プロ野球もいよいよ最後の追い込みに掛かってきました。
セ・リーグは、もはや巨人の独走態勢が整ってきており、早くも優勝へのマジックが出ましたが、一方、パ・リーグは、まだ混戦が続いており、どのチームが抜けだすのかまだ分かりません。
昨年までパ・リーグで2連覇を果たした埼玉西武ライオンズですが、今季はやや低迷が続いていますね。
ここからはそんな埼玉西武ライオンズにあって、強打の捕手として活躍をしてきた森友哉に焦点を当て、現状や今後の展望、成績や年俸などを見ていきたいと思います。
どうか最後までご覧いただきたいと思います。
森友哉は捕手から外野へコンバートされる?
それでは本題に入る前に、森友哉とはどんな選手なのか、プロフィールと経歴を見ていきたいと思います。

森友哉(もり ともや)は、1995年(平成7年)8月8日生まれで25歳です。
大阪府堺市南区の出身で、身長は170㎝、体重は85kg、現役のプロ野球選手で、所属は埼玉西武ライオンズ、右投げ左打ちの捕手です。
プロ入り前は?
野球を始めたのは5歳の時で、「庭代台ビクトリー」というチームに所属して軟式野球を始めています。
御池台中学校時代は投手を務めました。
6年生の時、オリックスジュニアの捕手兼投手で活躍し、12球団のトーナメントでは見事に優勝を飾っています。
東百舌鳥中学校時代には、「堺ビックボーイズ」というチームに所属、3年の春には全国大会で準優勝に貢献しました。
そして8月にはNOMOベースボールクラブの野茂英雄さんと光山英和さんが率いる「ジュニアオールジャパン」のメンバーに入り、「”BOYS LEAGUE JAPAN” TOUR 2010」に参加し、アメリカへの遠征を経験しています。
高校はあの名門校である「大阪桐蔭高等学校」へ進学しました。

1年生の秋から正捕手で出場しています。
2年生の時、1年先輩である藤浪晋太郎とバッテリーを組み、史上7校目となる春夏連覇の快挙を成し遂げました。
春の選抜大会では全5試合に出場、1番又は3番で捕手でスタメン入り、18打数8安打1本塁打の活躍を見せました。
そして第94回全国高等学校野球選手権大会でも、全5試合に出場、1番捕手でスタメン入り、20打数8安打2本塁打の活躍を見せています。
秋の岐阜国体にも出場、見事にこちらも優勝を飾っています。

これによって松坂大輔投手を擁した横浜高校以来となる、史上3校目の高校三冠を達成しています。
3年の春の選抜大会では、初戦となる2回戦で3番捕手でスタメン入り、5打数4安打3打点の活躍を見せました。
しかしチームは3回戦で惜しくも敗退してしまいました。
第95回全国高等学校野球選手権大会では、全3試合に3番捕手でスタメン出場、12打数6安打2本塁打4打点の大活躍を見せました。
しかしながらチームは3回戦で惜しくも敗退してしまいました。
結局高校3年間で14試合に出場、55打数26安打、5本塁打で打率は0.473という素晴らしい成績を残しています。
この本塁打数ですが歴代4位タイ記録となっています。

高校通算では41本塁打を放っています。
チームの甲子園4季連続出場は、大阪府としてはあのPL学園高校の6季連続出場記録に次ぐ記録となっています。
これらの活躍でプロ野球スカウト陣からも、大いに認められ、2013年10月24日のプロ野球ドラフト会議では、埼玉西武ライオンズから1位で指名されました。
契約金は推定で1億円+出来高5000万円、年俸は推定1300万円で契約合意して入団しました。
背番号は「10」を受けています。
西武入団後は?
2014年3月25日のイースタンリーグで、捕手登録だった森友哉選手はチーム内でインフルエンザ感染のため、外野手が不在となり急遽、左翼手としてスタメン出場しました。
開幕は二軍で出ましたが、6月度は14試合に出場、52打数18安打で1本塁打、打率は0.346の好成績を上げ、同月の月間MVPを受賞しています。
7月17日の「フレッシュオールスターゲーム」では、3番捕手で先発出場、4打数1安打1打点の成績を挙げました。
イースタン・リーグで4位の打率0.341をマーク、7月27日に一軍に初昇格しました。
このシーズンでは高卒ながら3試合連続本塁打を放つ活躍などで、イースタンリーグの優秀選手賞を受賞しています。
2015年の開幕では一軍に登録され、6番DHでスタメン出場、3打数ノーヒットに終わっています。
その後セ・パ交流戦ではセ・リーグ主催試合では右翼の守備につきました。
オールスターゲームのファン投票が行われ、森友哉選手は全ポジションを通じて最多となる536267票(DH部門)を獲得しましたが、19歳での最多得票は、1955年の阪神の吉田義男、1995年のオリックスのイチローの21歳を抜いて最年少記録でした。
尚、10代の選手が最多得票を得たのは、オールスター史上初の快挙となっています。
その7月17日のオールスターゲーム第1戦では、3番DHで先発出場、2打数ノーヒット、18日の第2戦では6回に代打で出場、大野雄大投手から2点本塁打を放っています。
この代打本塁打ですが10代選手では史上初の記録でした。
この第2戦では敢闘選手賞とホームラン賞を受賞しています。

