56年ぶりに開催される東京オリンピックとパラリンピックですが。いよいよ1年後に迫ってきました。
前回にも実際競技を生でご覧になった人も多いと思いますが、今回はどれ程の人たちが自分の目で見ることになるのでしょうか。
いずれにしても今回の五輪大会は、真夏の開催という今までになかった大会日程が組まれていることは事実です。
観客の人たちにも暑さ対策が必要になることを、十分考慮に入れてご覧いただきたいと思います。
ここからは東京五輪2020サーフィンについて、その競技日程と会場、注目されている選手や有力選手、さらにはメダル獲得候補選手など、最新情報を含めてお伝えしたいと思います。
日程と会場をお知らせする前に「サーフィン」という競技について、ここで改めてどんな競技なのかを見ていきましょう。
サーフィンとはいったいどんなスポーツなのか?
今更の感じではありますがサーフィンは簡単に言うと「波乗り」のことですね。
サーフボードという特別な板を使って波に乗り、そのテクニックと優雅さを観客に見せることで、爽快な感じがする夏のスポーツのことですね。
これは東京五輪2020で正式な競技に決まったもので、今回初めてお目見えするわけで期待が大きい競技種目と言えそうです。
使用するボードですが2種類あって「ロングボード」と「ショートボード」が存在します。
・ロングボード
⇒ 長さが9フィート(約274センチメートル)以上の長いボードでボードの上を歩くテクニックが必要とされています。
・ショートボード
⇒ 長さが6フィート(約183センチメートル)前後のボードで先端がとがっているため、細かいターンがしやすくなっていますので、ロングよりも縦の動きを加えることができ3次元的な技を披露しやすくなっています。
今大会では動きがよりダイナミックな「ショートボード」を使用して競技が行われることになっています。
それでは種目を見てみましょう。
Contents
種目
・ショートボード(男子/女子)
選手たちは定められた時間内に10本前後ランディングをして、そのうち高い2本の合計点で得点が決まり順位も高い順に決定するものとなっています。
男女20人ずつ計40人で行われます。
東京五輪サーフィンの注目選手は?
もう少しサーフィンの話をしますと、波の状態ですが風の強さと方向、更には潮の干満などにも影響されます。
当然ながら同じ波は二度と来ないわけで、選手にとってはいかにいい波を掴むことができるか、時々刻々に変わる波のどのタイミングで乗るかがとても重要になるわけで、体と頭を使う面白いスポーツと言えますね。
崩れる直前の波のことを「ピーク」と言い、ピークに最も近い人に波に乗る権利があって「優先権」というそうです。
私も初めて聞く言葉ですが、面白いですね。
良い波を掴むにはこの「優先権」を獲れるような位置を確保することが必要だそうです。
その際優先権を持った選手に対して邪魔をしたりすると、ペナルティを取られ減点の対象になるとのことです。
東京五輪では4メンヒートという方法が採用されますが、4人ずつで競技します。
そしてそのうちの2人が勝ちぬけます。
1ヒート(試合)は波の状態により異なりますが20~25分で、その間1人10~12本程度波に乗り点数の高い2本の合計点により順位を決めるとのことです。
面白そうな競技ですね。
採点ですが5~7人のジャッジで、技の種類、難易度、オリジナリティ、スピード、パワーなどの要素が基になります。
技の回数ではなくて技の「質」が問われることになるとのことです。
いくつかの技が流れるように連続することによりジャッジの印象が良くなるので、いかに難易度が高くしかも創造的であり、質の高い技を繰り出すことができるか、そしてライディング全体が、いかにダイナミックかつスピードがあるかが注目点だそうです。
面白い競技ですので、ぜひじっくり見てみたいですね。
日本代表として選考されるにあたって「日本サーフィン連盟」では80名ほどの強化選手を選出します。
次期に行われる世界大会で4位以内に入る可能性の高いA指定選手は男子が10名で女子は3名です。
それではお待たせしました、ここからはサーフィンで注目されている選手をご紹介します。
稲葉 玲王

