2019年のプロ野球界は、福岡ソフトバンクホークスの圧倒的な強さで、幕を閉じました。
やはり戦力の豊富な球団には、なかなか勝つことが難しいことが分かりましたね。
各球団では今季もドラフト会議を中心に、FAなどを含めた戦力の分析で、新人選手など多くの人材が入団しています。
いかにすれば優勝に手が届くのか、すべてはそこに焦点を当てて人選を行っています。
どんなに素晴らしい活躍をしても、プロ野球選手はいつの日か年を重ねて、戦力から外されてしまう運命があることも事実ですね。
ここからは2020年度に向けて、東北楽天ゴールデンイーグルスで、若手で注目されている選手を取り上げていきたいと思います。
今回は投手編ということで、若い生きの良い選手を見ていきたいと思います。
どんな選手が登場するのか、最後までご覧いただきたいと思います。
楽天2020年の注目若手選手は誰?(投手編)
最初はこの選手をご紹介します。
藤平 尚真(ふじひら しょうま)

最初は、今季イースタン優勝の立役者となった、この選手です。
藤平 尚真(ふじひら しょうま)は、1998年(平成10年)9月21日生まれで21歳です。
千葉県富津市の出身で身長は185cm、体重は85kg、右投右打の投手です。
野球は、富津市立吉野小学校1年生の時から始めました。
6年生になった2010年、千葉ロッテマリーンズジュニアチームに選ばれ、NPB12球団ジュニアトーナメントで、見事に優勝に導きました。
富津市立大貫中学校へ進み、千葉市リトルシニアというチームに所属しました。
WBSC U-15ワールドカップの日本代表メンバーにも、選ばれています。
高校は、神奈川県の名門校である横浜高等学校へ進学、1年の春から即ベンチ入りをしています。
秋にはエースの座を獲得すると、2年の夏の神奈川県大会では決勝戦までコマを進めました。
しかし東海大相模高校との一戦で、甲子園まであと1勝の所で敗退してしまい、くやしい思いを残しました。
その時の相手投手は、甲子園大会で見事優勝を飾り、後に中日に入った小笠原慎之介でした。
3年の夏の県大会では、その雪辱を果たし、甲子園大会に出場しました。
その大会初戦で東北高等学校と戦い、7回途中まで13奪三振で1失点の好投を見せ勝利を飾っています。
惜しくも2回戦で履正社高等学校に敗れましたが、2試合で13回を投げ、20奪三振、防御率は0.69の好成績を挙げ、関係者から注目されました。
その後行われたWBSC U-18ワールドカップにおいて、日本代表メンバーに選出され、出場しています。
この活躍により2016年のプロ野球ドラフト会議では、東北楽天ゴールデンイーグルスから、単独1位で指名され、契約金推定1億円、年俸推定1500万円で入団が決まりました。
背番号は19を受けています。
入団記者会見では「チームの中心選手になれるよう、気持ちをもってやりたいです」と力強く語っています。
2017年の春季キャンプでは1軍に帯同、公式戦では二軍スタートとなりました。
イースタンリーグで好成績を残したので、6月16日の阪神とのセパ交流戦で、一軍公式戦デビューを果たします。
この試合では、5回を投げ2失点でしたが、惜しくも敗戦で黒星スタートとなりましたが、7月13日のフレッシュオールスターゲームに出場しました。
イースタンの先発投手として見事な投球により、優秀選手賞を受賞しています。
これは見事で素晴らしいことだと思います。
8月22日、一軍戦の千葉ロッテ戦で先発で投げ、5回を無失点に抑え一軍公式戦初勝利を飾りました。
これはこの年に入団した新人投手で、初勝利一番乗りの快挙でした。
この年は一軍で8試合に登板、3勝4敗、防御率2.28の好成績を記録しています。
翌2018年は開幕から1軍で先発に組み込まれ、5月中旬まで6試合に登板、1勝3敗、防御率は5.10ということで、あまりよい成績を残せませんでした。
一度は二軍に降格されたのですが、美馬投手の右ひじ痛の発症で8月上旬に、一軍復帰をしています。
この年は4勝どまりに終わっています。
2019年は開幕からイースタン公式戦で19試合に登板、9勝2敗、リーグ最多となる3完投・2完封勝利を飾っています。
結局最終的にイースタンでの勝率第1位及び最多奪三振の2つのタイトルを獲得する活躍でした。
残念ながら1軍では3試合に登板し、0勝1敗で防御率は10.38の結果に終わっています。
藤平尚真は、来シーズンは開幕から1軍で活躍が期待される選手の一人だと思います。
ぜひ期待したいと思います。
津留崎 大成(つるさき たいせい)