9月1日の福岡ソフトバンクホークス戦では、プロ初の満塁本塁打を放っています。
この本塁打でプロ入り通算20号となりましたが、高卒の選手では松井秀喜以来21年ぶりの記録となりました。
2016年は一軍で開幕を迎えています。
8月31日のソフトバンク戦で1点リードされた9回裏、2死1,2塁の場面で打席に入り、プロ初のサヨナラ打となる2点適時二塁打を放っています。
このサヨナラ打によって8月度のスカパー!ドラマティック・サヨナラ賞を受賞しました。
このシーズンでは、監督の田辺は森を打撃に専念させるため、捕手でなく外野手又はDHとして起用する考えでしたが、7月10日のオリックス戦では9回の守備で捕手に入りました。
2季ぶりの捕手でした。

29日のオリックス戦では2014年10月1日以来で捕手で先発出場するなど、捕手として26試合に出ています。
2017年は3月5日に行われたWBC強化試合でキューバ代表との一戦では、左ひじに死球を受けてしまいました。
翌日検査の結果左ひじ頭骨骨折の診断を受けました。
手術は受けず保存療法でリハビリを進めた結果、8月8日のイースタンリーグ、日ハム戦で代打で出場し、実践復帰を果たしています。
15日にはこのシーズン初めて出場選手登録され、同日の楽天戦で7番DHでスタメン出場、一軍復帰をしています。
2018年はオールスターゲームに選出され、第1戦で松坂大輔投手から本塁打を放ち、見事にMVPを受賞しています。
このシーズンは捕手としてこれまで最多となる81試合に出場、盗塁阻止率は0.373をマークして、ベストナイン(捕手部門)を受賞しました。
2019年は同じくオールスターゲームに捕手としてファン投票で選出されました。
第1戦で大瀬良投手から球宴で令和第1号の先生2点本塁打を放つなど活躍し、2年連続でMVPを受賞しています。
これは実に素晴らしいことだと思います。

この記録ですが、西武では清原和博(1986年の第2戦と1987年の第3戦)以来実に32年ぶりとなる記録となりました。
このシーズンは打率が0.329で首位打者を獲得、得点圏打率は0.411、162安打、23本塁打、105打点の活躍でキャリアハイをマークしました。
これによって中村剛也の123打点、山川穂高の120打点と共に、球団史上初の100打点トリオを形成しました。
尚、捕手として首位打者に輝いたのは、パ・リーグでは1965年の野村克也以来54年ぶり2人目の快挙でした。
セ・リーグを含めても1991年の古田敦也、2012年の阿部慎之助以来となる、プロ野球史上4人目の快挙となっています。
11月27日、パ・リーグの最優秀選手賞に選出されています。
以上、ここまでは森友哉のプロフィールと経歴をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。
実に素晴らしい成績を挙げてきたことが分かりますね。
2020年に入り、やや森友哉には異変が起きています。
昨年までは打撃も好調でチームも優勝しましたが、今季は打撃面での不調が目立っています。
2020年9月17日現在ですが、16日のロッテ戦では9月に入って8試合目のベンチスタートとなりました。
試合前には二軍戦で3打数ノーヒットに終わっています。
これはスタメン落ちの増加で打撃感覚を補うための処置でしたが、こんな流れでは今季オフにも「コンバート案」が球団内で再燃しそうな雲行きになっています。
2019年まではチームが打撃好調で、守備のミスは打撃で取り返せていました。
しかしながら今季は秋山選手のメジャーへの移籍で、打線全体の役割が変化、主力選手たちが同時不振に陥る事態になりました。
その中でも昨年の首位打者で、MVPを摂った森友哉が打てなくなってしまいました。
16日現在で打率が0.256、6本塁打で23打点と低調になっています。
この打撃不振によって、もともと課題が多かった守備の面がクローズアップされてきました。

