2019年度のプロ野球では、惜しくもセリーグでの4連覇を逃してしまった広島カープですが、果たして今後の展開はどうなっていくのでしょうか。
若手育成では定評のある広島ですので、これから来季に向けての動きが気になるところですね。
来年新しく広島の監督に決まった佐々岡真司は、どのような構想を練っているのでしょうか?

又、若手の育成という所では2軍の体制も気になるところですね。
2軍の監督に決まっているのは「水元勝巳」監督です。
コーチ陣では今年で引退をした赤松真人外野守備走塁コーチを始め、永川勝浩投手コーチなど広島ファンにとっては、おなじみのメンバーが揃いました。
ここからは2020年に向けて広島カープの注目若手選手の内、今回は野手編ということで、お伝えしたいと思います。
どんな有望な若い選手が活躍しそうなのか、楽しみに見ていきたいと思います。
最後までごゆっくりご覧ください。
広島2020年の注目若手選手は誰?(野手編)
それでは早速広島カープの、来季に期待がかかる注目若手野手の選手を見ていきましょう。
小園 海斗(こぞの かいと)

トップはすでに1軍でもプレーを経験している、小園海斗内野手をご紹介します。
小園 海斗(こぞの かいと)は、2000年(平成12年)6月7日生まれで19歳です。
兵庫県宝塚市の出身で身長は178cm、体重は84kg、右投げ左打ちの主に遊撃手として活躍中です。
背番号は51です。
宝塚市立逆瀬台小学1年生の時から、宝塚リトルというチームで野球を始めました。
光ヶ丘中学時代には枚方ボーイズでプレーをしていましたが、3年生の時には全国優勝を果たしています。
その時一緒にプレーをした選手に、現在ロッテに入団した藤原恭大がいました。
侍ジャパンのU-15にも選出され、松山でのアジアチャレンジマッチ2015に出場しています。
高校は強豪の報徳学園高校へ進み、1年の春からすぐにベンチ入りをしました。
2年の春には選抜大会にも出場し、ベスト4に進出しています。
3年の夏には兵庫県大会で見事に優勝し、甲子園に出ました。
大会では福島代表の聖光学院戦で、大会タイ記録の1試合3二塁打という快挙で、この大会ではベスト8まで勝ち進んでいます。
甲子園大会後に開かれた世界大会では、2年連続侍ジャパンU-18に選ばれています。
その活躍ぶりにより2018年10月25日に行われた、プロ野球ドラフト会議では4球団(オリックス、DeNA、ソフトバンク、広島)から1時指名され、抽選の結果、広島が見事に交渉権を獲得しました。
11月10日、神戸市内で契約金推定1億円プラス出来高払い、年俸800万円で仮契約を結びました。
2019年のオープン戦から出場していますが、開幕後も遊撃手として1軍でも出場をしています。
それでは2019年の成績をお伝えします。
試合 58 / 打数 188 / 安打 40 / 打率 0.213 / 打点 16 / 本塁打 4 / 二塁打 9 / 盗塁 1 という結果でした。
続いては遊撃での守備についての成績です。
試合 55 / 刺殺 57 / 捕殺 113 / 失策 9 / 併殺 22 / 守備率 0.950 という結果でした。
この成績ですが、プロに入って1年目ということですから、打率は低かったのですがそれ以外は、まあまあな成績ではないかと思います。
長距離打者ではありませんが、本塁打が4本は立派な数字だと思っています。
これから大いに期待が持てる選手であることは、間違いありませんね。
坂倉 将吾(さかくら しょうご)

