大相撲初場所も終盤を迎え、日を追って優勝争いが激しくなってきました。
今場所は誰が優勝賜杯を受けることになるのでしょうか?楽しみですね。
一方最近の話題の中心力士といえば、この力士ではないでしょうか?
体は力士中最も軽量ではありますが、その身のこなしや足腰の強さは、大きな力士と比べても何ら見劣りしません。
その力士が登場すると、両国国技館中が大きな聖戦の渦に巻きこまれるぐらい、熱い応援が始まります。
ここからはその炎鵬関に的を絞り、テレビのCMで話題となっていることや、出身地と得意技、さらに将来どこまでの昇格がありそうかなど、みなさんが知りたいことをお伝えします。
どうか最後までじっくりご覧いただきたいと思います。
炎鵬のCMが評判って本当?

突然ですがあなたは炎鵬関が出演しているテレビCMを、ご覧になったことがありますか?
日本語はとても面白いもので、よくあるのは上から読んでも下から読んでも同じ文になる、回文というものがありますね。
このCMはそれとは少し違っています。
一体どのような文章なのでしょうか、気になるところですので、早速調べてみました。
結論から申し上げますと、初めから最後に向かって読んでいくと、どちらかといえばマイナス思考の考え方を現しています。
それを終わりの方から前へ進んでいくと(つまり逆から読んでいくと)、これがものすごく前向きな思考となっていることが分かります。
不思議な文章構成になっていて、読み終わってから「あっと驚く!」文章になっていることに気が付くのです。
これを考えた人は、まさしく天才だと思います。
まだご覧になられていない方は、ぜひ一度ご覧いただきたいと思います。
ここからはその話題のCMをご覧いただきます。
ユーチューブでCMをご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか。
先ほどお伝えした意味がお分かりいただけたと思います。
炎鵬は遠藤と同じ石川県出身なの?

それではここからは炎鵬の経歴とプロフィールをお伝えしたいと思います。
炎鵬 晃(えんほう あきら)は、本名、中村 友哉(なかむら ゆうや)といい、1994年(平成6年)10月18日生まれで25歳です。
石川県金沢市の出身で、身長は167cm、体重は98kgという現役力士としては、最も小柄な体格の持ち主です。
故郷はあの遠藤関と同じ石川県金沢市です。

