2020年度のプロ野球もいよいよ夏場になって、熾烈なペナントレースが連日展開されています。
今季は新型コロナウイルス感染という大きな出来事により、開幕が3か月半ほど遅れたことで、例年に比べて試合数やオールスターやCSなどの大きなイベントがなくなるなど、異例な年となっています。
セ・リーグに眼を向けますと、やはり巨人が選手層の厚さと原監督の好采配によって、好調に試合を支配、ほぼ順調に首位を走っていますね。
一方中日ですが、開始早々には開幕ダッシュに出遅れて下位に低迷していましたが、ここへきて3位に付けるという展開で、やや期待が持てる気がします。
そこでここからは、中日の依田剛監督について、その采配ぶりを検証し、Aクラス入りができるのかを見ていきたいと思います。

暑い日が続く最中ではありますが、冷たい飲み物などでのどを潤しながら、ぜひご覧ください。
与田剛中日監督の采配に問題か?
それでは早速今シーズンのここまでのセ・リーグ成績を見てみたいと思います。(2020年8月21日現在)
チーム | 試合 | 勝 | 敗 | 分け | 勝率 | 差 |
巨人 | 51 | 30 | 18 | 3 | .625 | — |
DeNA | 54 | 27 | 24 | 3 | .529 | 4.5 |
中日 | 55 | 24 | 27 | 4 | .471 | 7.5 |
阪神 | 52 | 23 | 26 | 3 | .469 | 7.5 |
ヤクルト | 52 | 22 | 25 | 5 | .468 | 7.5 |
広島 | 52 | 20 | 26 | 6 | .435 | 9.0 |
以上のような成績となっています。
中日は3位に付けてはいますが、24勝27敗と3つ負け越していて、勝率が5割を切っています。
ではここで個人成績のベスト5を、それぞれの部門で見てみましょう。
最初に個人打撃成績ですが、以下の通りです。(打率)
1位 佐野恵太(DeNA) .338
2位 村上宗隆(ヤクルト).333
3位 鈴木誠也(広島) .326
4位 西川龍馬(広島) .322
5位 宮崎敏郎(DeNA) .319
ここには残念ながら中日の選手が入っていませんね。
では次に個人投手成績を見てみましょう。(防御率)
1位 菅野智之(巨人) 1.51
2位 森下暢仁(広島) 2.14
3位 西勇輝(阪神) 2.42
4位 平良拳太郎(DeNA) 2.57
5位 大野雄大(中日) 3.02
以上ですが、こちらには5位に大野雄大投手が入っています。

