東京で再びオリンピックとパラリンピックが開催されるまで、残すところ1年を切りました。
またあの興奮を目にすることができるなど、56年前の当時は思いもしませんでした。
スポーツの祭典として世界中から多くのアスリートがやってきます。
どんなドラマが待っているのか、楽しみでワクワクする思いですね。
ここからは女子柔道、田代未来に焦点を絞り、その経歴やプロフィール、五輪への出場歴や成績などを、最新情報を交えてお伝えしたいと思います。
最後までご覧ください。
田代未来の経歴は?

柔道を始めたのは八王子市立上壱分方小学校2年生の時です。
警察官の父親と兄の影響を受けて、近所にある警視庁高尾警察署で習い始めました。
小学3年生からは、相模原の相武館吉田道場にも通い、強くなっていきました。
小学5年の時には、全国小学生学年別柔道大会の40kg級に出場し、3位に入りました。
いきなり全国大会で3位に入る結果を残すところは、ふつうなかなか難しいと思いますが、素晴らしいことだと思います。
6年の時には45kg級で見事に優勝しています。
これも大したものだと感心しました。
相原中学校時代には、1日中柔道の稽古に明け暮れたそうで、年中無休で一心に練習の日々を送ります。
1年の時には全国中学校柔道大会の57kg級に出場し、決勝では戸塚中3年の武村綾華と対戦し、有効を挙げて先攻しますが袈裟固で逆転負けを喫し2位にとどまりました。
2年の時には同大会の63kg級に出ましたが、決勝では芳野中3年の佐野賀世子と対戦し、判定で破って見事に優勝し前年の雪辱を晴らします。
3年になり16歳以下の世界一を決める大会である世界カデに出場しました。
この大会ではオール一本勝ちという快挙で見事に優勝しました。
素晴らしいことだと思います。
高校は淑徳高校に進み、1年では金鷲旗決勝において3人抜きという離れ業で淑徳高校の優勝に貢献しました。
8月のインターハイ団体でも3年の太田や1年の橋本などと共に勝利を挙げて優勝に貢献しています。
これも見事な活躍と言えますね。
ユースオリンピックにも出場し、オール一本勝ちで見事に優勝に輝きました。
大陸別混合団体戦でもオール一本勝ちを収めて優勝しています。
9月の全日本ジュニアでは決勝で環太平洋大学1年の安松を判定で下し、優勝しました。
10月の世界ジュニアでも決勝でスロベニアのヴロラ・ベデティを指導2で下し、16歳という若さで優勝を成し遂げています。
これまた見事というほかありませんね。
このようにして高校1年までは順調に快進撃を見せていましたが、2年の時には大きな出来事に見舞われました。
7月に行われた金鷲旗準決勝で敬愛高校との対戦中、78kg級の相手畑村に払巻込からの横四方固で一本負けを喫した際に、左膝前十字靱帯断裂という大きな怪我を負ってしまったのです。
柔道人生の中で少し別な道を歩むことになってしまった、と思うくらいこの大けがには苦しめられましたが、長期リハビリに取り組んで、見事に復帰を果たしています。
11月の講道館杯では準決勝で三井住友海上の阿部と戦い、腕挫十字固で敗れ3位に終わっています。
2013年2月にはヨーロッパオープン・ソフィアに出場し、決勝ではスロベニアのティナ・トルステニャクを指導2で破り、シニアの国際大会初優勝を飾っています。
3月にはパンナムオープン・モンテビデオでも見事に優勝しています。
2013年4月にはコマツの所属になり、早速5月の体重別に出ましたが、準決勝で了徳寺学園職員の田中と戦い合技で敗れて3位にとどまっています。
10月には東アジア大会に出場、決勝で北朝鮮の金秀京を横四方固で破り、見事に優勝しました。
2014年2月のグランドスラムパリでは、準々決勝でアグベニューに技ありで敗れましたが、3位決定戦ではトルヅテニャクを技ありで破り3位に入っています。
その後2018年2月のグランドスラムパリでは、決勝で地元のアグベニューに技ありのあと、大外刈で敗れ2位に終わりました。
9月には世界選手権に出場し決勝でアグベニューと対戦、GSに入ってから払巻込で敗れ2位に終わっています。
試合後「ようやくスタートラインに立てました。世界の舞台に戻ることができたことに感謝して、次こそは勝ちたいと思います」とのコメントを残しました。
2019年2月にはグランドスラム・デユッセルドルフに出場し、決勝でロシアのダリア・ダドビワを大内刈で破り、見事に優勝しました。
4月の体重別では決勝で鍋倉を隅落の技ありで破り、今大会4年ぶり2度目の優勝を飾っています。
この結果世界選手権代表に選出されました。
8月の世界選手権東京大会では、準々決勝までの3試合を一本勝ち、準決勝ではトルステニャクと対戦し、反則勝ちを収めましたが、決勝ではアグベニューと11分以上の闘いの末、払巻込の技ありで惜しくも敗れ、2位に終わりました。
以上、ここまでは田代未来の経歴をお伝えしましたが、いずれも見事な成績で素晴らしいと感じました。
田代未来のプロフィールは?
