2023年のプロ野球も開幕から約3か月が過ぎようとしています。
恒例のセ・パ交流戦の連日熾烈な戦いを繰り広げ、最後には同率で4チームが並ぶというこれまでにない熱い戦いが行われましたね。
その結果、「得失点差率」といわれる指標によって僅差で横浜DeNAベイスターズが見事に初優勝を成し遂げました。
まだその熱い戦いが鮮やかに目に残っている今日この頃です。
ここからはそんなプロ野球界で新しい人材として活躍しつつある選手をご紹介したいと思います。
佐渡島出身の初のプロ野球選手として話題になった、菊地大稀投手です。
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菊地大稀のプロフィール
菊地 大稀(きくち たいき)は、読売ジャイアンツの現役投手です。
1996年6月2日生まれで24歳、身長は186cm、体重は89kg、右投げ左打ちで出身地は新潟県です。
球歴をご紹介しますと、真野中-佐渡高校-桐蔭横浜大学-巨人22年育成ドラフト6位で指名、背番号は96です。
入団後の成績は、1軍では16試合、0勝2敗0セーブ、17回2/3投球回、21奪三振、防御率5.60です。
2軍では39試合、2勝0敗11セーブ、44回2/3投球回、66奪三振、防御率2.42となっています。
4月29日に支配下登録されました。
菊地大稀の好きな言葉と座右の銘、アピールポイントは何?
ここでは菊地大稀選手の好きな言葉と、座右の銘があれば聞きたいと思います。
好きな言葉は「氣・最善を尽くし、その最善を疑う」だそうですが、いかがでしょうか?
すごく奥深い言葉であり、菊地選手の人間性にあふれた素晴らしい言葉ではないかと思います。
そしてご自分のアピールポイントは何かを挙げてもらいました。
「打者をねじ伏せる気合、覇気」だそうです。
いかがでしょうか、菊地選手の心の内を明らかにした、簡潔であるけれど、一番大事なことを示しているのではないかと思います。
菊地大稀の成績は?
2年目となる今季の成績は、19試合、2勝1敗0セーブ4ホールド、38投球回、26奪三振、防御率3.10となっています。
それでは巨人軍の原監督は菊地投手についてどう見ているのでしょうか。

1年目と比べると「ニュー菊地」が誕生したととらえているようです。
投げ方や野球に対する考え方が、全く変わったと答えています。
原監督は菊地選手は技術面だけでなく、人間性にも触れ、素直・朗らか・謙虚の3要素を挙げています。
今の所は非常にチーム内での信頼が生まれつつあること、例として今まではストライクを取ることに一生懸命だったが、最近はバッターを討ち取るためにと一生懸命投げられるようになった。
ストライクを取るためにと投げているピッチャーが、相手打者を抑えられることはできない。
自分で考えて投球を組み立てて、相手バッターを抑えるにはどう投げたらよいかといういわゆる「プランニング」が出来るように変化した、とも語っています。
セパ交流戦も今季は18試合で11勝7敗とDeNA、ソフトバンク、オリックスと並んで同じ勝率で1位になりました。
惜しくも得失点差率でDeNAにわずか及ばず、優勝は逃してしまいましたが、それでも4つの貯金で交流戦前には、首位を走る阪神に10ゲーム差をつけられていましたが、交流戦後は4.5ゲーム差の3位につけています・
今季は10節を迎えていますが、これからオールスターゲームを挟んでいよいよ後半に入りますが、各チームともに連日熾烈な争いが繰り広げられます。
やはりどのチームも、打撃よりもいかに投手が抑えられるかに注目が集まってきますので、
先発投手の頑張り一つで中継ぎ陣やクローザーの投手たちへの負担が変わってきます。
菊地大稀投手には巨人軍のブルペン陣にあって、チームの勝利をいかに増やしていけるかが問われていますので、暑さに向かっていく上でも、大いに頑張ってほしいと願っています。
最近の菊地投手ですが、これまでと違ってマウンド上でも堂々としている気がしますね。

「打てるものなら打ってみろ!」と言わんばかりに気迫がこもっているように思います。
菊地大稀の球歴は?
ここからは小学校時代から高校時代や大学時代の菊地大稀投手の活躍ぶりを持て行きたいと思います。
野球を始めたのは小学1年生の時だそうです。
新潟県佐渡市立真野小学校1年時に「真野ファイターズ」というチームに入り野球を始めました。
中学は真野中学校で3年生の時には、佐渡市選抜メンバー入りをして、「離島甲子園」といわれる日本全国の離島に居住する中学生の野球チームによる、年1回開催される野球大会に出場しています。

