大山 重隆の経歴、プロフィールは?五輪の出場歴、成績は?【射撃】




東京オリンピックと東京パラリンピックは、2020年7月24日の開催ができなくなりました。

IOCのバッハ会長は東京五輪を延期するという声明を発表、2021年の夏ごろに開催するということです。

果たして本当にその時開催されるのでしょうか?

新型コロナウイルスの恐ろしさを考えた時、場合によっては五輪を中止せざるを得ない状況に追い込まれることも十分予測されます。

世界中に拡大している感染の怖さを、甘く見てはいけないと思います。

そんな状況ではありますが、ここからは各競技で出場内定された選手を取り上げていきたいと考えています。

今回は射撃です。

射撃での日本代表選手に選ばれた、大山 重隆に焦点を当てていきます。

どんな選手なのか最後までじっくりとご覧いただきたいと思います。

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大山 重隆の経歴、プロフィールは?

それでは早速ですが、大山 重隆の経歴、プロフィールを見ていきましょう。

大山 重隆(おおやま しげたか)は、1981年(昭和56年)8月25日生まれで38歳です。

埼玉県戸田市の出身で身長は165cm、体重は64kg、射撃、クレー・トラップの選手です。

最終学歴は東北福祉大学卒で、現在は大山商事に所属しています。

趣味は狩猟と旅行だそうです。

やはり射撃を活かすことが趣味にもつながっているようですね。

大山重隆は、21歳の時に初めて銃を手にしました。

お父さんが若い時から射撃をしていたのですが、結婚を機に選手をやめて狩猟をしていたそうです。

そのお父さんから誘われて始めました。

地元は埼玉県ですが栃木県でヤマドリを狙ったり、北海道でエゾシカを狙ったりしていました。

これは今も趣味として行っているとのことです。

やってみると面白さが良く分かりました。

射撃場に通いながらクレー射撃を目指しました。

ではこのクレー射撃とはいったいどのような競技なのでしょうか。

まず射手が掛け声をかけますと、それに反応して15m前方にある機械が動きクレーが射手から遠ざかるようにして空中に飛び出すわけです。

クレーというのは蛍光オレンジに輝くお皿のような形状の陶器です。

直径11センチで、飛び出す向きですが、左、右、中央のどれかで高さもランダムですので、どこに来るか分かりません。

射手は素早くクレーに銃口を向けます。

引き金を引きます。

「パアーン」という乾いた音がしてクレーは砕かれ、オレンジ色の細かな粒になりパラパラと地面に落ちていきます。

クレー・トラップですが、横一線に並んだ5つの射台を移動して、クレーを撃ち落としていきます。

1ラウンドで25枚のクレーを撃ち、2発以内で当てることができれば得点になります。

以上がこの競技の概要ですが、口で言うほど簡単ではありません。

何せほんものの銃と本物の弾を使いますから、射手には相当の衝撃が来ます。

発砲時には肩に最大で1トンの重量がかかるそうです。

下手をすれば骨折をしてしまうということです。

したがってこの衝撃をどのように吸収するかが重要になるとのことです。

最初の1発目の弾を外した時に、うまく衝撃を流せないと2発目の弾が安定しません。

こればかりは経験してみなければ分からないそうです。

「僕も最初は銃が跳ね上がって顔が傷ついたり、肩にあざができたりしたこともありましたね。大事なことは衝撃を受けても身体を安定させることができるだけの体幹ですが、国立スポーツ科学センターに週二回通って体を鍛えています」と大山は語っています。

外から見ているとクレーを軽々と撃っている感じですが、実際には肉体を極限まで酷使する競技といえますね。

しかもこのクレー射撃では9割がメンタルの勝負だそうです。

自分専用の銃が持てたからといって、一足飛びにハンティングはできないそうです。

銃を安全に扱う方法を学ばなければいけません。

そもそも引き金を引くという体験が、何よりも必要です。

大山選手がこのクレー射撃にのめり込むようになった理由の一つには、当時コーチをしていた小林庸一さんの存在でした。

小林さんは埼玉県で浦和銃砲火薬店を営んでいるとのことです。

大山選手はこう語っています。

「(クレーが)出たらすぐ(引き金を)引けっていうんです。これは普通じゃない。ふつうはクレーが出たら、その飛んでいくラインを目で追いかけていって引けとなります。ただラインを追うと、引き金を引くタイミングがつかみにくくなると思うんです」

