と考えた結果だろうと思います。
ある面、高年齢や体調不良は避けることができないので、自由契約を告げることもやむを得ないチーム事情があったと思います。
もしもずっとこのままオリックスに居続けても過去の大活躍はあまり期待できないとのことでの決断だろうと想像しています。
多くの金子千尋ファンにとってもこの結果を突きつけられた時は、自由契約を言い渡されたことも、仕方がないと思わざるを得ません。
金子弌大は日ハムでどんな位置に?
そんな状況に置かれた金子千尋ですが、北海道日本ハムファイターズの栗山監督は、新しい道を探るべく金子千尋から金子弌大に登録名を変えて、新メンバーに加えたのでした。
その栗山監督は記者会見で次のように話しています。
「金子弌大の起用法についてですが、先発という先入観を持たないことです。もちろんそのイメージはあるが、日本一になった瞬間にマウンドにいてもらう。そっちの方が大事なので最後のところに、ファイターズに来てよかったという姿で立ってもらう」との言葉を述べました。
過去に於いて沢村賞や最多勝、そして最優秀防御率など数々の偉大なタイトルを獲得してきたわけですから、金子弌大という新戦力に対しては、固定観念を持たないで起用していく方針のようです。
そこはあの栗山監督ですから抜かりはないと思っていますので、リーグ戦やセパ交流戦などでも大いに活躍を望んでいることと思っています。
たとえどんな結果に終わったとしても、決して悔いのない試合をしてほしいと思いますし、あの金子弌大投手なら必ずや新しい北海道の札幌ドーム球場でも、大活躍をしてファンの声援を浴びることと思います。
そして出来ることなら、パリーグ優勝投手として表彰台に上がってくれることを期待しています。
頑張れ金子弌大、北海道に新しい風を起こせ!目指せファイターズでの優勝を!
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