現在、中日投手陣にあって大野雄大投手が好調を保っていますね。
前回の登板では3試合連続となる完投と2ケタの奪三振を記録しています。
もしも4試合連続で達成すると、1990年に野茂英雄投手が記録した日本記録に並ぶことになります。
やや不振にあえいでいた中日は、大野雄大投手が今シーズン初完投勝利を7月31日に達成しましたが、それ以降、チームは11勝6敗2分けと貯金を5つ稼ぎました。
以前に比べると上り調子といえます。
8月23日からは今シーズン負け越しているDeNAを相手にして、ナゴヤドームで対戦します。
これまで横浜スタジアムではなかなか勝てず、1勝も挙げていませんので、何とか地元ナゴヤドームでは勝って行かないと大きく負け越してしまう恐れがあります。
勝ちにこだわる野球を展開していきたいと、依田監督も強く意識をしているとのことです。
一概には言えませんが投手力より打撃力が弱い気がします。
でも投手の頑張りがあれば、打線もそのうち上昇してきますので、今の好調をぜひとも維持して欲しいと願っています。
大野雄大投手はDeNAの打線について、一番脅威な打者は、佐野恵太選手だそうです。
チャンスで良く打っていますし、左対左を苦にせずに詰まって引っ張れる打者で、あの技術は素晴らしいですね、と感想を述べて警戒しています。
インコースを攻めた時でも、詰まりながらも外野へうまく運ばれてヒットになってしまう。
詰まらせて打ち取ったと思っても安打にされる、これが投手にはかなり答えるんです。
一番いやな打者に育ってきた、正直にそう話していました。
しかし逆に言えばその佐野選手をしっかりと抑えていければ、これまで3試合連続で完投できたように、きっちりと抑える自信はあるそうですので、頑張ってほしいですね。
さて依田監督の采配について話を戻しますが、なかなか現実は厳しいようですね。
このままではBクラスに定着か?
最初はリードしていても終盤に追いつかれるケースや、登録している選手を早め早めに交代させてしまい、終盤チャンスで代打を出そうとしても、打者が一人も残っていないため、仕方なく投手を代打に送らざるを得なくなった試合がありました。
やはり試合の流れや先の展開を読むことが、あまりできていないのではないでしょうか?
それと、若手選手を起用した際、調子が上がらなくて凡打の山を築くことがありますが、その時、じっと我慢して使い続けることができないため、すぐに2軍に降格させてしまうことがよくあります。
他の球団のことをあまり言いたくありませんが、例えば巨人の原監督は、巨人軍の4番打者として育てるという大きな目標を掲げ、岡本和真選手が、不調にあえいでいた時も、決して打順を変えたり2軍に降格させたりせず、じっくり育て上げました。
その長い目で育成していく姿勢を選手自身もよく分かっているのではないでしょうか。
一つ言えることは、今の中日で今後4番を任せられる若い選手を、どれくらい強く思っているのか、ちょっと今は分からないのです。
どんなに優れた選手でも、本当に調子が出るまでには相当長い時間が必要です。
好不調の波は誰でもありますので、不調の時にどれだけ我慢をしてその選手を使っていけるか、まさにその一点ではないでしょうか。
もっとおおらかに大きく育てていってほしいと強く願っています。
見回してみても中日には、若くて素晴らしい才能を持っている選手が多いことをしっかり見つめていってください。
たとえ目の前の試合には負けるような場合でも、ぜひ若い選手を使い続けてほしいと念願します。

貴重な体験は今まさにこの時期でなければ務まらないことと、じっくり考えて欲しいです。

現在チームは上昇傾向にあり、各選手たちも「まだやれるぞ!」との思いでいっぱいではないでしょうか。
Bクラスにとどまっていることはもうできません。
Aクラス入りはもちろんのこと、セリーグの優勝を狙っていくんだという、強い気持ちが何といっても必要です。
あの強かった時の中日ドラゴンズに、再びお目にかかりたいと願っているファンも大勢後押しをしています。
名古屋市でも市長をはじめとして、ドラ熱が復活しているとの情報が入っています。
それは8月20日のヤクルト戦で3対7で敗れて4位に転落した時のことです。
4カード勝ち越し中だったことを反映するように、19日に中部地区で東海ラジオが独占中継したヤクルト戦では、ラジコの聴取データが、何と54.0%に達したそうです。
この数字は開幕戦での同カードで記録した際の53.5%を抜いて、今シーズン最高の聴取率でした。
これだけ多くのファンが熱い気持ちで応援していることを、忘れてはならないと思います。
東海ラジオの関係者も「ドラゴンズがいい形になってきて、ダイレクトに放送に跳ね返ることは、ありがたいですね」と嬉しそうに語っていたそうです。
敵地での試合であったので地元でのテレビ中継がありませんでした。
何よりもこの試合では1試合で4本もの本塁打が飛び出すなど、ファンにとってはたまらない試合でしたね。

ぜひともこの好調をこれから長い間維持して、さらに上を目指してほしいと強く願っています。
さあ、みんなで勢いを更につけようでは合いませんか。

ガンバレ中日ドラゴンズ! 頑張れ依田剛監督! 優勝は目前だ! 最後まで決してあきらめず目指せ優勝と日本一を!
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