巨人の先発陣総崩れ、出でよ菅野と戸郷に続く先発!直江大輔に期待!【プロ野球】




2020年のプロ野球ペナントレースは、早くも折り返し時点になりましたが、ここまで見ていて気が付いたことがあります。

セ・リーグが快調に飛ばして首位をキープしてきた巨人軍に、黄色信号が灯ってしまいました。

今季、開幕から抜群の成績でここまで8勝0敗と超素晴らしい成績の菅野智之と、6勝2敗の好成績を上げている戸郷翔征の先発2本柱ですが、ここへきてそれに続くべき先発投手陣が、試合早々に打たれてしまい、試合を作ることができない、言わば総崩れの状況に陥っています。

 

 

一体何が原因でそうなってしまったのか、今後二人の投手に続く先発投手について、どのようにしていけばいいのかを探っていきたいと思います。

 

 

暑い真夏の最中ではありますが、ひと時の間、くつろぎながらぜひご覧ください。

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巨人の先発陣総崩れ

開幕早々にダッシュをかけて首位に躍り出て、ここまで順調に推移してきた巨人ですが、ここへきてややその勢いが衰えてきた感じですね。

あまりに順調だったため問題にされていませんでしたが、菅野、戸郷両先発に続く第三の投手が、あまり育っていないため、先発陣総崩れといった感があり、心配な状況です。

少なくとも先発投手は、5回を終了するまで何とか投げていてほしいと首脳陣は思っているはずです。

しかし、巨人軍のここ数試合を見ていると、早い回の段階で大量得点を与えてしまい、いくら打撃が良い巨人といっても、なかなか追いつくことができず、あとわずかなところで敗戦となっています。

この状況に対して、原監督の怒りがここへきて収まらないような感じです。

 

 

8月21日(金)のマツダスタジアムでの広島カープ戦では、先発の田口麗斗投手は、1回裏1番長野に四球を与え、2番菊池にレフト前へヒットを打たれました。

 

 

無死1,3塁で3番西川に先制のタイムリー内野安打を打たれて1点を与えます。

4番鈴木はショートフライに打ち取りましたが、5番の堂林に四球を与えて満塁、6番ピレラにサードゴロで2点目を与え、続く7番坂倉には2ストライクと追い込みながら、甘いスライダーを投げて、ライトスタンドへ3ランホームランを打たれてしまいました。

これで5点を献上し、早くも劣勢に立たされてしまいました。

結局この試合は巨人が必死に追い上げましたが、わずかに届かず5対7で敗戦となりました。

続く8月22日(土)、マツダスタジアムで行われた広島カープ戦で、久しぶりに先発投手を務めた畠世周は、1,2回は良かったのですが、3回無で大瀬良投手に四球を与え、1番の長野にも連続四球、続く2番菊池には送りバントを決められ、1死2,3塁で3番西川にも四球を与えて満塁とされ、4番鈴木にも四球を与えて押し出しで1点を与えたところで、原監督に交代を告げられました。

 

 

なんと4者連続四球とコントロールが定まらず、自滅した格好でした。

3回までもたずに交代を余儀なくされてしまったため、後続の田中投手も抑えることができず、この回6点を与え、ほぼ試合が決まってしまいました。

ベンチへ帰った畠投手は、茫然自失といった感じでしたね。

結局この試合も4対10の大差で敗戦となりました。

期待を込めて先発としてマウンドに送った宮本チーフ投手コーチも、恐らくどうしようもなかったものと思われます。

投手にはだれも助けられません。

ましてやストライクが入らない状態では、どうしようもありません。

そして翌8月23日(日)、巨人は先発に直江大輔投手を送りました。

 

 

巨人は3回の表、坂本選手のタイムリーツーベースで1点を先取しました。

3回まで0点に抑えていた直江投手は4回裏、4番鈴木誠也に左中間への特大ホームランを打たれてしまいました。

結局途中5回の打撃で直江投手は代打を出されて後退しましたが、初めての先発で4回を1失点に抑えた投球は、立派だと思います。

今後に期待したい投手だと思います。

そして8回裏、広島は代打の坂倉が左中間へ見事なホームランを放って、結局これが決勝点となり、1対2で惜しくも敗戦となりました。

こうして対広島戦では、今季初の同一カード3連敗を喫してしまったのです。

原監督の怒りは相当なものだったと思われます。

2日連続で先発投手が崩れて試合が壊れてしまいました。

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出でよ菅野と戸郷に続く先発!直江大輔に期待!

その結果、まだ首位を走ってはいますが、巨人としてもこのままではこれから戦っていけないとの危機感を覚えたのでしょう。

原監督は「何とか今の2本柱から3本柱へ」と、熱い期待を込めました。

現在投手陣は、メルセデスが左ひじの不調で8月20日に登録抹消され、サンチェスも右肩痛で出られません。

まさしく3人目の任せられる投手が不在な状況ですので、いかんともしがたいところですね。

期待を込めて送りだした田口麗斗が不調に終わり、畠もコントロールが定まらず自滅してしまう、こんな状況になるとは思いもしなかったでしょう。

しかし、まだ先は長いのですから、今季の優勝を目指して今後どう展開していけばいいのか、今が辛抱のしどころです。

若い選手たちの活躍に期待したいところですね。

現在巨人軍の2軍監督として、阿部慎之助監督が指揮を執っています。

 

