令和5年度(2023)のプロ野球もいよいよ夏場に向けて各チームが優勝を目指して戦っていますね。
今年のセリーグとパリーグの優勝争いは、いよいよ熾烈さを増してきていますが、果たして最後の笑うのはどのチームでしょうか?
プロ野球ファンはもちろんのこと、あまり詳しくない人にとってもこれからの季節は、一喜一憂する人たちが増えるのではないでしょうか。
その戦いぶりによって、プロ野球の人気もますます高まってくることが予測されますね。
セ・パ交流戦の結果
毎年恒例となったセ・パ交流戦も、連日暑い戦いが続けられていましたが、18試合を戦い各チームで優勝を目指した結果、なんと4球団が同じ勝率となって終了しましたね。
とっても珍しい現象で、私も結構長い間交流戦を見てきましたが、最終日程までもつれた優勝争いが起きたのは、初めてだと思っています。
そして通常ですと勝率が高いチームが交流戦の優勝となるわけですが、今年はDeNA、ソフトバンク、巨人、オリックスの4チームが18試合で、11勝7敗0分けで勝率0.611となり、同率で首位となりました。
私もこれはどうなるのか注目しましたが、交流戦で3球団以上が同率で並んだ場合の優勝球団の決め方として、TQBの数値が高い方が優勝することと決められているとのことですが、いままでこの数値が使われたことは、なかったそうで今回初めて使ったとのことです。
TQBとは一体何の略称でしょうか?
調べたところ、Total Quarter Balance (トータル クウォーター バランス)の頭文字をとった言葉で、得失点率差を表すそうです。
よくサッカーの試合では「得失点差」というのは聞く言葉ですが、あまり野球では聞いたことがありませんでした。
その数字ですが、計算式は以下の通りです。
TQB=(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)という計算を行い、値が少しでも上回ったチームが優勝となります。
その結果、今年は横浜DeNAベイスターズが僅差で優勝と成りました。

交流戦全成績
もう少し詳しく交流戦の各球団別の成績を見ていきましょう。
優勝 横浜DeNAベイスターズ 18試合 11勝 7敗 0分 勝率0.611 得点80 失点59 本塁打8 盗塁5 打率0.258 防御率2.93 失策9
第2位 福岡ソフトバンクホークス 18試合 11勝 7敗 0分 勝率0.611 得点86 失点65 本塁打16 盗塁6 打率0.266 防御率3.30 失策8
第3位 読売ジャイアンツ 18試合 11勝 7敗 0分 勝率0.611 得点72 失点55 本塁打25 盗塁9 打率0.274 防御率3.00 失策5
第4位 オリックス・バファローズ 18試合 11勝 7敗 0分 勝率0.611 得点66 失点56 本塁打15 盗塁7 打率0.232 防御率2.75 失策8
第5位 北海道日本ハムファイターズ 18試合 10勝 8敗 0分 勝率0.556 得点59 失点45 本塁打19 盗塁10 打率0.238 防御率2.24 失策10
第6位 東北楽天ゴールデンイーグルス 18試合 9勝 9敗 0分 勝率0.500 得点65 失点89 本塁打14 盗塁8 打率0.260 防御率4.29 失策12
第7位 広島東洋カープ 18試合 9勝 9敗 0分 勝率0.500 得点61 失点76 本塁打7 盗塁13 打率0.238 防御率3.87 失策13
第8位 千葉ロッテマリーンズ 18試合 7勝 9敗 2分 勝率0.438 得点55 失点77 本塁打13 盗塁13 打率0.215 防御率4.08 失策8
第9位 中日ドラゴンズ 18試合 7勝 10敗 1分 勝率0.412 得点54 失点58 本塁打10 盗塁11 打率0.232 防御率2.81 失策11
第10位 阪神タイガース 18試合 7勝 10敗 1分 勝率0.412 得点58 失点66 本塁打5 盗塁13 打率0.210 防御率3.23 失策17
第11位 東京ヤクルトスワローズ 18試合 7勝 11敗 0分 勝率0.389 得点69 失点65 本塁打13 盗塁5 打率0.251 防御率3.53 失策6
第12位 埼玉西武ライオンズ 18試合 6勝 12敗 0分 勝率0.333 得点48 失点62 本塁打11 盗塁8 打率0.212 防御率3.17 失策10
以上の様な成績となりました。
それではここからは個人成績に話題を移していきたいと思います。
最高殊勲選手賞(MVP)獲得選手は?
選考の結果、読売ジャイアンツの岡本和真選手が、今年度交流戦MVPに決定しました。
おめでとうございます‼

交流戦では18試合に出場、本塁打は8本、打点は19でともにトップの成績でした。
打率ですが0.383という好成績で、1位には福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手で打率は0.413が入りました。
岡本選手は惜しくも2位という結果でしたが、素晴らしい成績だったと思います。
岡本和真選手は談話として「打てなくても何とか塁に出られるようにと思って取り組んでいる。打つべき球をしっかりと打てているのが一番」と語りました。
今回の交流戦期間中に印象に残った一打は?の問いには「全部が嬉しい」と言って、3日に日本ハム戦で放ったサヨナラ適時二塁打を挙げていました。
「(一塁走者の)シゲさん(重信慎之介)さんが走ってくれて、僕としても今季初めてのサヨナラヒットでした。すごくうれしかった」とその試合を振り返っていました。
交流戦MVP獲得の副賞は?
そこで交流戦でのMVP獲得の際に贈られる副賞について聞いてみたところ、交流戦のマスコットキャラクター「セカパカくん」のクッションだそうです。
本人曰く「すごく欲しかった。もらえると信じて待ちたいです」とおどけて見せた。報道陣も思わず笑ってしまったそうですが、岡本選手のあたたかな人柄が出ている気がしましたね。
これからの試合に向けて決意は?
チームとしては残念ながらTQBで、9年ぶりとなる交流戦優勝こそ逃しましたが、11勝7敗の好成績で貯金を4つ作りました。
交流戦前には首位の阪神とは10ゲーム差がついていたのですが、交流戦で頑張ったおかげで、今では5.5ゲーム差まで迫ってきました。
セリーグ順位では6月22日現在の所、3位になっています。
これで虎の背中が見えてきたことになりますが、岡本選手を見ていますと、日を追って新主将としての貫禄も出てきている気がします。
これからのペナントレースに向かってどう考えているのでしょうか?

「球をしっかりと打ち返すことに集中する。大事な試合がこれからも続くので、1試合1試合勝っていけるように頑張りたい」と力強く答えていました。
いよいよ6月23日から再開するリーグ戦ですが、あの大きな放物線を描く大ホームランをこれからも大いに期待したいところですね!
最後までセ・リーグの優勝とともに、日本一奪還へ向かってぜひ頑張ってほしいと願ってやみません。
コメントを残す