いよいよ待望の東京2020オリンピック・パラリンピックが約1年後まで迫ってきましたね。
56年ぶりとなる東京でのオリンピックは、真夏の開催となりました。
1964年の時は爽やかな秋空の基で開会式が行われ、真っ青な空にブルーインパルスから繰り出された、五色の飛行機雲で五つの輪が作られたことを思い出す人も多いのではないでしょうか。
それを見ていた当時の記憶がまざまざと浮かび上がってくる気がしますね。
ここからは来る東京五輪の近代5種競技に的を絞り、日程や会場、注目選手や有力な選手、さらにはメダル獲得の予想などを織り込んでお伝えしたいと思います。
日程をお伝えする前に「近代5種競技」について、どのような競技なのかを確認しておきたいと思います。
近代5種とは1人の選手が、全く異質な5種類の競技に挑戦することを目指し、「フェンシング」「水泳」「馬術」「レーザーラン(射撃とラン)」を行うという、誠に過酷な複合競技です。
そのためにこの競技のことを「キング・オブ・スポーツ」とも呼んでいるほどです。
当初は1日に1種目で計5日間にわたり行われていました。
しかし1996年のアトランタ五輪から、1日で全種目を行うように改められた経緯があります。
もう少し各種目を詳しく見ていきましょう。
1.フェンシング(エペ)
フェンシングの種目の一つで相手の全身に対し突きを繰り出すエペ競技になります。
1分間1本勝負で総当たり戦を行い、勝率で得点が付きます。
目にもとまらぬ速さには見ていても、どちらが先に突いたか分かりませんので、最新の機械により判定されます。
短時間で次々と試合をするので、選手には瞬発力と集中力が必要とされています。
2.水泳(200m自由形)
体に負担のかかる水中での競技であり全身の筋肉を絶え間なく動かし続け、既定の200メートルを泳ぎ切る速さを競いますので、パワーと持久力が試される競技と言えます。
ゴールした時のタイムで得点が付けられます。
3.馬術(障害飛越)
貸与された馬を操りながら、制限時間内に競技アリーナに設置された様々な色と形状の障害物を越えてコースを走ります。
普通の馬術競技と違うのは、初めて対面する馬を短時間で馴らして障害物と対峙しなければなりません。
必要な要素は馬に対してアプローチをする際に粘り強さと柔軟さや、自分の焦りの気持ちを表に出さず如何に冷静さを保つことができるか、精神力が要求されます。
得点は減点方式で付けられていきますので、厳しい競技と言えますね。
4.レーザーラン(射撃5的+800m走を4回)
上記1から3までの項目で付いた得点を1点で1秒とタイム換算して、時間差を設けて上位選手からスタートします。
射撃とランを交互に4回行って着順を競います。
射撃はレーザーピストルを使い、10メートル離れた場所から、直径約6センチメートルの的に球を命中させます。
5回命中するまでは、50秒の制限時間の間撃ち続ける必要があります。
800mを全力で走った後で瞬時に全身の動きを止めて、息を整えて射撃をする、考えただけでも厳しさが想像できますね。
結局このレーザーランでゴールをした着順が最終順位となります。
体と精神力の両方をコントロールしなければなかなか勝利に結びつかない、とても厳しい競技だと思います。
長い時間がかかるので見ている人にとっては、順位が種目ごとに入れ替わるので、最後まで順位を確信できないので、余計面白みがあるということです。
とても面白そうですから、一度は見てみたい競技と言えるのではないでしょうか。
Contents
東京五輪近代5種の注目選手は?
ここからは近代5種の注目されている選手をご紹介します。
最初は男子選手です。
三口 智也

三口 智也(みぐち ともや)選手は、1986年(昭和61年)4月26日生まれで33歳です。
和歌山県の出身で身長は180㎝、体重は67kg、県立和歌山北高校卒で所属は「自衛隊体育学校」です。
3歳から水泳を始めましたが、高校生の時にはあまり成績を残すことができず、近代5種でスカウトされ自衛隊体育学校へ進みました。
2010年の全日本選手権大会で見事に優勝を成し遂げました。
2014年のアジア大会仁川では、団体近代5種で銀メダルを獲得、2015年のアジア選手権ではリオデジャネイロ五輪代表権を得て2016年、リオデジャネイロ五輪に出場をして近代5種個人で22位に入っています。
今やベテランの域に達している注目選手です。
岩元 勝平

