大相撲11月場所ですが、いよいよ後半戦に入って連日熱い取り組みが行われていますね。
通常であれば福岡での開催ですが、今年は新型コロナによる感染予防上、東京の両国国技館での開催となっています。
横綱である白鵬と鶴竜の初日からの休場と共に、今場所は大関である朝乃山と新大関の正代が怪我のため途中休場となってしまいました。
とても寂しい場所となりましたが、それでも一人大関で頑張っている貴景勝の活躍は、相撲ファンを沸かせてくれています。
ここからは今場所限りで引退を決めた琴奨菊関について、取り上げていきたいと思います。
どうか最後までじっくりご覧ください。
琴奨菊の嫁と子供は?

最初はこの話題からお送りします。
琴奨菊関ですが、2015年(平成27年)7月に結婚をしました。
お相手の女性ですが一般女性の石田祐未さんという名前です。
結婚披露は2016年1月30日にホテルニューオータニで開かれています。

奥様は学習院大学を卒業しているそうです。
お二人が知り合ったのは2013年(平成25年)の夏でした。
知人からの紹介で会いましたがその瞬間、琴奨菊はひとめぼれをしたとのことです。
しかし実際は石田祐未さんのアプローチがあったと言われていますが、本当はどうなんでしょうか、気になるところですね。
大相撲が大好きだったそうで、学生時代に国技館で外人のお客さん相手に案内をするアルバイトをしたこともあったとのことです。

実はお二人とも出身地が福岡県柳川市でした。
これがきっかけでそれ以来メールでのやり取りがあり、食事にも誘っていたそうです。
実は琴奨菊は他の女性との婚約で破談を経験しているのですが、その際、琴奨菊の相談相手として接していたこともあったそうです。
縁というものが二人を結び付けたもの言えます。
こうして交際が始まり、2015年からは千葉県内で同居生活が始まりました。
結婚に当たって、石田祐未さんはこう語っています。
「琴奨菊関の人柄に魅せられて、何の迷いもなくお嫁さんになりたいと思いました」と語っています。
結婚後、健康促進のため奥様は「アスリート・フードマスター」という資格を得ています。
これは食事の面においてアスリートに適した食事内容を学ぶことです。
かなり多くの基礎的な知識を要求される資格ですので、食事を通して健康な体作りには最適なものといえますね。
最近はこの資格を取る人が多いと聞いています。
奥様ですが、何と4か国語を話すことができるという才媛でもあります。
英語、スウェーデン語、ロシア語など話せるとのことですから、素晴らしいですね。
そして2017年(平成29年)4月7日にはお二人の第一子が誕生しました。
男のお子さんで名前は「弘人(ひろと)」君だそうです。
琴奨菊の名前から一字を取り名付けたそうです。
8月に行われた夏の巡業である長岡場所で、初めて長男を抱いて土俵入りをしたそうですが、きっとうれしかったことと思われますね。

いつまでも明るく幸せなご家庭であるように願っています。
琴奨菊が引退を決意した理由は?

それではここからは、大相撲に話を戻していきたいと思います。
大関を経験している琴奨菊関ですが、大関を陥落後は、たびたびのけがに泣かされてきました。
もともと膝が悪かったこともあり、なかなか回復せずに出場をしてきましたが、やはり相撲を取る上では、膝がとても大切であると思います。
力を入れた際、どうしても膝に大きな負荷がかかってしまうわけです。
重い重量ですから支える膝もたまりません。
現在36歳で現役力士では最年長でもあります。
新入幕は平成17年の初場所でした。
当時から力強い出足と押しで左四つ、もろ差しが得意でした。
いわゆる「がぶり寄り」という技を得意として相手力士の状態を起こす技は、見ているファンを大いに喜ばせました。
そして努力を重ねた末、平成23年の秋場所後、念願の大関に昇進しています。
そして平成28年の初場所では、待望の初優勝を成し遂げました。

これは日本人力士としては10年ぶりの優勝となっています。
それまで外国人力士が優勝を重ねてきましたので、日本人力士の優勝が遠ざかっていました。
そんな中で歯を食いしばっての優勝ですから、多くの日本の相撲ファンにとっては、胸のすく思いでしたね。
地元福岡での優勝パレードでは、大相撲ファンだけでなく大勢の一般人からも大きな声援を送られていました。