「クレーも遠ざかっていきますし、だからパッと反応してすぐに引き金を引くことが重要なんです。どうしてあんな指導をしてくれたのか、あの時は分からなかったのですが、思い切り引くということを最初に教えてもらっていなかったら、今の自分はないと思っています」、と熱い思いで語っていました。

さらに続けてこう語っています。

「自分で自分を追い込んでしまうというのが、ひとつのメンタルの弱さだとは思います。普通なら当たるのに、当てなきゃいけないと思ってしまうと、それは外すことが前提で、引き金を引くことになります」

「逆に当たるでしょと思えれば、平然とできるんですね。心の中って色々あるじゃないですか。だからはっきりとした答えはない。ただ、ルーティンは大切だと思うんです。ずっと同じことを繰り返す、それでけでもメンタルは安定する方向へ向かっていると考えているんです」

大山のルーティンはどんなことなのかと言いますと、海外でも国内でも試合の時には決まっているそうで、まず、出発の3時間前に起きて、焦らずにゆっくりと過ごします。

そして競技スタート1時間半前には会場入りし、銃を組み立てるなど、きっちり時間を決めて必要なことを実行していきます。

競技中は一度正面を向いて右足から射台に入ります。

一度、銃口を斜めに上げて銃床を肩に当て、そして銃口を下げて構えます。

この繰り返しと共にこれまでの経験によって、大山重隆はメンタルを鍛えてきました。

ロンドン五輪から出場を目指してきたそうですが、やっとここまで来たという感じだそうです。

いよいよ間近に迫ってきた東京五輪ですが、本番ではこのいつものルーティンで、ぜひ正確なショットを見せて欲しいものですね。

以上、ここまでは大山重隆のプロフィールなどをご覧いただきました。

大いに期待したいと思います。

大山 重隆の五輪の出場歴、成績は?

それではここからは大山 重隆の五輪の出場歴、成績を見ていきましょう。

ここまで大山重隆選手の五輪出場歴はありませんでした。

それ以外の大会での成績を調べてみましたので、年代を追ってまとめてみました。

・2012年 アジア選手権 銀メダル

・2013年 全日本選手権 初優勝

・2016年 全日本選手権 優勝

・2017年 全日本選手権 優勝

以上のように素晴らしい成績を挙げています。

このクレー射撃という競技は他の競技と違って、費用がかなり掛かるとのことです。

まずは銃と銃弾が必要ですが、銃はともかく銃弾は消耗品ですね。

しかもそれを保管するためには丈夫なロッカーが欠かせません。

自宅の安全な場所に設置しなければなりませんし、当然警察への届が必要となりますので、収入印紙など全て経費が掛かってくるわけです。

さらには練習のたびに射撃場を使用しますので、射撃場は人の少ない安全な郊外にあるので、車で行けば高速料金やガソリン代も必要になります。

大山選手は語ります。

「始めた時は大学生の時でしたのでさすがに自分一人ではどうにもなりません。そこで父に相談したんです。父は国体に出場することが夢でしたが、それは叶えられませんでした」

「その夢を継がせてくれないかなって。だから僕が国体に出て優勝した際、応援に駆けつけてくれました。目がうるっとしてたんですが、照れくさいのか、”帰るから”ってすぐいなくなっちゃいました。僕もうれしくて泣いてしまったんですが、ひとつ恩返しができたと思いましたね」

実に心温まるいいお話ですね。

そして大山選手は「今でも給料はすべて競技に使う。彼女には悪いと思っています」との言葉を語っています。

いよいよ間近に迫ってきた東京五輪ですが、開催がほぼ1年後に延期されました。

出場する選手にとっては、これから1年間の体調や精神面の維持が難しくなってくるものと思います。

しかし、自国開催ということで大きなアドバンテージがあることも事実です。

ぜひとも東京五輪本番では、思い切り自分の技術を見せて欲しいと思っています。

それには国を挙げて皆さんで大きな声援が必要となりますね。

さあ声をそろえて応援しましょう。

頑張れニッポン! 最後まであきらめず金メダルを目指してガンバレ、大山重隆!

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