次に紹介するのはこの選手です。
津留崎 大成(つるさき たいせい)は、1997年(平成9年)10月10日生まれで22歳です。
千葉県鎌ケ谷市の出身で、身長は177cm、体重は85kg、右投げ右打ちの投手です。
野球を始めたのは小学6年生の時です。
千葉ロッテマリーンズジュニアに選出され、プロ野球ジュニアトーナメントに出場しました。
中学生になってからは硬式野球チームの、佐倉リトルシニアに所属、エースとして3年の間、春と夏の全国大会に出場しています。
高校は神奈川県の名門、慶應高等学校に進学、1年時には即ンベンチ入りを果たしました。
2年の秋からはエースとして活躍し、3年の春には県大会ベスト8まで勝ち上がっています。
3年になって夏に右ひじ靱帯剥離という大けがをしてしまいました。
その秋にはトミー・ジョン手術を受けています。
高校卒業後、慶應義塾大学に進学、1年の時は出られませんでしたが、2年の春から、東京六大学春季リーグ戦に出場しました。
2年になりそれまでのオーバースローからサイドスローに変えました。
これが結果的には良かったようで、最速も145km/h以上出るようになりました。
3年の春には再度オーバースローに変えて投球し、春季リーグ戦で7回を1失点、11奪三振と好投を見せました。
秋になり先発からリリーフに回り、4年の秋のリーグ戦では、最速153km/hまで伸ばすことができました。
この活躍で2019年10月17日のプロ野球ドラフト会議では、東北楽天ゴールデンイーグルスから3位で指名を受けました。
来年の楽天には欠かせない先発投手の一員として、活躍が期待されています。
福森 耀真(ふくもり ようま)

次はこの選手です。
福森 耀真(ふくもり ようま)は、1997年(平成9年)9月27日生まれで22歳です。
千葉県柏市の出身で、身長は177cm、体重は82kg、右投げ右打ちの投手です。
柏市立豊小学校1年生の時から光インパルスというチームで、野球を始めました。
4年になり北九州市立守恒小学校に転校していますが、それからは守恒スラッガーズに所属してプレーをしています。
中学時代は軟式野球をしていますが、高校は福岡県立北九州高等学校へ進学、1年の夏からベンチ入りを果たしています。
秋からはエースとしてチームを引っ張っています。
高校3年間は、残念ながら甲子園には出場できませんでした。
九州産業大学へ進学し、1年春から即リリーフとして146km/hをマークしています。
4年の春季リーグでは自己最速の154km/hを記録し、最優秀防御率を獲得し、チームもリーグ優勝を成し遂げています。
その活躍で2019年10月17日のプロ野球ドラフト会議では、東北楽天ゴールデンイーグルスから5位で指名され、入団が決まりました。
福森耀真の投手としての特徴は、常に150キロ台を投げられる、しかも9イニングまで継続できる馬力があり、タフなピッチャーとしての評価を得ています。
おそらく来季の楽天は、福森耀真を試合に後半を任せることができる投手として、大きな存在感を得ることになるでしょう。
ぜひ頑張ってほしい選手の一人ですね。
来季から楽天の新監督となる三木肇監督は、今季2軍で初優勝を飾った監督として、表彰式で「このステージに立たせていただいていることに対しまして、楽天イーグルスの皆さん、関係者の方々に感謝申し上げます」と頭を下げました。

来シーズンは1軍で指揮を執るわけですが、ここで紹介させていただいたように、タフな若手投手陣が控えていますので、ぜひ優勝を目指してほしいと願っています。
あの星野仙一監督が生前日本一に輝いた時のように、来季はそこを目指して頑張ってほしいと念願しています。
皆さんで大きな声援を送ってほしいと思います。
頑張れ東北楽天ゴールデンイーグルス! 優勝と日本一を目指してガンバレ若手選手たち!
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