それでは改めて田代 未来のプロフィールをお伝えしたいと思います。
田代 未来(たしろ みく)は1994年(平成6年)4月7日生まれで25歳です。
東京都八王子市出身で身長は163㎝、階級は63kg級、段位は三段を取得、組手は左組みで得意技は内股と大内刈りと小内刈、さらには寝技を得意としています。
IJF世界ランキングですが、74500ポイント獲得で2位になっています(2019/9/2現在)
コマツ女子柔道部に所属ていますが、同柔道部コーチでもあるオリンピック2連覇の谷本歩美と同じ愛級で、しかも用紙も似ていてそっくりと言われているそうです。
柔道のスタイルとして田代未来は、立ち技、寝技を共に得意とし立ち技では左組みから内股などで一本勝ちを摂るケースが多いため、担ぎ技はあまり使いません。
パワーを養うために73kg級選手や男子中学生や高校生とけいこをしているとのことです。
力強さはこんなところでの工夫があるんですね。
素晴らしい姿勢に感心しました。
田代未来の五輪の出場歴、成績は?
それではここからは田代未来の五輪の出場歴、成績を見ていきましょう。
オリンピックにはこれまでのところ出場していませんでした。
そこでこれまでの各大会において、獲得してきた各メダルをまとめてご覧いただきたいと思います。
階級は全て63kg級です。
・2009年世界カデ ブタペスト 金メダル
・2010年世界ジュニア アカディール 金メダル
・2010年ユースオリンピック シンガポール 金メダル
・2013年グランドスラム東京 銀メダル
・2014年グランドスラムパリ 銅メダル
・2014年世界柔道選手権チェリャビンスク 銅メダル
・2014年世界団体チェリャビンスク 銅メダル
・2015年世界柔道選手権アスタナ 銅メダル
・2015年世界団体アスタナ 金メダル
・2015年ワールドマスターズ ラバト 金メダル
・2015年グランドスラム東京 銅メダル
・2016年ワールドマスターズ グアダラハラ 金メダル
・2016年グランドスラムパリ 銀メダル
・2017年グランドスラム東京 金メダル
・2017年ワールドマスターズ サンクトペテルベルグ 金メダル
・2018年世界柔道選手権 バクー 銀メダル
・2018年ワールドマスターズ広州 銅メダル
・2018年グランドスラムパリ 銀メダル
・2018年グランドスラム大阪 銅メダル
・2019年グランドスラム デユッセルドルフ 金メダル
・2019年グランドスラム バクー 金メダル
・2019年世界柔道選手権東京 銀メダル
以上、ここまで獲得してきた各メダルについてお伝えしました。
これを見ていますと、世界にまたがって大活躍をしてきたことがよく分かりますね。
本当に素晴らしい選手だと、改めて感心させられた思いです。
いよいよ迫ってきた東京五輪2020ですが、暑い真夏の祭典となるわけですので、選手にとっては暑さとの戦いでもありますね。
体調を崩しやすい時期でもありますから、何とか体調を維持して普段通りの闘いを見せて欲しいと願っています。
さあ皆さん、一緒に大きな声で声援を送りましょう。
頑張れニッポン! 目指せ金メダルを! がんばれ田代未来!
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