今もとても懐かしい光景です。
しかしその後は負けが込み、平成29年初場所で負け越してしまい大関から陥落してしまいました。
その後も徐々に番付が下がってしまいました。
ついに今場所は十両にまで転落をしてしまったのです。
十両3枚目で迎えた今場所でしたが、1勝5敗という成績で振るわず、7日目の14日からは休場していました。
引退の理由ですが、琴奨菊はこう語っています。
「まだできるならば相撲が取りたいというのが本音だ。何とか頑張って応援してくれる人たちのため、結果を出そうと思ってやってきたが、体はいうことを聞かず、ここが自分の終わりかなと思って、決断をした」と語っていました。
現役時代を振り返って、元横綱稀勢の里の「荒磯親方」など多くのライバルとしのぎを削っていたことを振り返っていました。
特に荒磯親方は自分が力を試せる一番の相手であったこと、土俵でも何も考えずにぶつかったことなどを熱く語っていました。
三番げいこを誰よりも熱くしてきたことも一番の想い出として挙げています。
ここまで来れたことに感謝しているとのことです。

今後の身の振り方ですが、「秀ノ山親方」として、後進力士たちの指導に当たるとのことです。
「ぶつかった壁の先にある光景を知らずに苦しむ子がたくさんいると思うが、自分の経験を生かして勇気を与え、壁の先にある光景を見せられるような指導をしていきたい」と力を込めて語っています。
琴奨菊関ですが、幕内在位は歴代7位となる92場所で、幕内の勝利数は歴代6位となる718勝を挙げました。
まさに輝かしい記録だと思いますね。
「できることはすべて土俵に置いてきたつもり。大相撲の歴史の中で、いろいろな記録を作れたことは誇りに思う」と、自分自身を称えるように語っていたのが印象的でしたね。
本当にここまでお疲れ様でした。
これからもNHKの大相撲解説者として出演して欲しいと願っています。
そして第二、第三の琴奨菊を作って育ててほしいと願っています。
琴奨菊の成績と優勝回数は?
ここからは改めて琴奨菊のプロフィールと経歴を見て行きたいと思います。
琴奨菊 和弘(ことしょうぎく かずひろ)は、1984年(昭和59年)1月30日生まれで36歳です。
福岡県柳川市の出身で、身長は180㎝、体重は178kg、本名は菊次 一弘、で佐渡ヶ嶽部屋に所属していた元大相撲力士です。
最高位は東大関でした。
愛称名は「キク」で好物はお米としゃぶしゃぶ、プリンだそうです。
得意技は左四つ、がぶり寄りでした。

以下では、主な成績をお伝えします。
通算成績は?
・幕内出場:1332回(これは歴代6位になります)
・通算成績:828勝676敗42休(112場所)
・通算勝率:0.551
・幕内成績:718勝621敗41休(幕内勝星は歴代6位になります)(92場所)

・幕内勝率:0.536
・大関成績:256勝192敗32休(32場所)
・大関勝率:0.571
・三役成績:161勝137敗2休(20場所)
・三役勝率:0.540
・関脇成績:100勝80敗(12場所)
・関脇勝率:0.556
・小結成績:61勝57敗2休(8場所)
・小結勝率:0.517
・前頭成績:301勝292敗7休(40場所)
・前頭勝率:0.508
・通算在位:112場所
・幕内在位:92場所(これは歴代7位になります)
・大関在位:32場所(歴代11位タイ)
・三役在位:20場所(関脇で12場所、小結で8場所)
・前頭在位:40場所
各段優勝は?
・幕内最高優勝:1回(2016年1月場所)
・十両優勝:1回(2005年3月場所)
三賞・金星は?
・三賞:7回
・殊勲賞:3回(2008年3月場所、2011年7月場所、2011年9月場所)
・技能賞:4回(2006年11月場所、2007年11月場所、2011年1月場所、2011年9月場所)
・金星:3個
・白鵬1個(2019年7月場所)
・日馬富士1個(2017年9月場所)
・稀勢の里1個(2018年1月場所)
以上、琴奨菊の主な成績をご覧いただきました。
こうして見てみますと、本当に長い間、大相撲界に君臨されてきたかがよく分かる気がしますね。
素晴らしいことだと思います。

これからは、琴奨菊のあの愛くるしい笑顔と、がぶり寄りがもう見られなくなるのが寂しい気がしますが、大相撲発展に今後も大いに頑張って、将来はご自分の大相撲部屋を築いてほしいと願っています。
それまでは体に気を付けて大いに活躍をされるように念願しています。
今日まで本当に長い間お疲れ様でした。
そして楽しい相撲を見せてくれたことに感謝します。
琴奨菊関、長い間本当にありがとうございました!
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