福岡国際マラソンが行われましたが、今大会では大学生時代の青山学院で駅伝で活躍をした、吉田祐也が初めて優勝しました。
今年の箱根駅伝でも青山学院の選手として出場し、4区において区間新記録を達成、卒業後は大手の食料品会社に就職が内定していました。
そしてそれを機に陸上競技から離れる気持ちがあったそうですが、将来を見据えて実業団ランナーとして歩み始めました。
今回の福岡国際マラソンでは実業団入り後初めてのマラソンレースでしたが、見事に優勝を成し遂げました。
ここからはその吉田祐也に焦点を合わせ、どんな選手なのか詳しく見ていきたいと思います。
最後までじっくりご覧ください。
吉田祐也の進路先はどこ?
それでは早速この話題からお送りしたいと思います。
今年青山学院大学を卒業し、社会人となりましたが、進路先に選んだ会社はどこだったのでしょうか。
その会社は「GMOインターネットグループ(GMOアスリーツ)」です。

吉田選手ですが、実は大学生の時にブルボンという食料品大手の会社に就職が内定していました。
しかし競技者としての可能性を追求したいと考えて、内定を丁寧に辞退してこのGMOインターネットグループに就職を決めたとのことです。
青山学院大学での箱根駅伝が終了した際、大学を卒業したら陸上競技から離れたいと考えていたそうです。
しかし2月に行われた別府大分毎日マラソン大会に初出場した際、参加した日本人選手ではトップで3位の、2時間8分30秒という好成績を挙げました。
レース後、吉田選手は瀬古利彦さんと話をしています。

その内容ですが、瀬古さんがこのように話をしました。
「大学を卒業後、競技をやめるつもりだったけれど、箱根駅伝を終わった後、私が続けた方がいいよ、とアドバイスをしたから続けることを検討しているって聞いたけど、本当なの?」
それに対して吉田選手:「はい、そうです」
瀬古さん:「言った甲斐があったなあ、本当に続けてほしい、ブルボンのお菓子を食べながらね」と言いました。
吉田選手:「いえ、いえ」
瀬古さん:「マラソンは2回目、3回目が勝負です。1回目のマラソンで終わる選手もいる。マラソンをなめてはいかんよ」と話しました。
吉田選手:「なめていません」
このようなやり取りがあったそうです。
吉田選手はこの後で自分自身の言葉通り、マラソンの練習に励みました。
愚直といえるほど真剣に練習をしたとのことで、ついに2回目で前回よりもタイムを1分25秒も縮める結果を出しています。
素晴らしいことだと思いますね。
これからますます期待が持てる気がします。
ぜひ頑張ってほしいと思っています。
青学で駅伝をしていた時の成績は?
それでは青山学院大学に在籍中の吉田選手の箱根駅伝での成績を見ていきたいと思います。
2016年度(1年生)の時と2年生、3年生の時はいずれも出走はしていませんでした。
2019年度(4年生)の時は、4区を任され1時間0分30秒の好記録で、見事に区間賞(区間新記録)を獲得しています。

青山学院大学の原晋監督は吉田選手についてこう語っています。
「チーム史上でも最も練習をしてきた選手です」
やはり練習に勝るものはないということを証明してくれたのではないでしょうか。
実に素晴らしいと思いました。
さらに原監督は今大会を振り返って「練習はうそをつかない、感動した!」とも語っています。
吉田選手は今後についてどう思っているのでしょうか。
「すぐに走りたくなると思いますが、走らないで我慢をしたいです」と語っています。
あまり走り過ぎてしまうと筋肉疲労よりも気が付きにくい内臓疲労に掛かってしまう恐れがあるからです。
期待されている選手自身、張り切り過ぎてしまうことも多々ありそうですが、良く考えていることに感心させられました。
今後は自分の体力に気を遣いながら、来る2024年のパリオリンピックにも目が向いているのではないでしょうか。
大いに期待したいところです。
福岡国際マラソンで初Vを獲得!

それではここからは吉田祐也選手のプロフィールと経歴を見ていきたいと思います。
吉田祐也(よしだ ゆうや)は、1997年(平成9年)4月23日生まれで23歳です。
埼玉県東松山市の出身で、身長は164㎝、体重は47kgの日本の陸上競技選手で、専門は中距離走と長距離走、そしてマラソンです。現在の所属先はGMOアスリーツです。
東松山市立松山第一小学校、東松山東中学校を経て、東京農業大学第三高等学校へ進学しました。
その後、青山学院大学に進学し、陸上競技部の長距離ブロックに所属しています。
高校生までは全国高校駅伝競走などへは出場していませんでした。
2018年11月の第50回全日本大学駅伝に初めて出場、5区(12.4km)に起用され見事に区間賞を獲得しました。
その結果、2年ぶり2度目となる青山学院大学の総合優勝に貢献しました。
2020年1月に開催された第96回箱根駅伝に、初めて4区(20.9km)で出場、吉田選手自身最初で最後の箱根駅伝となりました。
3区を走ってきたキャプテンの鈴木選手から2位でタスキを受けましたが、途中で前を走る1位の東京国際大学の佐伯涼選手を追い抜き、暫定で首位となりました。
そのまま先頭で5区山登りの飯田貴之選手にタスキをつなぎました。
その好走により吉田選手は第95回の箱根駅伝で東洋大学の相澤晃が記録した1時間0分54秒を24秒上回る1時間0分30秒の区間新記録を達成しました。
実に素晴らしい成績ですね。
その働きによって青山学院大学は3年ぶり4度目の往路優勝を果たしました。

さらに復路でも全区間において首位を保ち続け、2年ぶり5度目の総合優勝を飾っています。
2020年3月には大手食品会社のブルボンから内定を受けていましたが、辞退しました。
そして陸上競技を継続するため、GMOアスリーツに就職を決めました。
現役続行を決めたことになりました。
そして2020年12月6日の第74回福岡国際マラソン大会では、途中まで混戦が続きましたが31km付近で吉田選手がペースを上げて他の選手を引き離し、2時間7分05秒の自己新記録でマラソン初優勝を見事に獲得したのです。

このタイムは歴代9位という好記録となっています。
今年はご存知の通り新型コロナウイルス感染拡大の影響で、屋外での練習が困難になりました。
そのため吉田選手はやみくもに練習するのはやめて、マラソンに適した身体作りを研究しました。
心理学や運動生理学など、難しい論文を読んだりして、考える時間を多く持つようになりました。
これを見てもいかに吉田選手は研究熱心で、かつ謙虚な性格であるかがよく分かりますね。
今回の優勝に対しては、最初に内定していたブルボンからも祝辞が寄せられたそうです。

その際、高校生時代の同級生が、ブルボンで営業の部署に在籍していることを明らかにしています。
これも実に爽やかな気がするエピソードだと思います。
吉田選手の今後の活躍に大いに期待したいと思っています。
尚、吉田選手の趣味は読書だそうで、座右の銘として「ビジョンは大きく行動は緻密に謙虚に」とのことです。
私も吉田選手と同じ埼玉県人ですので、これからも応援していきたいと思っています。
頑張れ、吉田祐也! オリンピックでもぜひ金メダルを狙ってほしい!
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