所属は宮城の部屋で横綱の白鵬関と同部屋です。
左四つ、下手投げを得意としています。
現在は過去最高位の西前頭5枚目で、ここまで順調に星を伸ばしてきました。
経歴ですが、相撲は5歳の時にお兄さんの影響を受けて始めました。
ある日、体のでかい友人と相撲を取り、小さな体でしたが勝利したことがきっかけだそうです。
その時の自信が大きかったことになりますね。
中学校は金沢市立西南部中学校へ進みましたが、輝関と同期だったそうです。
3年生の時、全中で輝と一緒に石川県代表として出場、見事に団体優勝を飾っています。
尚、ここでいう全中とは、全国都道府県中学生相撲選手権大会を示しています。
人間の成長期では、中学生時代が一番成長する時期です。
厳しい稽古や洗濯、掃除などの雑用で体が鍛えられました。
もちろん食事面でもちゃんこ3杯、米を3杯食べて大きな体を目指して作っていきました。
その後、金沢学院東高等学校へ進学、3年生時には世界ジュニア相撲選手権大会軽量級に出場、見事に優勝を成し遂げています。
全国大会どころか世界ジュニア選手権での優勝ですから、これは見事というほかありませんね。
高校を卒業後、金沢学院大学の人間健康学部スポーツ健康学科に進学、1年生時には西日本学生相撲新人選手権大会で、これまた見事に優勝したのをはじめ、2年と3年時には世界相撲選手権大会軽量級で見事に2連覇を飾るなど、10個ものタイトルを総なめにしています。
これも実に素晴らしいことだと感心させられますね。
相撲だけでなくこのころは水球でキーパーもしていたそうですから、すごい運動神経の持ち主だったことが分かります。
水球は絶えず水中で足を掻き続ける必要があって、それが出来なければ、うまくキーパーなどは務めることができません。
大学在学中は就職活動にも力を入れていました。
その際、応募会社から面接で角界入りを勧められるほどでした。
そんな事情もあり大学を卒業後、白鵬関の内弟子として宮城野部屋に入門しています。
この「炎鵬」というしこ名は、白鵬の一文字を付けて白鵬関が命名したとのことです。
初土俵は2017年(平成29年)の3月場所でした。
初めて番付についた5月場所では、7戦全勝の好成績を挙げて序ノ口優勝をしました。
7月場所でも序二段で見事に7戦全勝で、全勝同士の優勝決定戦では枡乃山関と対戦し、見事に勝利を挙げて序二段優勝を飾りました。
この場所から名前を本名の友哉から晃に変更しています。
この名前を付けたのは訳がありました。
道場で5年先輩にあたる人が、大相撲入門の9年前にオートバイによる事故で亡くなったそうです。
その慕っていた人の名前をもらいました。
9月場所でも三段目で見事に7戦全勝で優勝しています。
11月場所は西幕下14枚目まで上がり、5勝2敗の成績を残し勝ち越しました。
2018年1月場所では東幕下6枚目で4勝3敗で勝ち越しを修め、次の3月場所で新十両への昇進が決まりました。
これで晴れて関取に慣れたことになります。
所要6場所での十両昇進は史上最速タイ記録です。
しかしながら、3月場所では十両力士の強さに圧倒され、4勝11敗と大きく負け越しをしました。
5月場所では幕下に陥落しましたが、2場所続けて5勝2敗の好成績を残し、9月場所では再十両昇進が決まりました。
その9月場所では西十両13枚目でしたが、9勝6敗の好成績を収め、関取として初めて勝ち越しをしています。
2019年3月場所では自己最高体重100kgで場所を迎え、9日目の徳勝龍戦では、上から押されて尻が土俵に10センチまで近づくという危ないところを、蛙飛びみたいにして態勢を持ち直し、相手の左足を取っての足取りで見事に白星を挙げました。
結局この場所は8勝7敗で勝ち越しを決めました。
5月場所では初めて新入幕を果たしましたが、9日目まで7勝2敗できましたが、その後負けが込んでしまい、結局7勝8敗で惜しくも負け越しました。
7月場所ではその反対で初土俵から自身10回目の給金相撲で、やっと勝ち越すことができました。
その場所は9勝6敗で勝ち越し、技能賞を獲得しています。
9月場所では同じく9勝6敗で見事に勝ち越しました。
その後10月6日には、凱旋巡業となる秋の巡業金沢場所で、地元のファン4200人に見守られて相撲を取ることができました。
きっとうれしかったに違いありません。
そして迎えた2020年1月場所では、西前頭5枚目の位置で、10日目まで5勝5敗の五分の成績を上げています。
上位力士と当たるこの位置で、この成績は立派だと思います。
残る5日間、ぜひ頑張って勝ち越しを目指してほしいと思っています。
特に11日目の対戦相手は関脇の朝乃山関ですから、張り切らざるを得ませんね。
ぜひ最後まであきらめずに食い下がって勝利を挙げて欲しいです。
ということで今日の取り組みが終わりました。
炎鵬関は朝乃山関を寄り切りで見事に破り、星を一つ伸ばして6勝5敗と白星が一つ先行しました。
炎鵬は立ち合いで、朝乃山の右足を取りに行きましたが、外されました。
しかしこの時、朝乃山は前のめりに体勢が崩れてしまいました。
そこを炎鵬はすかさず土俵際まで追い詰めて、最後は寄り切って勝利を飾っています。
よく考えたいい相撲だったと思います。
炎鵬の得意技は?

それではここからは炎鵬関の得意技を見ていきたいと思います。
背が低く軽量でもありますので、あまり大きな力士と対戦するのは苦手だろうと思います。
しかし反対に大きな力士の中に潜り込んでいくことにより、かき回すことで勝利を得る機会が増えますね。
左四つ、下手投げを得意としていますので、力はあるはずです。
後は足払いをしたりして相手の体勢を崩した上で、下手投げを打つことも勝利を導く技となると思います。
そして何よりも武器になるのは、立ち合いで当たる際の左右への動きです。
これは相当威力があり、相手を惑わす武器になるでしょう。
やはり小さな力士は大きな力士にとって、中に入られることを嫌います。
それを十分考えて様々な手で防ごうとしてきますから、相手大型力士の横に取り付いて体を預けての寄りや、足技も大いに武器となるでしょう。
切り返しなども得意とすれば、これまた威力を発揮できると思います。
ぜひ期待したい技です。
炎鵬は将来どこまで昇格しそう?

最後に今後の炎鵬関の昇格について予想してみたいと思います。
現在は西前頭5枚目で今までで最上位になっていますね。
おそらく今場所は勝ち越すことができそうですので、来場所は前頭2枚目か3枚目まで行きそうな気がします。
そこで次の場所がとても重要な場所になりますね。
そこで踏ん張れれば、勝ち越しで前頭筆頭かもしくは小結まで行けるかもしれません。
ここまで行けば後は勢いに任せてもっと上位を狙えるかもしれませんね。
できれば大関くらいまでは何とか昇進して欲しいものです。
期待は大きく持っていた方がいいと思いますので、ぜひとも大関を当面の目標にして頑張ってほしいです。
両国国技館では応援合戦で連日盛り上がりを見せています。
この好調さを今後もしっかり持続させていけば、上位を目指せるでしょう。
これからも大いに期待しています。
ガンバレ炎鵬関! 大関目指して最後まで粘ってほしい!
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