 

若い選手たち、とくにここ2、3年目を迎えた選手たちにとって、阿部慎之助監督は良き兄貴的な存在で、大きな目標がすぐ間近に存在していることを、理解していると思います。

厳しさの中にも、何とか1日でも早く1軍で活躍させてあげたい、そんな慎之助監督の気持ちが手に取るようにわかる気がします。

最近の1軍投手では、先程もお伝えした通り、直江大輔が8月23日のマツダスタジアムでの広島カープ戦で先発し、4回を3安打1失点5奪三振を取り活躍をしたばかりです。

原監督からは試合後「(直江)大輔はプロ野球選手として一番大事なものを持っている。それは闘争本能だ!プロとしての魂を持っている」とたたえる言葉を原監督から受けました。

 

 

直江大輔選手ですが、2018年に長野県の松商学園高校からドラフト3位で巨人に入団した選手です。

2軍の投手コーチである杉内俊哉から「オフは先輩について行った方がいい」とアドバイスを受け、憧れである菅野智之に志願しました。

 

 

直江は「言われて真っ先に思い浮かんだ先輩が、菅野先輩でした」との熱意で菅野に伝えたのです。

自主トレではかなり多くを学び、「菅野さんはすごく考えてやっている。僕は高校野球からきてただ漠然とやっている感じでした。自分で考えること。もう少し考える力を付けないといけない」

たとえキャッチボールひとつとっても、1球1球、体の重心の位置やフォームのバランスを考えるようになったそうです。

菅野は「直江は頭がいい。同じことを2度言わなくてもわかるから」と期待していたとのことです。

 

 

このように強い決意で臨んで2月のキャンプが開始しました。

ファームでの開始時、紅白戦で直江投手は1イニング4四球3失点と散々な結果でした。

すぐ阿部監督から「四球は反省できない」とカミナリ!

 

 

その後は3軍に落とされましたが、その際、大学生や社会人、更にBCリーグの試合に登板、それぞれの試合でしっかり投げ込み、急成長につながりました。

落ちる系の球として使っていたチェンジアップをやめて、それまで投げていなかったフォークを投げるようにしました。

アマチュア選手にもなかなか空振りを奪うことができず、3軍の首脳陣から助言を受けました。

フォークが良く落ちるように、握り方を模索、ブルペンにおいて徹底的に投げ込みました。

その結果、チェンジアップでは少なかった空振りが増え、投球の幅が広がりました。

素晴らしい成果ですね。

7月に3軍から2軍に昇格、阿部慎之助監督と杉内投手コーチからは「鬼になれ!」と言われ、投げるときに声を出す強気の投球術を伝授され実践しました。

巨人の2、3軍にはそれぞれ素晴らしいコーチが存在しています。

直江のドラフト指名時に担当スカウトであった木佐貫洋コーチがいます。

また、3軍には山口鉄也投手コーチや会田有志投手コーチがいて、それぞれ現役時には大活躍をしてきた経験豊富な首脳陣ばかりです。

 

 

巨人は育成にとても力を入れている様子がうかがえますね。

2か月前まで3軍だった直江大輔についてですが、今回の1軍昇格でそこそこ発揮できたことは、本人の努力はもちろんですが、ファームの「育成力」の賜物といえますね。

これにより、2軍や3軍にいる若手選手たちも、かなり刺激を受けているはずです。

「よし、俺も一丁やってやろうじゃないか!」そんな声が聞こえてくる気がしますね。

直江投手ですが、お父さんも高校生時代には松商学園高校代表で、甲子園に3度も出場しているそうです。

 

 

テレビで大輔投手の活躍を見ていたお父さんの晃さんは、このように語っています。

「大輔へ、まずは初登板お疲れ様。プロに入ったことも不思議な感じがしていましたが、こんなにも早く1軍で投げることができて驚いています」

「私は甲子園に3度出場して、プロを目指しましたが大輔には野球を強要するつもりは全くなかった。でも小学3年生の時に聞いたら『やってみる』と言ってくれたね。大輔には成長段階を見ながら大事なことだけ教えてきました」

「でも高校を決める際に、私と同じ松商学園高校に進むと聞いたときは、うれしい反面で複雑な思いでした。”直江の息子”というのがつきまとうからです。でも同じユニフォームで2年の夏甲子園に出た時は本当にうれしかった」

「エースで臨んだ3年の夏は長野県大会の準々決勝で敗退し、負けた後1週間くらいはもぬけの殻でした。テレビで甲子園を見ながら怒っていた姿は今も忘れません」

「そして巨人軍の3位指名を受けたときは、まさか絶対無いと思っていました。プロ入り後は連絡することも少なくなりましたが、登板する試合では、心配でネットで観戦しています。20歳の誕生日には名前入りの梅酒を贈りました。まだプロに入ってからは2.3回くらいしか実家に帰ってこれませんが、次に帰ってきたときは一緒にお酒を飲んでみたい。楽しみです」

このようにお父さんは語っていました。

実に素晴らしい父と子の触れ合いではないかと思い、思わず胸が熱くなりましたね。

これからも直江投手の大活躍を大いに期待したいと思います。

ガンバレ、直江大輔! 優勝目指して大活躍を!

 

 

 



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