2020年(令和2年)9月場所が行われて、連日熱戦が繰り広げられている東京両国国技館は、いよいよ後半に入り、ますますデッドヒートを繰り広げていますね。
8日目を終えた時点で、何と9人の力士が6勝2敗で並ぶという前代未聞な状況になっています。
今場所はすでに9力士が休場、特に東西の両横綱が休場する異例な開始となっています。
例年では横綱が先頭に立って場所を展開することが多い中で、今場所は平幕力士たちが活躍をしているのが目立っています。
そこでここからはその混沌から抜け出すのは誰なのか、専門家の情勢を見ながら私なりに考えた推理をお伝えしますので、最後までご覧ください。
大相撲9月場所の優勝力士を占う
大相撲は8日目を終えたところですが、ここまで1敗でリードしていた西大関の貴景勝が敗れてしまい、2敗になってしまいました。
その結果、6勝2敗で9力士が並ぶという近年まれにみる展開となっています。
もちろんこのまま15日まで続くとは思えませんが、果たして9月場所は誰が優勝するのでしょうか。
一押しの力士は正代

私が考えるところでは、一番優勝に近いのは東関脇の正代ではないかと思います。
今まで何回も優勝に絡んでいましたが、いつも最後になって自滅をしてしまうことがあって、優勝には至りませんでした。
きっと本人も今場所こそ優勝を!との強い思いで連日取り組んでいます。
昨日までの取り組みを振り返ってみたいと思いますが、初日は最近メキメキと力を付けている隆の勝と対戦し圧勝しましたね。
2日目は玉鷲との一戦でしたが、これも力強い相撲で勝利を挙げました。
3日目の遠藤戦でもこれまた強い相撲で遠藤を一蹴して勝利を挙げました。
4日目は先場所の優勝力士、照ノ富士と戦いましたが、惜しくも敗れてしまいました。
5日目ですが北勝富士には、連敗を心配しましたが力強く勝利しましたね。
6日目は元大関の栃ノ心との一戦でしたが、これも見事に勝利を挙げています。
7日目は隠岐の海との一戦でしたが、うまくとられてしまい負けを喫してしまいました。
8日目は妙義龍との一戦でしたが、立ち合いで押し込まれましたが、いなしが効いて妙義龍を泳がせ、背後を取っての送り出しで辛くも勝利を挙げています。
「立ち遅れました」と本人も反省しつつ「何とか土俵際でさばいて残れました」と安堵しました。
「そういう(優勝への)意識は全然湧いていない。まずは勝ち越し、そこからじゃないですかね」と正代は冷静に語っていました。
ここまでの8日間は、関脇らしい強さを発揮しています。

横綱が不在ということで、白鵬と鶴竜との戦いがないので、今場所は一番の強敵として貴景勝と朝乃山の両大関が当面の課題だと思います。
特に朝乃山は初日から3連敗でしたが、4日目から持ち直して4連勝を挙げています。

昨日は豊山との対戦が組まれていたのですが、豊山が休場になってしまったので不戦勝を揚げ5連勝になっています。
これから終盤にかけてどのような取り組みがなされるか、それによっては十分優勝を期待できると思っています。
9力士が2敗で並ぶ争いで抜け出すのは?
それではここで2敗の9力士を見てみましょう。
現在6勝2敗の成績を挙げているのは、東関脇の正代、西大関の貴景勝、東前頭筆頭の照ノ富士、東前頭5枚目の霧馬山、東前頭6枚目の高安、西前頭8枚目の若隆景、西前頭9枚目の阿武咲、東前頭12枚目の琴勝峰、東前頭14枚目の翔猿、の9力士が並んでいます。




これはとても珍しいことですね。
誰が優勝してもおかしくありませんね。
もちろん番付の上位力士が力的には有利と言えそうですが、こればかりはどうなるか今のところは不明です。
私はできれば今場所は優勝決定戦を見てみたいと思っています。
一人でも多く優勝争いに残っていれば、恐らく決定戦が行われることと期待しています。
できることなら巴戦を期待したいですね。
巴戦ですが3人以上で争われ、2番連続で勝たなければならず、厳しい勝負となりますが、見ていてワクワクしてきます。
大いに期待したいところです。
照ノ富士にも期待

さて、優勝をしてほしい力士ですが、照ノ富士にも期待したいですね。
先場所は幕尻で見事に2度目の優勝を飾っています。
今場所も優勝するようなことになれば、平幕での連続優勝になるわけですが、これは大相撲史上初の快挙となるそうです。
果たしてどうなるでしょうか、楽しみですね。
高安もダークホースか?