岩元 勝平(いわもと しょうへい)選手は、1989年(平成元年)8月23日生まれで29歳です。
佐賀県の出身で身長は178㎝、体重は68kg、鹿児島実業高校卒で所属は「自衛隊体育学校」です。
高校生までは自由形の選手でしたが卒業後自衛隊に入隊してから近代5種に転向しました。
2012年、13年、14年の3年間、全日本選手権大会で見事に3連覇を達成する活躍を見せています。
2014年のアジア大会仁川では、近代5種個人で銅メダルを団体で銀メダルをそれぞれ獲得しています。
2016年のリオデジャネイロ五輪近代5種個人に出場し、29位の成績でした。
この選手も注目されている一人です。
小野 友行

小野 友行(おの ともゆき)選手は、1985年(昭和60年)8月6日生まれで33歳です。
新潟県の出身で身長は178㎝、体重は75kg、日本体育大学卒で所属は「警視庁」です。
元々はトライアスロンをしていましたが、2011年に警視庁へ入庁してからは近代5種に転向しました。
その2011年には全日本選手権で準優勝を成し遂げています。
2015年の全日本選手権では見事に優勝を飾っています。
この選手も注目されている一人です。
以上、男子の近代5種で注目の選手をお伝えしました。
続いて女子選手をご紹介します。
朝長 なつ美

朝長 なつ美(ともなが なつみ)選手は、1991年(平成3年)8月22日生まれで27歳です。
埼玉県の出身で身長は170㎝、体重は54kg、埼玉県立川越南高校卒で所属は「警視庁」です。
3歳の時から水泳を始めたそうです。
高校は陸上部に所属して駅伝の主将を務めましたが、卒業後はご両親が警察官だったことから、警視庁採用試験に合格し入庁しました。
警察学校を終了した後に、2012年6月に初任補習科を受けるので学校へ戻りましたが、その際警視庁近代5種部からスカウトを受け入部しています。
2014年、15年には全日本選手権女子部門において見事に2連覇を達成しました。
2016年のワールドカップでは総合で6位に入賞、2017年のワールドカップでは総合4位に入賞するなど活躍をしています。
この成績ですが近代5種競技史上で最高順位となったとのことで、素晴らしいと思います。
女子としては一番注目されている選手です。
山中 詩乃

山中 詩乃(やまなか しの)選手は、1990年(平成2年)8月3日生まれで28歳です。
高知県の出身で身長は157㎝、体重は42kg、高知県立山田高校卒で所属は「陸上自衛隊」です。
学生の時には陸上部に所属していたそうですが、自衛隊入隊時に陸上部が女子は入れないことになっていたそうです。
そのため競技人口が少ない近代5種に転向しました。
2011年5月にはロンドン五輪出場権をかけたアジア・オセアニア選手権に出場し、五輪出場権を得ました。
その翌年の8月ロンドン五輪では30位という成績に終わっています。
2014年のアジア大会仁川では個人で7位に入賞し、団体では銀メダルを獲得しています。
この選手も注目の一人です。
黒須 成美

黒須 成美(くろす なるみ)選手は、1991年(平成3年)10月22日生まれで27歳です。
茨城県下妻市の出身で身長は159㎝、体重は52kg、つくば秀英高校卒で所属は「東海東京証券株式会社」です。
小学1年生の時から水泳をしていましたが、6年生の時、お父さんが近代5種の選手だったことから自分も始めたそうです。
下妻中学校に在籍中にはアジア選手権で5位に入賞しています。
2011年5月にはロンドン五輪出場権をかけたアジア・オセアニア選手権に出場し、五輪出場権を得ました。
2014年のアジア大会仁川では個人で6位に入賞し、団体では銀メダルを獲得しています。
この選手も注目の一人です。
島津 玲奈

島津 玲奈(しまづ れな)選手は、、1991年(平成3年)5月28日生まれで28歳です。
熊本県の出身で身長は161㎝、体重は51kg、私立ルーテル学院高校卒で所属は「自衛隊体育学校」です。
高校在学中にはバタフライ選手でしたが卒業後自衛隊に入隊後は近代5種に転向しました。
2012年のアジア選手権では3位に入賞し、2014年のアジア大会仁川では近代5種個人で5位、団体では銀メダルを獲得しています。
この選手も注目の一人です。
伊谷 温子