高校は新潟県立佐渡高等学校へ入学、1年の夏からベンチに入りました。
3年の春には県大会で4回戦に進出、同夏の県大会では初戦で敗退しましたので、甲子園には出場できませんでした。
当時から球威には定評があり、最速145キロの直球を投げ、その剛腕ぶりには周りも驚きました。
プロ志望届を提出し、9つの球団から調査書が届きました。
これは実に素晴らしいことと云わざるを得ません。
しかしながらドラフト当日は残念ながら、どこからも指名されませんでした。
そのため大学へ進学することになり、桐蔭横浜大学へ進学しました。
1年の秋には右肘のクリーニング手術を受けています。
さらには3年の春にはコロナによる感染が拡大し、リーグ戦が中止になってしまいました。
そんな災いがもとになり、大学での4年間の勝ち星数は伸びず、わずか4勝にとどまってしまったのです。
しかし最終シーズンとなった4年の秋には、神奈川大学と戦った際14奪三振の快挙で完封勝利を飾っています。
その活躍により最優秀投手賞及びベストナインにも選ばれました。
これらの活躍を見ていた巨人軍のスカウト陣は、菊地大稀選手について育成で6巡目に指名したのです。
これにより佐渡島出身の初のプロ野球選手となりました。
菊地大稀の年俸は?
11月22日には支度金として290万円、年俸は推定で400万円で仮契約を結んでいます。
背番号は育成選手として019を与えられました。
巨人に入ってからは2022年イースタンリーグでリリーフで12試合に登板、防御率は3.00、26奪三振を記録しています。

4月29日に支配下登録された菊地投手ですが、新背番号は96を与えられました。
同日東京ドームで行われた阪神戦では、途中から救援投手で登板しました。
2イニングを投げて無失点に見事押さえましたね。
しかも2つの三振を奪っています。素晴らしい活躍でした。
なおこの試合では新ユニフォームが間に合わず、019のユニフォームを着用しての登板になり、球場内を沸かせました。
ここでは菊地投手の特徴とその人間性にも触れて行きたいと思います。
身長は186㎝ということでかなり長身です。
菊地大稀の登場曲は?
それではここで菊地大稀投手がマウンドへ上がる際に東京ドームでかかる登場曲をご紹介しましょう。
その曲名は、THE ALFEEの「星空のディスタンス」という曲です。
今や大人気のグループですのでどなたもお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
颯爽とこの曲に合わせてマウンドへ向かっていくわけですから、かっこいいですね!
菊地大稀の球種と最速は?
菊地大稀投手の球種ですが、ストレートとフォークボールを主に投げています。
最速154キロの直球を投げ込みます。
5歳から始めた柔道では黒帯である初段まで上りました。
そして背負い投げが得意だったそうです。
そして野球では中学生時代に出場した「離島甲子園」と呼ばれている大会で、あのフォークボールで超有名だった村田兆治さんから直接指導を受けたとのことです。
実に素晴らしい体験をしましたね。
プロに入ってからもしばらくの間、村田さんとは連絡をしあっていたそうです。
対談した際には、フォークボールを教えて貰いましたが、投手にとってはとても貴重な球種ですので、これからも大いにフォークボールを駆使してほしいと思っています。
今シーズンの目標は?
菊地大稀投手の今季へ向かっての目標を挙げてもらいました。
「60試合以上に登板し、勝ちパターンで投げる」とのことです。
素晴らしい目標だと思います。
新人王争いにもぜひ加わってほしいと思いますね。
先発投手と違ってなかなか評価が難しいところではありますが、大事な場面で出てくるわけですので、大いに活躍してほしいです。
ホールドという指標がありますので、最多ホールド、ホールドポイントも狙ってもらいたいと思います。
最優秀中継ぎ投手賞を獲得してもらいたいですね。
読売ジャイアンツはこのところ3位とBクラスとなっており、今季こそは優勝を目指して日夜戦っています。
そんな中にあって、菊地投手の存在はかなり大きくなるのではないでしょうか。
そしてその次に目指してほしいのは、先発でローテーション入りを狙ってほしいです。
なんといっても今注目されている投手は、先発完投型ですからいずれはそちらへ行ってほしいと願っています。

現在、抑えではクローザーとして大活躍中の大勢投手が存在中です。
なかなかこの場所は大変だと思いますので、できれば先発投手陣に加わってほしいです。
5回又は6回を目標にしてそこまで何とか試合を作ってほしいです。
今は中継ぎでの実績を作ることですね。
大いにこれからも胸を張って投球してもらいたい、頑張れ菊地大稀!
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