さらには、高安にも期待したいと思っています。
元稀勢の里の荒磯親方も、高安には今場所期待しているとのことです。
皆さんご存知の通り、高安は今年7月に演歌歌手の「杜 このみ」さんと結婚しました。

お子さんも授かったそうで来年の始めに生まれる予定だそうですね。
高安関も「より一層頑張らないといけない」と決意を新たにしています。
夫となり父親にもなるわけで責任感がより強くなっていると思われますね。
「毎日とてもリラックスして過ごしています。食事もそうですが、いろいろな面で気を遣ってもらっていますので、精神的なサポートはとても大きい」と感謝の言葉を述べています。
「毎日のことですから内臓も体重もいい結果が出ています。感謝しながら恩返しができるようにやりたいですね」と、脂質を抑えた食事で肉体改造にも成功をしたそうです。
新型コロナの影響で、出稽古ができない状況にあって、荒磯親方が連日のように稽古をつけてくれていることが、高安にとっては大きな力になっているのではないでしょうか。
もしかすると今場所の優勝に一番近いのは、高安かもしれません。
がんばって初優勝を目指してほしいですね。
若隆景にも注目!

初優勝を目指す力士ですが、若手で注目されているのが、西前頭8枚目の若隆景ではないでしょうか。
福島県出身で荒汐部屋の所属、平成6年12月6日生まれで25歳という脂ののった若い力士です。
最近の6場所について成績を見てみますと、令和1年9月場所は西十両3枚目で9勝6敗、11月場所は4勝1敗10休と負け越しています。
令和2年1月場所は東十両5枚目で9勝6敗、同3月場所は西十両2枚目で10勝5敗、同7月場所は西前頭14枚目で10勝5敗と2場所連続で2桁勝利を挙げています。
今場所も現在6勝2敗で来ていますので、大いに期待が持てると思っています。
以上、ここまでは大相撲9月場所での優勝争いを繰り広げている力士についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
いずれにしても優勝争いが最後まで続いてほしいと思っています。
真剣な取り組みは見ている私たち大相撲ファンにとっても、力を与えてくれます。
新型コロナに負けないように、感染しないように注意を払いながら、楽しく大相撲観戦をしたいものです。
今年は本来であれば東京オリンピックと東京パラリンピックが開催されているはずでした。
しかしながら世界中に伝染した憎き新型コロナウイルスというものによって、私たちの夢が遠のいてしまいました。
しかしまだ来年に期待が寄せられているので、何とか開催されることを期待したいと思っています。
夢を実現できるかどうかは、今後新薬ができるかどうか、ワクチンができるかどうかにかかっています。
それができた暁には晴れて世界中から多くの人たちに日本に来てもらえるわけですので、何とか実現して欲しいと願っています。
私がまだ中学2年生の時に東京オリンピックが開催されました。
あれから56年の歳月が流れたわけですが、当時はまさか再びオリンピックを自国で見ることができるなど、想像もできませんでした。
それが実現できるかどうか、もしできれば素晴らしいことだと思います。
大相撲の歴史でも2度にわたってオリンピックが開催されることになるわけで、世界の多くのスポーツファンに、大相撲の良さを知ってもらえる大きなチャンスだと思います。
できればその時、日本人力士で、東西の両横綱の土俵入りを見てみたいと願っています。
その時が来るのを待ちわびながら、今日も大相撲観戦に期待したいと思います。
さあ、皆さんで一生懸命応援しようではありませんか。
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