2020年度のプロ野球は今、オープン戦が各地で開催されています。
今までと違って今年は無観客でのオープン戦が行われていることです。
新型コロナウイルスが日本や世界各地で感染が広まっており、大勢の観客が一堂に集まってしまうと感染が拡大してしまうことを防ぐため、やむを得ずこのような対策を執っているわけです。
広い球場では一人も観客の姿が見えず、投手の投げる際のリリースの瞬間の音や、打者がバットを振る際のシュッという音も耳に正確に入ってきます。
今までは大勢の観客の声援や打ち鳴らす太鼓、管楽器などの音が耳に入っていましたが、無音状態ですので選手同士の掛け声や監督やコーチからの支持する声が、はっきりと聞こえてきます。
これまで味わったことがありませんでしたが、これも一つの魅力になってきているようです。
ここからはそんなプロ野球にあって今季からヤクルトからソフトバンクに移籍した、バレンティン選手に焦点を当てていきたいと思います。
どうか最後までじっくりとご覧ください。
ウラジミール・バレンティンの経歴、プロフィールは?

それでは早速ですが、ウラジミール・バレンティン(福岡ソフトバンク)の経歴、プロフィールを見ていきましょう。
ウラジミール・バレンティン(うらじみーる ばれんてぃん)は、1984年7月2日生まれで35歳です。
オランダ王国キュラソー島ウィレムスタットの出身で、身長は185cm、体重は100kgの右投げ右打ちのプロ野球選手です。
現在の所属球団は福岡ソフトバンクホークスです。
16歳の時、MLBのシアトルマリナーズと2000年7月9日に契約を交わして大リーガーになりました。
2001年、ルーキー級アリゾナリーグ・マリナーズに所属、打率は0.206、本塁打はなし、打点は9という成績に終わっています。
2004年にはシーズン途中でアテネ五輪の野球でオランダ代表メンバー入りをしています。
シーズンではA級ウィスコンシン・ティンバーラトラーズで76試合に出場、打率は0.277、15本塁打、46打点、10盗塁の成績を挙げています。
2005年、A+級インランド・エンパイアでプロ入り初のシーズン25本塁打をかっ飛ばしました。
2007年にはマイナーリーグのオールスターゲームに出場、打率はその時点で0.328、20本塁打、66打点という好成績でした。
9月4日にはメジャーに初昇格、ニューヨーク・ヤンキース戦で、メジャーデビューしました。
この試合では8回に代打で登場、左中間へ二塁打を放ちました。
9月26日にはクリーブランド・インディアンス戦で、メジャー初本塁打を放っています。

2008年の開幕戦ではマイナーリーグで迎えましたが、4月30日にメジャーに昇格、71試合に出場し打率は0.202、7本塁打、79三振を喫するなど、あまりいい成績は残せませんでした。
2009年7月29日にはトレードでシンシナティ・レッズに移籍しました。
10月2日のピッツバーグ・パイレーツ戦が、ヤクルトへ入団する前の最後のメジャーリーグ出場となりました。
尚、この試合では推定飛距離で151mの大本塁打を放っていますが、メジャーではおそらく2度と出ない飛距離だろうとも言われました。
恐ろしいパワーの持ち主ですね。
2010年11月18日には東京ヤクルトスワローズと2年契約を結んでいます。
その理由としては、肩の強さと状況に応じられるチームバッティングが評価されたことが大きかったそうです。
2011年の開幕戦で読売ジャイアンツとの一戦がNPBデビューとなりました。
6番ライトで先発初出場し、1打席目は三振に終わりましたが3打席目の7回、左越えの二塁打を放ち初ヒットとなりました。
5月13日の横浜ベイスターズ戦では、横浜スタジアムで1試合3本塁打という快挙を成し遂げています。
5月は7本塁打を放ちリーグトップタイになりました。
長打率や出塁率でリーグトップの成績を挙げました。
これらの活躍により月間MVPを初めて受賞しています。
この年は最終的に31本塁打を放ち、見事に本塁打王を獲得しました。
打率は0.228と低打率でしたが規定打席到達車中では、打率最下位の本塁打王ということになりましたが、これは日本プロ野球史上で3人目だそうです。
2012年は7月の後半で試合中に張りを訴えて検査をしたところ、右臀部の肉離れと診断されました。
しかし後半ではカンバックして最終的には31本塁打を放ち、球団では初の2年連続、2リーグ制後初の規定打席未到達での本塁打王となりました。
2013年は開幕を2軍で迎えています。
4月途中まであまり調子が上がらず、本塁打もトップのブランコ選手に6本の差を付けられ、その後は最大で10本塁打差を付けられてしまいました。
しかしそれからは驚異的な追い上げを見せました。
6月8日には北海道日ハム戦から12日の福岡ソフトバンクホークス戦にかけて2つの四球を挟み、日本プロ野球タイ記録の4打数連続本塁打を記録しています。
その後も快調に本塁打を増産し、最終的には日本プロ野球シーズン本塁打新記録となる60号の本塁打を放って、本塁打王と最高出塁率の2冠を達成しています。
打率では3厘差で2位になり、打点では5点差で2位になり、惜しくも三冠王を獲得できませんでしたが、素晴らしい成績でした。
2年連続のベストナインと初めてのMVPを獲得しました。
最下位球団からのMVP受賞というのはこれが初めてだそうです。
2014年と2015年はいずれもシーズン途中で肉離れなどの故障で一時戦列から離れました。
2017年は開幕前の1月31日にWBCが開催され、バレンティン選手はオランダ代表に選出されています。
3月12日の日本との一戦では石川歩投手から本塁打を放っています。
3月15日のキューバ戦では1試合2本塁打を放つ活躍でコールド勝ちに貢献しました。
その結果ベスト4入りを達成し、その組のMVPを受賞しています。
2018年度は故障や精神面でのムラがなくなって好調を持続しました。
142試合に出場し打率は0.268、38本塁打、131打点を挙げ初の打点王タイトルを手にしました。
2019年には4月26日の巨人戦で菅野智之投手から青木、山田、バレンティンで3者連続本塁打をかっ飛ばしています。
1か月後の5月26日の中日戦でも清水達也投手から同じ3選手で3連続本塁打を放ちました。
短い期間で2度も同じ選手による3連続本塁打というのは、珍しいことです。
この年は120試合に出場し33本塁打、93打点を挙げています。
シーズン終了後にはFA権も取得しています。
12月16日には福岡ソフトバンクホークスへの入団が決まりました。
以上、ここまではウラジミール・バレンティン(福岡ソフトバンク)の経歴、プロフィールを見てきました。
やはり何と言ってもその魅力は本塁打にあると言えますね。
正直言ってあまりきれいなバッティングフォームとは言えませんが、彼独特の低めの球をいとも簡単に本塁打にしてしまう所は、天才的といえますね。
これからも福岡の地で頑張ってくれるものと期待しています。
ウラジミール・バレンティンの成績と年俸額は?

