第95回箱根大学駅伝総合優勝は東海大が平成最後の大会で初優勝




大会二日目となった、第95回箱根大学駅伝大会は、東海大が初優勝を見事に成し遂げ終了しました。

東京大手町の読売新聞社前のゴール付近では、大観衆が見守る中、真っ青に晴れ渡った青空の元、同じような真っ青なユニフォーム姿で悲願の初優勝を目指していた、東海大学の10区走者である、郡司陽大(あきひろ)選手が、首位を最後まで守り切り、選手や監督の待つゴールへ飛び込みました。
 
すぐに東海大の選手たちが郡司選手に駆け寄り、うれしい胴上げが始まりました。
 
そして同校キャプテンの湊谷春紀を胴上げした後、ここまで選手たちを叱咤激励してきた、両角 速監督を歓喜の胴上げで喜びを爆発させました。
 
今回の大会では東海大の速さと強さを発揮して、最後まで他校の追随を許しませんでしたね。
 
各選手たちの今年こそという意気込みと、全員の絆と監督の総意が見事に一致した、素晴らしい戦いぶりだったと思います。

 

 

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第95回箱根大学駅伝総合優勝は東海大が初優勝

平成最後の節目となった第95回目の箱根大学駅伝大会は、優勝を3校で分け合う形になりました。
 
総合優勝は「東海大学」、往路優勝は「東洋大学」、復路優勝は「青山学院大学」がそれぞれ成し遂げた結果となりました。
 
特に今大会での最大のポイントは、東海大の両角監督が就任8年目で悲願であった初優勝を成し遂げたことではないかと思っています。
 
ご本人は「信じられないような心境だけど、うれしい。(胴上げは)本当に気持ちいい。最高」と喜びを表していたとのことですが、まさに感無量だったと思います。
 
選手たちから胴上げをされ大手町の青く澄み渡った青空のもと5回宙を舞いました。
 
 
 
 
 
 
監督自身東海大在学中に4年連続して箱根駅伝に出場しましたが、その後長野県佐久長聖高で指揮を執り、男子マラソン日本記録を達成した大迫傑や佐藤悠基や村沢明伸らを育てた名伯楽です。
 
2011年に東海大の監督に就任しましたが翌2012年の予選会では敗退、2013年年大会では参加できず苦難の道を歩いてきましたが、それを今大会で見事に初優勝という形で今までの苦しさを吹き飛ばしたことになりましたが、素晴らしいことだと思います。
 
この大会前には青山学院大の5連覇が達成成るか、ということに話題が集中していた中での快挙ですから、なおさらうれしかったことだと思います。
 
そして早くも来年へ向けて心構えとして「努力しないといけないことがたくさんある」と身を引き締めていたとのことですから、きっと来年以降も二度目、さらには三度目の優勝をすでに心のうちに秘めているものと期待しています。

 

 

青山学院大は5連覇ならず

一方で大会5連覇という大きな目標を掲げて戦った青山学院大でしたが、往路5区でのまさかの竹石尚人選手のブレーキがあり、トップとの差を最後まで逆転することができずに復路で優勝しましたが、総合2位という結果に終わりました。
 
しかし最後まで先を行く東海大を必死の追い上げた結果は、さすが青学魂ともいえる素晴らしい戦いぶりだったと思います。
 
決して最後まであきらめない気持ちが、見ている私たちにも伝わって感動しましたね。
 

原晋監督の言葉に元気をもらった?

復路での5:23:49という大会新記録がそれを十分物語っていると思います。
 
原晋監督も「買っても負けても青山学院」「素直にくやしい、学生たちは精いっぱい頑張った。努力している姿を目のあたりにしている。後悔ない」「復路は地力を発揮でき見せ場も作れた」という言葉が、選手たちの最後まであきらめなかった走りっぷりを讃えていたことで実証されたことで、それを裏付けていましたね。
 
今年出られなかった青山学院大の控え選手たちや後輩選手たちにも、大いにこれからの大会へ向かっていく前向きな姿を伝えられたものと思います。
 

 

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早稲田大は13年ぶりにシード権を落とす

そして残念だったことがありましたが、今まで12年間シード権を守ってきたあの早稲田大学が今大会では13年ぶりにシード権を失ってしまったことです。
 
エンジにWの白抜きユニフォームが来年は見られず、予選会からの勝ち上がりを目指すことになってしまいましたが、選手の皆さんや監督も決して自分を責めることなく、来年以降もぜひ頑張ってほしいと心から願っています。
 

来年以降もエンジにWの白抜きユニフォームを見たい

やはり箱根大学駅伝には早稲田大学がいないとなると、とても寂しい気がしますね。
 
しかし、予選会で出場される選手の頑張り次第で出場も可能となるわけですので、心を一つにして戦ってほしいと願っています。
 
駅伝競走の楽しさは出場選手たち一人一人が、何があっても絆の象徴である各校のタスキを次の選手に繋いでいくんだという強い気持ちを、見ている私たち多くのファンに見せてくれることだと思います。
 
今年はそれを象徴する出来事が1区開始早々起きてしまいましたね。
 
スタートして間もなく大勢の選手たちで先を争う中で、接触のため大東文化大の選手が転んでしまい怪我をしてしまいました。
 
痛む足を引きずりながら必死の形相で前に足を運ぶ姿は、痛々しい思いがしましたね。
 
これがもしマラソンのような個人競技であったら、おそらく棄権してもおかしくない状況の中で、何とかタスキをつなぎたいというそれだけを思い2区の選手にタスキをつなげました。
 
そしてそのあとは一人で歩けないくらい大けがを負ってしまいましたが、その姿に対して熱いものを感じたのは私だけではないと思います。
 
大きなけがで足も地面につけないくらいだったそうですから、その痛みをこらえながら最後まで走り切った姿に感動しましたね。
 
マラソンというスポーツも過酷さでは決して劣りませんが、駅伝競争は参加する選手全員の熱い思いがひしひしと伝わってくる競技です。
 
来年から新しい元号になりますが、その最初の大会でも選手たちの熱い思いを伝えてくれることを期待しつつ、また一年間頑張っていきたいと思います。
 

 

 



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