東京でオリンピックとパラリンピックが開催されて、早くも56年が経過しましたが、令和になって世代を超えて再び東京で五輪が開催されることになりました。
しかし開催直前に世界中に激震が起こり、東京五輪は1年後に延期されることが決まりました。
新型コロナウイルスによる肺炎のため、多くの人たちに感染が拡大中で、今現在まだ増え続けています。
高齢者の人にとっては、既往症がある人は特に心配ですが、ここへ来て若い年代にも感染の拡大が起きています。
無症状の患者さんが知らない間に他の人たちへ感染させてしまう、とても恐ろしい病気です。
この新型コロナによって、尊い命が失われて行く現状を一日でも早く終息させなければ世界の平和は、遠くなってしまいます。
日本でも先日、タレントで日本中に笑顔を届けてくれていた志村けんさんが、肺炎のため急逝されてしまいました。
まだ70歳という年齢で、これからますます期待されていた矢先の不運により、惜しくも亡くなってしまったことで、今はまだ信じられない状態で悲しみの輪が広がっています。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
そんな状況ではありますが、東京五輪へ向けて各競技の日本代表出場選手の内定が、決まりつつあります。
ここからは柔道で内定が決まった、渡名喜 風南に的を絞り、どんな選手なのか見ていきたいと思います。
どうぞ最後までじっくりご覧ください。
渡名喜 風南の経歴、プロフィールは?

それでは早速ですが、渡名喜 風南の経歴、プロフィールを見ていきましょう。
渡名喜 風南(となき ふうな)は、1995年(平成7年8月1日生まれで24歳です。
ご両親は沖縄県の出身ですが、風南さんは神奈川県相模原市の出身で、身長は148cm、血液型はO型で日本の柔道家です。
柔道の段位は三段で組手は左組み、得意技は足技と寝技、階級は48kg級となっています。
握力は左右ともに30kgだそうです。
現在はパーク24に所属中です。
四人姉妹の末っ子として生まれ、お父さんが格闘技が好きだったことから、小さいころからテレビでK-1などの格闘技番組を見ていたそうです。
中でもミルコ・クロコップのファンだったそうです。

柔道の相武館吉田道場を見学した際、面白く感じて自分はこれをやりたいと思ったとのことで、以来道場に通い始めました。
小学生の時は髪を短くショートカットしていたので男子生徒にからかわれたりしたそうですが、「けんかっ早い少女」だったことで男子に向かっていき、勝つまで辞めなかったというエピソードが残されています。
相原中学校へ進み2年生の時、全国中学校柔道大会の44kg級に出場しましたが、2回戦で敗退しています。
近代柔道杯全国中学生柔道大会では、芳田選手や内尾選手と共に出場し、優勝を飾っています。
高校は修徳高等学校へ進学しました。
2年生の時、全日本ジュニアで48kg級に出場し、3位に入りました。
3年生の時、インターハイで決勝まで進みましたが、大成高校3年の近藤亜美に技ありで敗れました。
全日本ジュニアではやはり同じく決勝で、山梨学院大学2年生の山崎珠美と対戦し、小外掛で敗れました。
その後のアジアジュニアでは見事に優勝を飾っています。
2014年、帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科へ進学しましたが、高校時代のようには勝てず自信が持てなくなりました。
そんな状態の時に「死ぬこと以外かすり傷」というセリフを聞いて感銘を受けてからは、気持ち的にも楽になりました。
自信を取り戻すことができ、1年時には10月の体重別団体決勝戦で山崎選手と対戦、合わせ技で敗れてしまいチームは2位に留まりました。
11月に行われた講道館杯の決勝で、元世界チャンピオンのコマツの浅見八瑠奈と対戦し、ゴールデンスコアまでもつれた結果、指導をとられて敗戦しました。
2015年1月のヨーロッパオープン・ソフィアでは2位に入る健闘を見せています。
2年生になり6月のグランプリ・ブタペストでは、ロンドン五輪の銅メダリストであるハンガリーのチェルノビッキ・エーヴァと対戦、合わせ技で破り決勝では、世界2位のアルゼンチン、パウラ・パレトと対戦、有効で惜しくも敗れて2位になりました。
7月にはユニバーシアードで3回戦で韓国の鄭に技ありで敗れましたが、敗者復活で勝ち上がり3位に入りました。
9月の全日本ジュニアでは準決勝で埼玉栄高校3年の常見海琴と対戦し、大腰で敗れ3位に入りました。
その結果常見と共に世界ジュニアの代表選手に選考されました。
10月の学生体重別では準々決勝で仙台大学2年の渡辺愛美に、背負い投げで敗れて5位に終わっています。
3年になり7月のグランドスラム・チュメニでは決勝で地元ロシアのナタリヤ・コンドラティエワと対戦し、ゴールデンスコアに入りましたが、崩上四方固めで1本勝ちを修め、見事に優勝を果たしました。
11月の講道館杯ではオール一本勝ちで大会2連覇を達成しました。
2017年2月にはグランプリ・デュッセルドルフの決勝戦で、フランスのメラニー・クレマンを開始早々横四方固めで破るなどオール一本勝ちを収めて優勝しました。
これは実に素晴らしいことだと思いますね。
4年になり4月の体重別準決勝でひらまつ病院の岡本理帆に反則勝ち、決勝では近藤と対戦、ゴールデンスコアを含めて8分の戦いの末、大外刈りで一本負けを喫し2位に終わりました。
国際大会での実績を買われ近藤と共に、世界選手権代表に選ばれました。
8月の世界選手権では3回戦でブラジルの小山亜利沙と対戦、ゴールデンスコアから技ありを取り、勝利を収めています。
決勝ではムンフバットを小外刈の技ありで破り、近藤と同じく世界チャンピオンとなりました。
試合後、渡名喜選手は「今まで優勝しても泣くほどではなかった。涙が出た。すごくうれしい」と歓喜のほどを述べました。
さらに「勝っておごらず常に挑戦者の気持ちで東京五輪で優勝したいです」とコメントしています。
12月のグランドスラム・東京では3位決定戦で遠藤を横四方固めで破り3位に入りました。
ワールドマスターズでは決勝で地元ロシアのイリーナ・ドルゴアをゴールデンスコアの末9分以上の熱戦の末、袈裟固めで破り、見事に優勝を果たしています。
2018年4月にはパーク24に所属しました。
体重別では準決勝で自衛隊体育学校の山崎珠美に、小外刈りの技ありで敗れ3位に終わりました。
この際「気持ちと体がついていかなかった」と反省のコメントを残しています。
この結果、世界選手権の日本代表に選ばれました。
9月の世界選手権では、準決勝でムンフバットに袖釣り込腰で先取されましたが、終盤相手の掛逃げで反則勝ち、決勝ではビロディドに大外刈りで敗れ、大会2連覇はなりませんでした。
女子代表監督の増地克之は「ビロディドを倒さない限り、金メダルはない。2年間で金メダルを取れる選手を育てたい」と語っています。