あるプロ野球評論家によれば、「キャッチャーはやめて外野手にコンバートしてあげるべき」との進言をしています。
そのわけとして「森捕手のリードはデータ通りであること。セオリー通りであるので、相手打者に読まれてしまっている。配球やリードは教えられるのではなく、本人が感じるものである。今の森捕手ではピッチャーも助けられないし、打ち込まれる投手もかわいそうである」と厳しく糾弾しています。
西武の歴史を見てきますと、捕手からコンバートされて外野手として活躍をしてきた選手が多くいます。
和田一浩さんや垣内哲也さん、高木大成さんや貝塚政秀さん、古くは金森栄治さんなど、多くの選手が存在していました。
一番肝心なことは、当の森友哉が捕手という存在をどうとらえ、今後どうなっていきたいのかに掛かっています。
それをはっきりさせたうえで、首脳陣としっかり話し合って今後の処遇を決めることが大切だと思います。
いずれにしても、このままズルズルと後退するわけにはいきません。
今決断をすべき時期ではないでしょうか。
森友哉の成績と年俸は?
それでは改めまして森友哉のここまでの成績と年俸の推移を見ていきましょう。
2014年 41試合 92打席 80打数 22安打 15打点 6本塁打 打率0.275 出塁率0.370 長打率0.575
2015年 138試合 531打席 474打数 136安打 68打点 17本塁打 打率0.287 出塁率0.357 長打率0.468
2016年 107試合 392打席 349打数 102安打 46打点 10本塁打 打率0.292 出塁率0.367 長打率0.436
2017年 38試合 145打席 124打数 42安打 18打点 2本塁打 打率0.339 出塁率0.434 長打率0.500
2018年 136試合 552打席 473打数 130安打 80打点 16本塁打 打率0.275 出塁率0.366 長打率0.457
2019年 135試合 573打席 492打数 162安打 105打点 23本塁打 打率0.329 出塁率0.413 長打率0.547
2020年(9月16日現在) 65試合 263打席 234打数 60安打 23打点 6本塁打 打率0.256 出塁率0.324 長打率0.393
以上のような成績となっています。

続いて年俸額の推移を見てみたいと思います。
金額は全て推定です(前年度比)
2014年 1300万円
2015年 1900万円(+600万円)
2016年 4000万円(+2100万円)
2017年 4500万円(+500万円)
2018年 4000万円(-500万円)
2019年 8000万円(+4000万円)
2020年 2億円(+1億2000万円)
以上のような年俸額の推移となっています。
素晴らしい活躍で年俸もかなり上がっていることが分かりますね。
森友哉は結婚しているの?
ここからは野球を離れて森友哉のプライベートに関する情報を見ていきましょう。
森友哉選手ですが結婚はどうなっているのでしょうか。
この件で調べてみましたが、今のところはまだ結婚には至っていないようです。
お付き合いをしている女性は、何人かいるようですが、詳しい情報はありません。
プロ野球選手といえば、女子アナウンサーと結婚されているプロ野球選手の多いようです。
やはりプロ野球などの取材で近づくことも多いのでなないかと思います。
これから情報が入り次第お伝えしていきたいと思っています。
さて、野球に話を戻しますが、パリーグでは今が恐らく一番デッドヒートの状況ではないでしょうか。
残り試合数も少なくなってきましたので、ここからの勝ち負けがペナントレースの行く末を決めていくことになります。
今季の埼玉西武ライオンズは、9月16日現在首位のソフトバンクと8.5ゲーム差の4位になっています。
例年ですとCSがあるので3位以内に食い込めれば、まだチャンスがありますが、今季に限っては1位と2位の二チームでポストシーズンを闘うことになっています。
このままでは恐らく2位に入ることも難しそうです。

でも最後まで選手たちはあきらめずに頑張ってほしいと願っています。
さあ、皆さんで一緒に西武ライオンズを応援しましょう。
ガンバレ、埼玉西武ライオンズ! 頑張れ、森友哉! 最後まで優勝目指して粘り強く戦ってほしい!
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