霧馬山はどんな力士?経歴、性格は?成績がすごくて家族思い?




2019年の大相撲初場所はモンゴル出身の前頭筆頭玉鷲関が、13勝2敗の好成績で見事に初優勝を成し遂げました。
 
優しい笑顔と相撲一途な稽古熱心といわれて多くの大相撲ファンを、大いに沸かせた初場所の内容は今も記憶に新しいところです。
 
そのモンゴルからはまだあまり知られていませんが、強い力士が入門して活躍していることを、意外とご存じない人が多いと思います。
 
ここからはその力士、「霧馬山 鐡雄」(きりばやま てつお)関についての情報をお伝えしたいと思います。
 
 

 

 

 

 

霧馬山はどんな力士?

 

それではいったい霧馬山鐡雄はどのような力士なのか、見ていきましょう。
 
霧馬山鐡雄は、元霧島が親方である「陸奥部屋」(みちのくべや)のモンゴル出身力士で、本名はビャンブチュルン・ハグワスレンといいます。
 
モンゴルのドルノド県という所では羊を飼育する父親に手伝っていたことで、乗馬や飼育などで足腰が自然と強くなりました。
 
知人から日本へ行ってみないかと誘われて興味本位で来日、4人の仲間と共に相撲取りになるためのテストを陸奥部屋で受けたのが大相撲へのきっかけでした。
 
180センチという長身ながら70キロの体重で細身の体でしたが、後日陸奥親方はこう言っていました。
 
「5人の中では彼が一番相撲のセンスがあったよ」とのことでしたが、その時はまだ陸奥部屋では外人力士を弟子にする意思はなかったそうです。
 
1か月後に後援者から催促があったので「自分は親孝行がしたいので入門ができたら将来は両親を日本に呼びたい」との言葉を受け、陸奥親方はハグワスレンを新弟子として受け入れたのでした。
 
 
2015年2月に新弟子検査があって合格し、5月場所に於いて初土俵を踏んだのが最初の土俵です。
 
同期生で千代ノ海関がいますが、新人力士を養成する相撲教習所に入り現在幕内で活躍中の北勝富士関や幕下の宇良関など学生相撲出身力士たちと堂々と渡り合うほどの力を持っていたそうです。
 
 

相撲経験はまだ少ないが強い

以来今日に至るまでの通算成績ですが、23場所出場で94勝47敗13休ということで、勝率は0.610という好成績を挙げているのを見ても、強い力士であることが分かりますね。
 
2015年11月の九州場所に於いて、西三段目で7戦全勝優勝、そして2018年5月場所では、西幕下35枚目で7戦全勝という好成績を上げ、それぞれうれしい優勝を成し遂げました。
 
性格は稽古熱心でまじめな性格とのことで、陸奥親方からは「関取になるまでモンゴルには帰るな」と言われていたことを肝に銘じ、熱心に稽古を重ねてきたことがそれを物語っていますね。
 
そして西幕下筆頭まで番付が上がった2019年1月場所では、最初に戦った十両力士に挑戦しましたが惜しくも敗れました。
 
しかしその後踏ん張って2番目から見事に4連勝し、4勝3敗で勝ち越しを決めたことで、大阪で行われる3月場所では、新十両への昇進が決定したのです。
 
大相撲の世界では十両に上がることで「関取」の名称が付きますので、最初の目標である、うれしい関取になれました。
 
これで陸奥親方との約束を果たすことができたわけで、本人ももちろんですが関係者の喜びもひとしおだと思います。
 
 

 

 

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霧馬山は成績がすごくて家族思い?

2019年1月30日、には東京都墨田区にある陸奥部屋で新十両記者会見が執り行われました。
 
開始の25分前から緊張した面持ちで会見に臨んだ霧馬山ですが「すごくうれしかったです」と一言を発し、満面の笑みを見せてくれました。
 
昇進できるかできないか、ぎりぎりの成績だったことから、「陸奥親方からまだわからないと聞いてすごく緊張していました」と答えましたが、決まった瞬間の喜びはどれほど大きかったか想像できますね。
 
 

霧馬山は頭が良いのと家族を思う好青年

モンゴルに住んでいるご両親もこの報告を聞いてとても喜ばれたそうで、電話で報告したときは、お母さんは喜びの涙で「おめでとう、本当によかったね」と言われたとのことです。
 
これを見てもいかに霧馬山関は家族思いの好青年であるかがよく分かります。
 
陸奥部屋では実に11年ぶりに関取が誕生したことになりますが、霧馬山関の昇進に対してこのように話をされました。
 
「喜びは一瞬で自分の現役の時でも勝って喜ぶのはその場まで。支度部屋に戻ったら次のことを考えていました」
 
そして「稽古しかない、体で覚える相撲が一番いい、体も作り上げないといけないし、プロ意識をもってやってくれればいい」と話をされました。
 
それにこたえて霧馬山関は「前にせめていく自分のいい相撲をとれるように、稽古をして強い体作りに励みたい」と言って来場所へ向かって決意を新たにしました。
 
来場所の大相撲春場所は大阪で開催されるので、大阪出身の力士たちに注目が集まりますね。
 
大関豪栄道関や幕内の勢関などが地元の力士ですので応援もかなり大きくなってより一層頑張ると思っています。
 
その中にあって、新十両に上がる霧馬山関がどんな活躍をしてくれるか大いに期待したいと思います。
 
このように若くて力のある力士たちの頑張りが、大相撲ファンの心をしっかりとらえてくれると思います。
 
頑張れ新十両霧馬山関! 目指せ十両優勝を!
 
 

 

 



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