2020年度のプロ野球は、連日熱戦が続いていますが、いよいよこれから厳しい日程が控えていますね。
特に終盤戦では優勝を争う大一番での厳しいスケジュールで、選手や監督、コーチなどにとって今季は例年以上に厳しくなるものと思われます。
それというのも今季は、新型コロナウイルス感染により、開幕が遅くなったことと、セパ交流戦がなくなり特にセリーグではクライマックスシリーズもなくなりました。
120試合という例年に比べて少ない試合数ですので、最後まで接戦が続くものと考えられます。
そんな中で中日ドラゴンズの低迷が続いています。

8月16日現在、セリーグでは5位で首位の巨人から7.5ゲーム差となっています。
昨年度もBクラスに終わりましたが、今までの強かった中日ドラゴンズは一体、どこへ行ってしまったのでしょうか?
ここからは中日ドラゴンズが弱い理由や、今後上昇していくためにはどんな対策が必要か、考えていきたいと思います。
中日ドラゴンズが弱い理由とは何?
ズバリ!何が原因で中日ドラゴンズは弱くなっているのでしょうか?
それを探る前に現状について見ていきましょう。
例年よりも約3か月遅れで今季は開幕しましたね。
開幕当初は新型コロナウイルス感染防止で、無観客での試合が行われました。
しかし、7月10日からは、最大5000人として上限を決めて観戦が行われています。
なるべく密接密集しないようにするため、人数を制限しているわけですね。
それ以来約1ヶ月が経過しましたが、入場者数を見てみますとどの球場でもおよそ9割前後のお客様が入っているようです。
4000人程度になりますが、中日ドラゴンズはセ・リーグでは唯一3000人台を記録しています。
ドーム球場で天候に左右されませんので、広島球場などのおよそ5000人と比べてみても3000人台ということで、少ない人数となっています。
ちょっと寂しい気がしますね。
これも今の中日ドラゴンズの弱さを象徴している気がしますが、どうなんでしょうか?
中日ドラゴンズは1950年のセ・パ2リーグ分裂以降60年で、Aクラス入りが44回、Bクラスは16回となっています。
そうなんです、7割以上もの確率で3位以内に入るという強くて安定した球団を誇っていました。
しかし2010年度から落合博満監督のもとでセ・リーグ2連覇を達成、2012年に高木守道監督で2位になって以降、2013年から7年連続でBクラス(4位以下)に落ち込んでしまいました。
しかも2015年以降は全部5位以下となっています。
弱くなってしまった原因ですが、一体どこにあるのでしょうか?
落合さんが監督を務めていた頃は、あまりにも中日が強すぎて、面白くなかったファンもいたのではないでしょうか。
しかし、落合さんが中日を退団してからの中日は、成績が下がり続けています。
『勝つことが最大のファンサービス』と語っていた当時の落合監督ですが、今では懐かしく感じるほどですね。
選手一人一人を見てみますと、実力がある選手がそろっていますし、ここ最近は若手の選手たちも活躍してきている気がします。

しかし現実は厳しいものがありますね。
若い選手の育成面はどうなっているのでしょうか。
それには他の球団で若い選手が育ってきている実例を見た方がいいのではないかと思います。
現在首位を走っている巨人ですが、ファームでは3軍まであって特に2軍では、あの阿部慎之助さんが監督を務めていますね。
現役の選手をしていた頃もそうでしたが、とにかく明るくて周りの選手たちも一目置いていましたし、実力も素晴らしかったですね。
その、いわば2軍の若い選手たちの憧れでもある大先輩が、何とか1日でも早く1軍で活躍して欲しいとの強い願いの下で厳しい練習を重ねてきたと聞いています。
やはりその結果が今や巨人と中日の差になっている気がして仕方ありません。
ここで今季の打撃成績を見てみましょう。
8月16日現在のセ・リーグの1軍選手の打撃ランキングです。
中日ドラゴンズの選手成績ですが、上から見ていきますと6位に高橋周平選手が、打率0.319と好調さを保っています。

11位には大島洋平選手が打率0.292で、こちらもまあまあの成績だと思います。
少し下がって19位にはビシエド選手が打率0.264となっています。
さらに京田陽太選手が22位で打率は0.253で、28位には阿部寿樹選手が打率0.244です。
31人中4人の選手が入っていますが、打撃の低調さは認めざるを得ませんね。
今季はこれまでのところ昨年まで打撃が好調だった選手が、低迷をしているようです。
巨人では坂本勇人選手が29位で、打率が0.230と低調です。
また、丸佳浩選手も25位で打率が0.250と低調となっています。
今季はこのように大きな変化が起きていますので、まさに中日ドラゴンズの選手にとっても、勝負はまだこれからではないかと思っています。
上昇するために必要な対策を探る!
中日に話を戻しますと現在、2軍において若い選手がたくさん存在していますね。
石川選手や根尾選手など期待の新人選手がそろっています。
何とかしっかり育成して一日でも早く上に上がって活躍して欲しいと願っています。
その若い選手たちが本来持っている力を発揮できるようになれば、中日ドラゴンズは生まれ変わるものと確信しています。
それまでの間はたとえ結果が出なくても、焦ることなく、じっくり育て上げてほしいと願っています。
他の球団で一例を挙げますと、今期は4番に入って大活躍中の千葉ロッテマリーンズの安田尚憲選手です。
最初の頃はなかなか思うような結果が出ず、打率も上がりませんでしたが、井口監督はそれでも打順を変えることなく4番を打たせました。
何とか4番を任せたいとの強い信念であったと思いますが、その後徐々に打撃が上向いてきましたね。
今では立派にロッテの4番打者として、成長を遂げました。
また、東京ヤクルトスワローズでは、村上宗隆選手も4番打者として大きく成長してきましたね。
こちらも打撃コーチの杉村繁コーチや高津臣吾監督の、厳しさの中にも温かい指導が実を結んでいるものと考えられます。
やはりロッテの井口監督同様、4番打者を確実に育てていくという強い信念が、今まさに実現してきていると思います。
こうして見てきますと、やはり指導者の考え方でなないかと思います。
たとえ最初は失敗しても、また試合に負け続けたとしても、1年かけて真の4番打者を育てていくんだ!という強い気持ちと、選手本人のくじけない強さが求められるのではないでしょうか。
中日ドラゴンズも同じだと思います。
素晴らしい素材の持ち主が揃っているんですから、何とか与田監督には辛抱強く若手選手を育てていただきたい。
それにはとても長い期間が必要かもしれませんが、いつの日か花が咲くことを信じて育て上げてほしい、と願うばかりです。
以上、ここまでは中日ドラゴンズが今後上昇するに当たって必要と思われる対策について、私なりに考えたことをお伝えしました。
いかんせん素人である私が考えたことですので、それはないだろうと思われている人も多いかもしれませんが、ご容赦願いたいと思います。
まだペナントレースは終わったわけではありません。
これからも十分巻き返すことができると信じています。
多くの中日ドラゴンズファンがこれからも応援していきますので、選手の皆さんにはぜひ頑張って最後まで優勝を目指してほしいと思います。
頑張れ中日ドラゴンズ! 優勝目指して最後まで粘って行こう!
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