伊谷 温子(いたに あつこ)選手は、1988年(昭和63年)7月4日生まれで31歳です。
奈良県の出身で身長は167㎝、体重は60kg、天理大学卒で所属は「自衛隊体育学校」です。
大学までは平泳ぎの選手でしたが卒業後自衛隊に入隊後は近代5種に転向しました。
2013年の全日本選手権大会では見事に優勝を成し遂げています。
2014年のアジア大会仁川では近代5種個人で16位、団体では銀メダルを獲得しています。
この選手も注目の一人です。
以上、ここまでは近代五種で注目の女子選手をお伝えしました。
こうして見ていますとあまり知られていなかった近代5種でも、地道に頑張っている選手が結構いることがわかりましたね。
水泳やランニング、射撃などが含まれる競技ですので、選手は自衛隊体育学校からスカウトされた人が結構いることがわかりますね。
まだ競技人口は少ないとはいえ、東京2020五輪をきっかけとして今後もっと増えることを期待したいものです。
応援していきたいと思いました。
東京五輪近代5種の有力選手は?
それではここからは有力と思われる選手についてお伝えしていきたいと思います。
男子では「三口 智也」と「小野 友行」の二人の選手を推したいと思います。
二人とも33歳というベテランの選手で経験豊富ですので、きっと東京五輪でも実力を発揮してくれるものと期待しています。
女子の方では「朝長 なつ美」と「黒須 成美」の二人の選手を推してみたいと思います。
朝長選手は全日本選手権での2連覇やワールドカップでの4位入賞などすばらしい活躍をして経験豊かですので大いに期待したいところですね。
黒須選手も27歳という若さを武器にして、大いに頑張って成果を上げてくれるものと思います。
他の選手にもぜひ頑張ってほしいと念願しています。
東京五輪近代5種のメダル候補選手を調査!
まだ誰が本大会に出場できるか分かりませんが、ここではメダルを獲得出来そうな選手を予想してみたいと思います。
男子ではやはり「三口 智也」と「小野 友行」の2選手には金又は銀メダルを期待したいところですね。
普段通りの実力を発揮できれば、メダル獲得も決して付加のではないと思います。
女子では「朝長 なつ美」に金メダルを獲得して欲しいと思います。
いままdの経験豊富なところを大いに生かし、実力通りであればこちらも夢ではありません。
他の日本代表選手にも期待したいところですね。
ここまでメダルの期待がかかっている選手についてお伝えしました。
いずれにしても東京五輪開会式まで1年少しとなってきましたね。
真夏の祭典と言われるように、暑さが一番ピークを迎える時期のオリンピックでは、いかに体調を維持できるかが問題となってきそうな気がします。
もちろん参加する選手一人一人は心得ているとは思いますが、熱中症は命をも奪うほど恐ろしい病気です。
十分すぎるくらいの水分と適度な塩分補給を行って、ぜひ頑張ってほしいと念願しています。
みんなで日本代表選手たちに熱いエールを送ろうではありませんか。
頑張れニッポン!
東京五輪近代5種の日程と会場は?【新日程発表版】
それではここからは近代五種の日程と会場についてお伝えします。
日程と会場【新日程発表版】
この度、新しい日程が発表されました。
近代5種の競技期間は、2021年(令和3年)8月5日(木)~8月7日(土)までの3日間です。
日時:2021年8月5日(木) 午後1:00~7:30
会場:武蔵野の森総合スポーツプラザ
・女子フェンシング-ランキングラウンド
・男子フェンシング-ランキングラウンド
********************************
日時:2021年8月6日(金) 午後2:30~8:15
会場:東京スタジアム
・女子水泳
・女子フェンシング-ボーナスラウンド
・女子馬術
・女子レーザーラン
・女子表彰式
********************************
日時:2021年8月7日(土) 午後2:30~8:15
会場:東京スタジアム
・男子水泳
・男子フェンシング-ボーナスラウンド
・男子馬術
・男子レーザーラン
・男子表彰式
以上が近代5種の新日程と会場です。
これを見ているだけでワクワクしてきますね。
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