稲葉 玲王(いなば れお)選手は、1997年(平成9年)3月24日生まれで22歳です。
身長は173㎝、2010年にJPSA公認のプロ資格を取っています。
4歳の時にご両親が営むサーフショップ「DEEP SURF 一宮店」のオープンと共に千葉県長生郡に家族そろって移住しました。
サーフィンを始めたきっかけは、お父さんがプロサーファーでその影響を受けて始めたそうです。
最初の頃は泳げなかったので恐怖心が強く、よく泣いていたそうです。
小学校の時からほぼサーフィン漬けの生活を送ってきたそうで、各地で行われる大会などにも参加してきました。
12歳でプロになろうと目標を立てましたが、1年遅れて13歳の時に史上初の最年少でプロ資格を獲得しました。
目標をしっかり立ててそれをきっちりと実現させるところが、素晴らしいことだと思います。
2013年の世界選手権では4位に入賞しました。
これは日本人で3人目となる表彰台だそうですが、これも素晴らしいことですね。
「日本人選手のトップであれば東京オリンピックに出場できるので、そこに目標を定めています」
「日本人がまだ参戦したことがない World Surf LEAGUE Champion Tourに出場し世界ランキング1位を取りたいと思います」
以上の言葉を自ら発して東京五輪出場を目指している注目の選手です。
新井 洋人

新井 洋人(あらい ひろと)選手は、1995年(平成7年)3月24日生まれで24歳です。
神奈川県横浜市の出身で、プロサーファーです。
スポンサーにはレッドブル、リップカールなどがあります。
サーフィンはご両親がサーファーということで、その影響を受けて4歳の時からはじめたそうです。
12歳になった時プロを目指すことを目標に、オーストラリアに拠点を移したとのことです。
2009年においてはアマチュア日本一にもなりましたが、素晴らしいことだと思います。
2010年には世界ジュニアサーフィン選手権U-16に出場し、4位に入る活躍をしています。
2017年には世界サーフィンリーグランキングで、日本人では最高となる26位になりました。
この選手も東京五輪出場を目指している注目の一人です。
大原 洋人

大原 洋人(おおはら ひろと)選手は、1996年(平成8年)3月24日生まれで23歳です。
千葉県長生郡一宮松の出身で身長は162㎝、体重は62kgのプロサーファーです。
8歳の時にお父さんの影響を受けてサーフィンを始めたとのことです。
2010年、13歳の時に日本サーフィン連盟主催の全日本選手権大会では、見事に優勝を成し遂げました。
U-16年間チャンピオンにも輝いていますが、これは素晴らしいことですね。
同じ年には日本プロサーフィン連盟公認のプロ資格を取得しました。
2012年には全米アマチュアサーフィン連盟主催のカルフォルニア選手権で、日本人初の優勝を獲得しています。
2015年にはカリフォルニア州ハンティントンビーチで開催されたWQS Vans US Open of Surfingでは、18歳という若さで日本人では初となる優勝を成し遂げています。
素晴らしい活躍には、言葉がないくらいですね。
東京五輪サーフィン会場として地元である一宮町の志田下に決まりましたので、地元の有利を生かして五輪出場にも大きな期待が寄せられているとのことで注目度の高い選手です。
続いては女子選手をご紹介します。
大村 奈央

大村 奈央(おおむら なお)選手は、1992年(平成4年)11月27日生まれで26歳です。
神奈川県藤沢市の出身で、身長は153㎝、清泉女学院高等学校卒でプロサーファーです。
サーフィンを始めたきっかけは10歳の時に家族旅行でハワイに行ったそうですがそこでサーフィンの魅力にひかれて始めたということです。
その後実家近くの鵠沼海岸にも通い始めて長く続けているそうです。
家では2匹のワンちゃんを飼っていて一緒にサーフィンをして楽しんでいるそうですが、とても上手に乗れるとのことです。
それでは動画をご覧ください。
いかがでしたか、とてもうまく乗るので感心しました。
成績の方ですが、2013年と14年の世界選手権では2年連続5位に入賞しています。
2017年の世界選手権では7位に入っています。
女子においては東京五輪に出場をかけて注目されている選手です。
野呂 玲花

野呂 玲花(のろ れいか)選手は、1994年(平成6年)12月13日生まれで24歳です。
大阪府東大阪市の出身で、プロサーファーです。
ここまでの主な成績ですが、2010年の全日本選手権と全日本級別サーフィン選手権では、ともに見事に優勝を飾りました。
2012年と2014年にはJPSA日本プロツアーでも共に見事に優勝しています。
2016年にはWQS 1000 Bord Masters イギリス大会では3位を獲得しました。
2018年にはJPSA ジャパンプロサーフィンツアーショートボード新島大会第4戦で、準優勝、同じく第7戦の一宮大会では見事に優勝を成し遂げています。
このように素晴らしい成績を上げている選手で東京五輪でも出場をかけている注目選手の一人です。
松田 詩野