11月のグランドスラム・大阪では決勝で寝業師であるムンフバットを、横四方固めで破り、見事に優勝しました。
2019年1月には体幹を強化するためモンゴルへ、ライバルのムンフバットからは「肉を食べなさい。食べないと強くなれない」とアドバイスを受けました。
それまで苦手だった牛肉を食すようになりました。
それからは牛肉が大好物になりました。
その結果体が強くなったといえますね。(良かったですね)
2月にはグランドスラム・デュッセルドルフの決勝で、カン・ユジョンを引き込返しで破ったのをはじめ、すべて一本勝ちで見事に優勝を飾っています。
その試合後、渡名喜選手は「安定して勝っていかないと代表選考にも選ばれない。全試合一本勝ちをすることができて優勝できてよかった。しっかりと相手を見ることができたと思います」とコメントを残しています。
8月の世界選手権・東京では準々決勝でフランスのメラニー・クレマンを合わせ技で、準決勝ではクラスニキを袖釣込み腰で破りすべて一本勝ちをし、決勝ではビロディドと対戦、払腰の技ありで惜しくも敗れ準優勝という結果でした。
11月のグランドスラム・大阪では決勝でスペインのフリア・フィゲロアを合わせ技で破り大会2連覇を達成しています。
2020年2月のグランドスラム・デュッセルドルフでは、決勝で世界ジュニア2位の、フランスのシリヌ・ブクリに技ありで敗れて2位に留まりました。
その後開催された強化委員会では強化委員全員満場一致で、東京五輪日本代表に内定されました。
おめでとうございます。
それを受けて渡名喜選手はこう語っています。
「ここからがスタートとなります。どんな相手にも勝てるように準備していきたい」と固い決意を述べました。
東京五輪本番でも大いに暴れまわって金メダルを獲得して欲しいと願っています。
以上、ここまでは渡名喜 風南の経歴とプロフィールをお伝えしました。
渡名喜 風南の五輪の出場歴、成績は?

それではここからは、渡名喜 風南の五輪の出場歴、成績を見ていきましょう。
これまで五輪への出場歴はありませんでした。
ここからはそれ以外の各大会での成績を、年代順にまとめていきますのでご覧ください。
・2010年 近代柔道杯 優勝
・2012年 全日本ジュニア 3位
・2013年 インターハイ 2位
・2013年 全日本ジュニア 2位
・2013年 アジアジュニア 優勝
・2014年 体重別団体 2位
・2014年 ポーランドジュニア国際 優勝
・2014年 講道館杯 2位
・2015年 ヨーロッパオープン・ソフィア 2位
・2015年 グランプリ・ブタペスト 2位
・2015年 ユニバーシアード 3位
・2015年 世界ジュニア 優勝
・2015年 講道館杯 優勝
・2015年 グランプリ・青島 優勝
・2016年 アジア選手権 3位
・2016年 グランドスラム・チュメニ 優勝
・2016年 学生体重別 3位
・2016年 講道館杯 優勝
・2016年 グランドスラム・東京 3位
・2017年 グランプリ・デュッセルドルフ 優勝
・2017年 体重別 2位
・2017年 世界選手権 優勝
・2017年 グランドスラム・東京 3位
・2017年 ワールドマスターズ 優勝
・2018年 体重別 3位
・2018年 世界選手権 2位
・2018年 グランドスラム・大阪 優勝
・2019年 グランドスラム・デュッセルドルフ 優勝
・2019年 グランプリ・ブタペスト 優勝
・2019年 世界選手権 2位
・2019年 グランドスラム・大阪 優勝
・2020年 グランドスラム・デュッセルドルフ 2位

以上のような素晴らしい成績を挙げています。
ここまでご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか。
どの大会においても、素晴らしい活躍であったと思います。
尚、IJF世界ランキングですが2020年2月24日現在、世界ランク3位となっています。
さあいよいと東京五輪開催まで1年後となりました。
特にこの五輪本番は、熱いさなかの夏場に開催されますので、いかに体調を維持できるかが非常に重要になっていますね。
熱中症がいつも懸念されていますので、十分気を付けて欲しいと思っています。
そして何よりも国を挙げて大きな声援を送ることが、出場選手にとっては何よりも心強いことだと思います。
皆さんで大きな声援を送りましょう。
頑張れニッポン! 最後まで決してあきらめず金メダルを目指してガンバレ、渡名喜 風南!
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