東京五輪はいよいよ今年の7月から開催される予定になっています。
現在、各競技ごとに出場選手の選考が行われていますが、まだあまり進んでいない状況です。
その原因は新型コロナウイルスの感染が世界各地で広がりを見せており、最終的に決めるための選考競技会ができないという大きな問題のためです。
これが終息しなければこの先の予定は、すべて後ろへずれていくことになり、最悪の場合は出場選手の選考ができないまま五輪本番を迎えることになってしまいます。
そうならないようにと各国ではいろいろな手段でコロナウイルス拡散を何とか食い止めよう、との願いからあらゆる手段を使っていますが、最近特に欧州では、かなりの人たちに感染は拡大し、いつ終わるかが全く見えてこない状況です。
一刻も早い終息を願うばかりです。
さてそんな状況ですが、柔道では何人かの選手の出場内定が決まりつつありますね。
ここからは柔道男子の大野将平にスポットを当てて、どんな選手なのかを見ていきたいと思います。
どうか最後までじっくりご覧ください。
大野 将平の経歴、プロフィールは?

それでは早速ですが、大野 将平の経歴、プロフィールを見ていきましょう。
大野 将平(おおの しょうへい)は、1992年(平成4年2月3日生まれで28歳です。
山口県山口市の出身で、身長は170cm、体重は73kg、血液型はO型、日本の柔道選手で階級は73kg級、段位は四段で得意技は大外刈と内股です。
現在の所属先は旭化成です。
柔道を始めたのは7歳の時でした。
松美柔道スポーツ少年団に所属をして習い始めました。
山口市立良城小学校を卒業後、2歳上の兄を頼って上京、東京都世田谷区にある私塾の講道学舎の所属となりました。
弦巻中学校へ進学後、2年生の時には近代柔道杯に出場、5位に入りました。
世田谷学園高等学校へ進学し、1年生の時に金鷲旗に出場、準々決勝で東海大相模高校と対戦しましたが、1年生の羽賀龍之介に指導2で敗れました。
チームも5位に留まっています。
2年生の時にはインターハイで73kg級に出場し、決勝では清風高校の3年生、垣田恵祐と対戦、隅返で破り見事に優勝しました。
2010年、天理大学へ進学し、1年背の時にはフランスジュニア国際で優勝を遂げています。
グランドスラム・東京では5位に入っています。
当時日本代表監督をしていた篠原信一に、特例でジュニアからシニアの強化指定選手にひきあげてもらいました。
シニアの合宿で、より力を上げていきました。
2年になり全日本ジュニアで優勝、世界ジュニアでも優勝を成し遂げました。
2012年2月にはワールドカップ・オーバーヴァルトに出場、シニアの国際大会初優勝を飾っています。
3年になり全日本学生柔道優勝大会に出場、100kg超級準々決勝で日本大学と対戦、原沢久喜に技ありで敗れるなどチームは5位に留まってしまいました。
11月の講道館杯では決勝で、土井健史に内股で一本勝ちを収め初優勝しています。
12月のグランドスラム・東京では決勝で綜合警備保障の中矢力と対戦、小外刈で
技あり後、大外刈で一本勝ちを収めグランドスラムでは初優勝を飾りました。
4年生になり5月の体重別準決勝で筑波大の西山雄希と対戦、指導1で破れ3位に終わりました。
しかしながら国際大会などでの実績が評価されたことで、世界選手権の代表メンバー入りを果たしています。
その世界選手権では、6試合をすべて一本勝ちという離れ業を見せて、見事に優勝を遂げています。
これはなかなかできないことで、素晴らしいと思います。
試合後に大野選手はこう語っています。
「前に出る攻撃的な柔道ができました。すべて一本勝ちで勝てたことは満足しています。勝ち続ける選手になりたい。もっと強くなってリオデジャネイロ五輪でまたここに戻ってきたい」と熱く語っています。
2014年の春に大学を卒業、旭化成の所属になりました。
4月には体重別の決勝で中矢選手と対戦、指導3をとった後浮落で一本勝ちを修め、今大会初優勝を飾りました。
世界選手権代表に選出されています。

2015年2月にはグランプリ・デュッセルドルフに出場、順調に勝ち進み決勝ではグルジアのヌグザリ・タタラシビリに小外刈で破り優勝を成し遂げました。
4月には天理大学院に進みました。
8月の世界選手権では、順調に勝ち進み決勝では、中矢選手との日本人同士の対戦となりました。
その試合では小外刈の技ありで勝利をおさめ、2013年以来2年ぶりの世界選手権優勝を飾っています。
世界団体では準決勝のドイツ戦に出場、大外刈で勝ち、チームも決勝で韓国を破り優勝を飾りました。
2020年の2月、グランドスラム・デュッセルドルフでは準決勝まですべてを一本勝ちで進み、決勝では安昌林を内股の技ありで破り、今大会3連覇を達成しました。
その後開かれた強化委員会では、強化委員全員満場一致で東京五輪代表が内定しました。
それを受けて大野選手は「自分、そして周りが思っている以上に2連覇は難しいことですが、自国開催ということで2連覇を目指せることは、これ以上ないモチベーションです。覚悟をもって準備するだけで、やるべきことは今までと変わりません」と決意を新たにしました。
以上、ここまでは大野将平の経歴、プロフィールをお伝えしました。
東京五輪本番でもきっと優勝して、金メダルを掲げてくれると確信しています。
大野 将平の五輪の出場歴、成績は?

それではここからは、大野 将平の五輪の出場歴、成績を見ていくことにしましょう。
ここまで五輪へは2016年のリオデジャネイロ五輪での出場がありました。
そのリオデジャネイロ五輪では、初戦となる2回戦でコスタリカのミゲル・ムリジョを横四方固で破りました。
3回戦ではUAE(アラブ首長国連邦)のビクトル・スクボルトルを内股で破りました。
準々決勝ではジョージアのラシャ・シャフダトゥアシビリを腰車の技ありで破りました。
準決勝ではベルギーのバンティヘルトを巴投げで破り、決勝ではオルジョフと対戦、内股技あり後小内巻込で一本勝ちを収め、オリンピックでは日本男子柔道2大会ぶりの金メダルを獲得しています。
試合後の大野選手は「うれしいです。内容的に満足できるものはなかったですが、柔道の素晴らしさ、強さや美しさを見ている人に伝えられたと思います」
さらに「(勝つのが当然という)周りの声が聞こえてきたので、当たり前のことを当たり前にやることの難しさを味わいました。五輪は独特な雰囲気がありますが、普通の国際大会ですし気持ちの持ちようだと思います」と語っていました。
2016年9月にはオリンピックでの活躍が評価され、山口県民栄誉賞を受賞、11月には紫綬褒章を受章しました。
この紫綬褒章ですが栄典制度により「科学技術分野における発明・発見や学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績などに対して、速やかに表彰する」とされています。
そしてファン投票により2016年のIJF年間最優秀選手に選出されています。
実に素晴らしいことだと思います。
さあいよいよ間近に迫ってきた東京五輪ですが、本番ではどんなドラマが展開されるでしょうか。
今から楽しみになってきますね。
大野選手にとっては五輪2連覇達成という大きな目標がありますので、ぜひ頑張って金メダルを獲得して欲しいと願っています。
そのためにも一日でも早く新型コロナウイルスによる世界への拡散終息を願い、東京五輪が穏やかに開催されることを願っています。
皆さんで大きな声で声援を送ろうではありませんか。
頑張れニッポン! 優勝目指して最後まであきらめずにガンバレ、大野将平!
コメントを残す