松田 詩野(まつだ しの)選手は、2002年(平成14年)8月13日生まれで16歳です。
神奈川県の出身で身長は157㎝、日本サーフィン連盟の2019年度強化A指定選手です。
ここまでの主な成績は、2015年のNSA AAA グレード西日本サーフィン選手権では、見事に優勝しています。
2016年には全日本サーフィン選手権と亜鉛日本級別選手権では、共に見事に優勝を獲得しましたが、素晴らしいことだと思います。
2017年にはWSL ジャパンウィメンズジュニアの年間チャンピオンを獲得しています。
2018年にはWSL伊勢志摩プロジュニア大会では見事に優勝しました。
2019年には第1回ジャパンオープンおぶサーフィンでも見事に優勝を成し遂げています。
このように松田選手は素晴らしい成績を上げていますので、東京五輪でも活躍を期待されています。
以上、サーフィンで注目の選手をお伝えしました。
このようにサーフィンの選手はかなりみなさん頑張っていることがわかりますね。
なんとか東京五輪に向かって今以上に頑張ってほしいと思います。
東京五輪サーフィンの有力選手は?
それでは注目選手の中でも有力と思われる選手を見ていきたいと思います。
男子では「稲葉 玲王」と「大原 洋人」の二人の選手を推したいと思います。
二人ともこれまでの実績も素晴らしいものがありますし、日本での開催という大きなアドバンテージを考えても、きっと素晴らしい成績を上げてくれるものと期待しています。
女子では「大村 奈央」と「松田 詩野」の二人を推します。
やはり過去の実績も抜群であり、特に最近の成績を見ても素晴らしいことから、必ずや素晴らしい成績を残してくれると思います。
他の選手にも期待したいと思います。
東京五輪サーフィンのメダル候補選手を調査!
今の段階では出場選手は未定ですが、東京五輪サーフィンでメダル獲得を期待する選手を挙げてみましょう。
「稲葉 玲王」と「大原 洋人」の二人の選手には、ぜひ金メダル又は銀メダルの獲得を期待したいところですね。
成績次第ではどちらも優勝するチャンスがあると思いますので、共に頑張ってほしいと思っています。
女子の方では「大村 奈央」と「松田 詩野」の二人ですね。
やはり男子同様過去の成績を見ても群を抜いていますし、ここのところ好調が続いていることもあり、金メダルか銀メダルをぜひ獲得してもらいたいと願っています。
暑い盛りの東京五輪ですが、このサーフィンは海上での競技ですので暑さも吹き飛ばしてくれるものと期待しています。
私も今まではあまりサーフィンにははっきり言って興味があまりなかったのですが、この東京五輪サーフィン競技は、ぜひ中継を見てみたいと思います。
さあ日本の代表選手にみなさんで大きな声でエールを送りましょう。
頑張れニッポン!
東京五輪サーフィンの日程と会場は?【新日程発表版】
それではここからはサーフィンの日程と会場についてお伝えします。
日程と会場【新日程発表版】
この度、新しい日程が発表されました。
東京五輪サーフィンの競技期間は、2021年(令和3年)7月25日(日)~8月1日(日)までの8日間となっています。
尚、サーフィンという競技は波のコンディションにより左右されるので、コンディションが良ければ4日間で終了しますが、悪い場合は更に日程を要する可能性もありますので、日程や時間などは事前に東京五輪2020ホームページでご確認をお願い致します。
そのため実際の競技日程は、2021年7月25日(日)~8月1日(日)のオリンピックサーフィンフェスティバル(仮称)開催期間に4日間のスケジュールを行う予定となっています。
日時:2021年7月25日(日) 午前7:00~午後4:20
会場:釣ヶ埼海岸サーフィンビーチ
・男子第1ラウンド
・女子第1ラウンド
・男子第2ラウンド
・女子第2ラウンド
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日時:2021年7月26日(月) 午前7:00~午後4:40
会場:釣ヶ埼海岸サーフィンビーチ
・女子第3ラウンド
・男子第3ラウンド
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日時:2021年7月27日(火) 午前7:00~午後2:20
会場:釣ヶ埼海岸サーフィンビーチ
・男子準々決勝
・女子準々決勝
・男子準決勝
・女子準決勝
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日時:2021年7月28日(水) 午前8:00~11:35
会場:釣ヶ埼海岸サーフィンビーチ
・女子3位決定戦
・男子3位決定戦
・女子決勝戦
・男子決勝戦
・女子表彰式
・男子表彰式
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日時:2021年7月29日(木)
会場:釣ヶ埼海岸サーフィンビーチ
・種目実施は未定
※以下7月30日(金)~8月1日(日)迄は同様です。
以上が東京五輪サーフィンの新日程と会場です。
やはり自然が相手の競技ですから、日程もはっきり決まられないわけですね。
何とか天候が良くなってほしいと願います。
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