あの昭和時代に東京でオリンピックとパラリンピックが開催されて、56年目となる東京五輪2020が、いよいよ間近に迫ってきましたね。
私たち昭和生まれ世代の人間にとって、再び間近でオリンピックが見られるなど、想像していませんでした。
しかしうれしいことに「お・も・て・な・し」という言葉通り、来年は世界中の国から大勢の人たちが東京に集まってくるわけです。
これまで尽力して来られた関係各位の皆様には、本当にご苦労様といいたいと思います。
現在は新しい競技場も完成し、出場選手の選考の段階に入っていますね。
果たしてどんなドラマが展開されるでしょうか、大いに期待したいと思います。
ここからは男子柔道選手の阿部一二三に焦点を当て、経歴やプロフィール、五輪での出場歴や成績などを、最新情報を交えながらお伝えしたいと思います。
どうか最後までお付き合いください。
阿部一二三の経歴は?

それでは阿部一二三の経歴からお伝えしたいと思います。
柔道と出会ったのは6歳の時でした。
テレビで見ていた柔道ですが思わずかっこよさにひかれたとのこと。
地元の「兵庫少年こだま会」に入って柔道を始めました。
強くなり始めたのは小学5年生の時でした。
パワーに頼らず基本に忠実にとの考えを持つ、松本純一郎さんから指導を受け、それからは強さが増したそうです。
しかし小学生の時には、全国の大会に出場できるまでには至りませんでした。
神戸生田中学校へ入学してから、めきめきと頭角を現します。
2年生の時に行われた、全国中学校柔道大会の55kg級に出場し、見事に優勝をしました。
いきなり中学日本一になったわけですが、素晴らしいことだと思います。
さらに3年生の時には60kg級に出場し、オール1本勝ちということでこれも優勝し、2階級制覇を達成しています。
同じくアジアユースにも出場しここでも優勝を果たしました。
この時点ですでに、将来の日本代表エース候補として期待されていました。
高校は、小学生の時から指導を受けていた神港学園高校へ進み、66kg級に階級を上げました。
1年生の時には全日本カデで見事に優勝し、17歳以下の世界一を決める大会である「世界カデ」にも出場しましたが、決勝戦でグルジアのコバ・ムチェドリシビリに技ありで負けてしまい、準優勝に終わっています。
全国高校選手権大会では、66kg級は設置されていなかったため、1階級上のクラスである73kg級で出場しました。
順調に勝ち進み決勝戦では、あのバルセロナ五輪71kg級金メダリストである、古賀稔彦氏の長男、大成高校1年生の古賀颯人(こがはやと)と戦い、有効を先に取られましたが、直後に小外刈を決めて逆転勝利し、見事に優勝しました。
高校2年生の時には、8月に行われたインターハイに出場、6試合すべて一本勝ちを収め優勝をしています。
これも素晴らしいことだと思います。
単に勝つだけでなくオール一本で勝っている、素晴らしいと思います。
この試合を見ていた全日本代表監督の井上康生は「高校生のレベルを凌駕している」と絶賛していました。

続いて行われたユースオリンピックでも、オール一本勝ちで優勝しています。
高校3年生の時には、8月に行われたインターハイにおいて、昨年同様6試合全部を2分以内に一本勝ちを収め、見事に大会2連覇を成し遂げています。
2016年に高校を卒業し日本体育大学へ進学しました。
大学1年生の時には、途中で稽古中に左ひざ靱帯を損傷する怪我を負い、あまり活躍できませんでしたが、それでも怪我が治ってからは、12月に行われたグランドスラム・東京大会で2年ぶり2度目の優勝を果たしました。
なおこの大会では、妹の阿部詩も52kg級で2位に入り、兄妹でのメダル獲得になりました。
大学2年生になってからは4月の選抜体重別決勝において、過去に2戦して2敗だった高市を、大外刈りで破り、その後オール一本勝ちをして大会2連覇をしました。
大学3年生の時には、7月に行われたグランプリ・ザグレブ大会で、準々決勝でモンゴルのドフドン・アルタンスフと戦い、開始早々肩車で敗れてしまいました。
しかしその後の敗者復活戦で勝ち上がって3位に入っています。
この結果、2015年10月以来続いてきた国際大会連勝記録が34で止まってしまいました。
対外国選手の連勝記録も29でストップしました。
9月に行われた世界選手権では、決勝でカザフスタンのエルラン・セリクジャノフを内股で破り、見事に2連覇を達成しました。
この大会では妹の詩も優勝し、史上初の兄妹同時優勝を遂げています。
素晴らしい成績にはただ驚きですね。
大学4年生の時には、4月の体重別決勝で丸山選手と対戦し、13分23秒もの戦いの末、浮技の技ありで敗れ、2位にとどまりました。
世界選手権代表には選出されています。
いよいよその世界選手権大会がこれから始まる予定です。
楽しみにしたいと思います。
以上、阿部一二三の経歴についてお伝えしました。
本当に強い選手だということが改めて分かった気がしますね。
阿部一二三のプロフィールは?
それではここからは、阿部一二三のプロフィールをお伝えしたいと思います。
阿部 一二三(あべ ひふみ)は、1997年(平成9年)8月9日生まれで22歳です。
兵庫県神戸市の出身で、身長は167cm、階級は66kg級で右組手、得意技は背負い投げと袖釣込腰で四段を取得しています。
血液型はO型です。
現在は日本体育大学に在学中ですが、2020年春からパーク24への所属が内定しています。
兄が一人と3歳下に妹がいますが、この妹の詩さんも女子柔道52kg級で活躍中です。
2018年には世界選手権で兄妹同時に世界チャンピオンになっていることでも、良く知られていますね。
ここからはプライベートにも若干触れていきたいと思いますが、この一二三という名前ですが、ご両親の「一歩一歩進んで行ってほしい」との思いから、名付けられたそうです。
今やそのご両親の思いがかないつつあるような気がしますね。
一二三選手にはルーティンがあるそうですが、それは試合前に赤いパンツをはくことだそうです。
子供の時から実行しているそうです。
好きな言葉としては「努力は天才を超える」とのことですが、努力家である一二三選手らしい言葉だと思います。
阿部一二三の五輪の出場歴、成績は?
それでは阿部一二三の五輪の出場歴、成績について見ていきましょう。
これだけの大活躍をしてきた阿部一二三選手ですが、今まで五輪の出場歴はありませんでした。
ちょっと不思議な気がしますが、年齢的に若かったためだと思います。
世界選手権大会やグランドスラム、さらには世界ジュニアや世界カデ、アジアユースなど大きな大会では出場数も多く、しかもほとんど優勝して金メダルを獲得しています。
2014年にユースオリンピック南京大会でも、見事に金メダルを獲得していますね。
おそらく東京五輪への出場はほぼ決まりだと思いますし、出場すれば金メダルを獲得できるのは間違いないと思っています。
これからが本当の意味で、オリンピック金メダリストとなっていくであろう選手だと思います。
当面はすぐ間近の世界選手権大会に全力で取り組んで、優勝を狙っているものと思いますので、ぜひ頑張って達成してほしいと思います。
この大会の好結果を心から待ち望んでいます。
そして改めてみなさんで大きな声援を送りましょう。
頑張れニッポン! 金メダルを目指して頑張れ阿部一二三!
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