1964年(昭和39年)に東京の空に五つの色の飛行機雲が、ブルーインパルスによって鮮やかに描かれて開催された「東京オリンピック」が、令和になって再び開催されようとしています。
あの当時の感動を間近に感じることができるなど、当時は思いもしませんでした。
当時、中学2年生で東京に住んでいた私も、その感動を覚えています。
中学校の前を通っている国道1号線を、聖火ランナーの人たちが通過した際、授業中であるにもかかわらず、先生が「せっかくのチャンスだからみんなで応援しましょう」と言って、窓付近に集まってみんなで拍手を送ったことが、今でも鮮やかに浮かんできます。
そんなこともあって、オリンピックがより身近に感じたことを、うれしく思っていました。
再びそれが味わえることになりました。
しかしながら最近大きな問題が起きてしまいました。
新型コロナウイルスによる肺炎が、一部の地域で起こって以来、今や世界中に感染が拡大してしまいました。
現在もその拡大は留まるところを知らずに増え続けています。
世界保健機構(WHO)も、ついにこの現象を「パンデミック」と名付け注意を喚起しています。
果たして東京五輪が予定通り開催されるのか、今はただこのウイルス感染の一刻でも早い終息を祈るばかりです。
そんな状況ですが、ここへ来て各競技の最終的な出場選手の内定が続いています。
ここからは、カヌーの出場が内定した、松下 桃太郎にスポットを当てて、どんな選手なのか経歴やプロフィール、五輪出場歴や成績などを見ていきたいと思います。
最後までご覧ください。
松下 桃太郎の経歴、プロフィールは?

それでは早速ですが、松下 桃太郎の経歴、プロフィールを見ていきたいと思います。
松下 桃太郎(まつした ももたろう)は、1988年(昭和63年)3月3日生まれで32歳です。
石川県小松市の出身で、身長は168cm、体重は80kgのカヌースプリント男子カヤックフォアの選手です。
現在の所属先は自衛隊体育学校第二教育課です。
カヌーを始めたのは小松市立蓮台寺小学校3年生の時でした。
この小学校については正確な情報ではありませんが、通っていた中学校に一番近い小学校ということで載せましたので、もしかすると違うかもしれません。
中学は小松市立松東中学校に通っていました。
家の近くには木塲潟があり、カヌーを行える場所ですので、そこでお父さんがカヌーをしていたことから、松下選手も始めたのではないかと思われます。
中学生になってからは各大会にも参加するようになりました。
海外遠征にも積極的に参加していき、カヌーの技術も向上していったようです。
高校は石川県立小松商業高等学校に進みました。
1年生の時、地元石川県で世界ジュニア大会が行われ、出場しています。
その後、全国高校選手権200mシングルで見事に優勝を飾りました。
その他国内のいろいろな大会に出て上位入賞を果たしています。
そしてカヌー競技にも理解のある民間会社に就職、2006年には日本選手権大会で3種目制覇を達成しました。
2008年の北京五輪を目指していましたが、わずかに日本代表メンバーに入ることができませんでした。
その時のショックでしばらくの間はパドルを握ることができませんでした。
そんな時、ナショナルチームコーチから、チームの海外合宿に参加しないかと誘われます。
そのため会社を休んで参加しましたが、1年間のブランクがあったことで、初めの内は女子選手に付いていくのがやっとの状態だったそうです。
しかしその時またカヌーに乗りたいという気持ちが再燃したことから、お世話になった会社を辞めて、カヌーを再びやっていくことになりました。
その時会社の社長から「頑張れ!」と励まして送ってもらったことをとても感謝した、と語っていました。
その後は必死にカヌーを練習し以前よりも大きなパワーを身に着けていきました。
2010年には広州で行われたアジア大会の200mカヤックシングルとペアに出場、2種目とも見事に優勝を遂げています。
これは日本勢では初の金メダル獲得となりました。
素晴らしいことだと思いますね。

その後、ロンドン五輪のために行われたアジア大陸最終予選が、イランのテヘランで行われ、松下桃太郎は渡邉大規選手とペアを組んで見事に優勝、ロンドン五輪への切符を手中に入れています。
2012年にロンドン五輪が行われ出場しましたが、10位に終わっています。
2014年には仁川でのアジア大会で、200mカヤックシングルとペアに出場、見事に両種目で金メダルを獲得しました。
これも見事というほかありませんね。
2016年にはリオデジャネイロ五輪がありましたが、惜しくも代表に入ることができませんでした。
その後、2019年にはハンガリーのセゲドで開催された世界選手権大会で、カヤックフォア500mで日本がアジア最上位の3着で入り全体では12位でしたが、東京五輪の出場枠を獲得しました。
報道によりますとお父さんの秀一さんはカヌーで国体準優勝の経験があり、世界選手権ではインターネットで応援をされていました。
お母さんの明美さんは「日本からは一切連絡をせず祈っていました。最高の親孝行です」と涙を流して語っていました。
日本連盟の規定により、松下桃太郎、藤嶋大規、水本圭治、宮田悠佑の4選手が代表メンバーとして内定しました。
おめでとうございます。
本番での活躍を大いに期待したいと思っています。
以上、ここまでは松下桃太郎の経歴とプロフィールをお伝えしました。
いずれも素晴らしい活躍ぶりだと思います。
松下 桃太郎の五輪の出場歴、成績は?

それではここからは、松下 桃太郎の五輪の出場歴、成績を見ていきます。
いままで五輪へは2012年のロンドン五輪に出場しています。
この五輪では10位になっています。
2016年のリオデジャネイロ五輪へは行けませんでしたね。
この東京五輪は2回目の出場となります。
ぜひ頑張ってほしいと思います。
ところで松下桃太郎選手は現在自衛隊に所属していますが、いつ頃入隊されたのでしょうか。
調べてみたところ、2014年のアジア大会時には、石川体育協会に所属をしていましたので、その後自衛隊に入隊されたようですね。
藤嶋選手もそれまでは富士河口湖町役場の職員をされていましたので、恐らく二人で一緒に自衛隊体育学校に入ったものと思います。
自衛隊はご存知の通り体を鍛えることが多いことから、筋肉もりもりとなってきたのではないかと思われます。
先ほどもご紹介しましたお父さんの秀一さんも、桃太郎さんが世界選手権へ向かっていた時、7月初旬の木塲潟で目にした気迫あふれる練習ぶりを見て「これまでとは集中力が違いました。東京五輪で勝ちたいとの強い気持ちを感じましたね」と語っていました。
自衛隊教育学校のカヌー班でコーチをされている浦 博行さんはこう語っています。
「うれしいの一言です。松下選手の努力が報われて本当に良かった」と喜びを表していました。
いよいよ間近に迫ってきましたが、何とか東京五輪本番での大いなる活躍を期待したいと思っています。
皆さんで大きなエールを送りましょう。
頑張れニッポン! 金メダルを目指して最後までガンバレ、松下桃太郎!
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