それではここまでのウラジミール・バレンティンの成績と年俸額を見ていきましょう。
・年度 / 球団名 / 試合数 / 打数 / 打率 / 本塁打 / 打点 / 四死球 の順にお伝えします。(SEAはシアトルマリナーズ、CINはシンシナティレッズ)
・2007 / SEA / 3 / 3 / 0.667 / 1 / 4 / 0
・2008 / SEA / 71 / 243 / 0.202 / 7 / 24 / 16
・2009 / SEA / 56 / 155 / 0.213 / 4 / 13 / 13
・2009 / CIN / 40 / 110 / 0.264 / 3 / 11 / 15
・2011 / ヤクルト / 140 / 486 / 0.228 / 31 / 76 / 63
・2012 / ヤクルト / 106 / 353 / 0.272 / 31 / 81 / 67
・2013 / ヤクルト / 130 / 439 / 0.330 / 60 / 131 / 104
・2014 / ヤクルト / 112 / 366 / 0.301 / 31 / 69 / 77
・2015 / ヤクルト / 15 / 43 / 0.186 / 1 / 6 / 9
・2016 / ヤクルト / 132 / 457 / 0.269 / 31 / 96 / 75
・2017 / ヤクルト / 125 / 445 / 0.254 / 32 / 80 / 73
・2018 / ヤクルト / 142 / 514 / 0.268 / 38 / 131 / 85
・2019 / ヤクルト / 120 / 410 / 0.280 / 33 / 93 / 55
合計 MLB(3年間)/ 170 / 511 / 0.221 / 15 / 52 / 44
合計 NPB(9年間)/ 1022 / 3513 / 0.273 / 288 / 763 / 608
以上がこれまでの成績です。
続いて年俸額の推移を見ていきましょう。
・年度 / 球団名 / 推定年俸額 / 増減額 の順にお伝えします。
・2011 / ヤクルト / 6000万円 / —
・2012 / ヤクルト / 7500万円 / +1500万円
・2013 / ヤクルト / 8000万円 / +500万円
・2014 / ヤクルト / 2億円 / +1億2000万円
・2015 / ヤクルト / 2億5000万円 / +5000万円
・2016 / ヤクルト / 3億6000万円 / +1億1000万円
・2017 / ヤクルト / 3億3000万円 / -3000万円
・2018 / ヤクルト / 3億3600万円 / +300万円
・2019 / ヤクルト / 4億4000万円 / +1億400万円
以上がここまでのウラジミール・バレンティンの成績と年俸額でしたがいかがでしょうか。
素晴らしい成績と共に推定年俸額が上がってきた経緯が良く分かりますね。
これからも、福岡ソフトバンクホークスでの活躍を大いに期待しています。
ウラジミール・バレンティンの応援歌と登場曲は?

それではここからはウラジミール・バレンティンの応援歌と登場曲を確認していきましょう。
福岡ソフトバンクに移籍後の2020年度応援歌の歌詞は、以下のようになっています。
「夢掴めここで 見せろその想い 母国の誇りを 胸にウラディミール」
尚、コールは「KOM(コム)! OP(オプ)! バレンティン!」
KOM OPはオランダ語で「ガンバレ」を意味している言葉です。
ここではその曲を動画でご紹介したいと思います。
以上が新しい応援歌ですが、いかがでしたでしょうか?
これから登場曲が作られるものと思いますが、どんな曲になるのか、楽しみにしたいと思います。
いよいよ開幕までわずかとなってきました。
新しくパリーグの最強球団に入ったバレンティン選手ですが、今までセリーグのヤクルトで培ってきたバッティングを、パリーグでも大いに発揮して欲しいと願っています。
ガンバレ、福岡ソフトバンクホークス! 頑張れ、ウラディミール・バレンティン! 目指せ、セパ両リーグでのホームラン王を!
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