次にご紹介するのは、長打を得意とする坂倉 将吾捕手です。
坂倉 将吾(さかくら しょうご)は、1998年(平成10年)5月29日生まれで21歳です。
千葉県印旛郡酒々井町の出身で、身長は176cm、体重は82kg、右投げ左打ちの捕手兼外野手です。
酒々井町立酒々井小学校1年生の時から、酒々井ビッグアローズに所属して、野球を始めました。
最初は捕手でしたが5年の時に投手に転向し、6年の時に千葉県大会に出場しました。
酒々井町立酒々井中学校に進み、八千代中央シニアに所属、その時捕手に復帰しています。
元々捕手向きな体格でしたので、きっとこの復帰は自分にとっては好都合だったことと思います。
3年時には八千代中央シニアの正捕手に抜擢され、シニアリーグ全国大会で優勝を成し遂げています。
これは素晴らしいことだと思います。
高校は名門の日本大学第三高等学校(日大三)に進み、持ち前である強肩を活かしつつ、外野手としてもプレーをしています。
その年の秋からは4番打者としてレギュラー入りをしましたが、2年時秋からは正捕手の座についています。
在学中は残念ながら甲子園には出られませんでしたが、対外試合では通算25本塁打をかっ飛ばしています。
特に2年時夏の選手権西東京大会の準々決勝戦では、あの神宮球場のバックスクリーンを直撃するという大きな本塁打を放っています。
高校生ではそこまで飛ばすことは難しいとされていますので、かなりの衝撃を受けましたね。
2016年のプロ野球ドラフト会議では、広島から4巡目で指名を受け、契約金は推定3500万円、年俸は推定500万円という条件で契約を交わし、入団しました。
背番号は61をもらっています。
それではここからはプロ入り後の成績を、年度順にご覧いただきます。
年度 / 試合 / 打数 / 安打 / 打率 / 打点 / 本塁打 / 四死球 の順にお伝えします。
2017 / 3 / 4 / 1 / 0.250 / 2 / 0 / 0
2018 / 9 / 8 / 1 / 0.125 / 2 / 0 / 1
2019 / 51 / 61 / 14 / 0.230 / 1 / 3
通算 / 63 / 73 / 16 / 0.219 / 1 / 4 という結果でした。
次に守備(捕手で)の成績をお伝えします。
年度 / 試合 / 刺殺 / 捕殺 / 失策 / 併殺 / 守備率 / 捕逸 / 許盗塁 / 盗塁刺 の順にお伝えします。
2017 / 1 / 2 / 1 / 0 / 0 / 1.000 / 0 / – / –
2018 / 5 / 3 / 0 / 0 / 0 / 1.000 / 1 / 1 / 0
通算 / 6 / 5 / 1 / 0 / 0 / 1.000 / 1 / 1 / 0 という成績でした。
この坂倉 将吾という打者は、広島カープOBで現解説者の「前田智徳」を、彷彿させるくらいの高い打撃センスを持っています。
捕手の域を超える長打力で、しかも俊足です。(50m走では最速で6秒3を記録)
捕手としてはキャッチングのうまさに加え、投手の良さを引き出すべく配球と観察眼に定評があります。
高校2年生までは捕手以外のポジションも経験しているので、試合の流れを読むことにも長けていることは、野球選手にとっては宝物だといえますね。
広島と仮契約を結んだ際、交渉に同席した苑田聡彦スカウト部長は「今までスカウト歴40年間で、坂倉君のような高校生捕手を初めて見た」とまで言わしめました。
本人は少年時代、地元千葉県に本拠地を置く千葉ロッテマリーンズファンだったそうです。
憧れの選手を聞くと、当時ロッテの正捕手であった里崎智也の名前を挙げました。
エピソードとして高校へ進学する際、地元千葉県内にとどまらず、県外強豪校からも勧誘を受け、計30近くの高校から勧誘されました。
結局都内にある日大三高に決めたそうですが、これは「3年間寮生活をすることによって、野球だけでなく人間力も磨きたかったため」と後日語っています。
素晴らしい考え方ですね。
契約後の記者会見の席では報道陣から「前田健太選手に笑顔が似ている」との指摘を受けました。
坂倉選手はその場で否定するも、かねてから「マエケン似」と言われていたことを明らかにしています。
朗らかな性格は今も愛されているようですね。
以上、広島カープの2020年注目野手選手について、お伝えしました。
さあいよいよ来年は東京五輪大会が始まるわけですが、それに伴いセパ両リーグの開幕日が、例年よりも前倒しになるとのことです。
そのためもあって、いつも以上にこのシーズンオフでの過ごし方がより重要になってきます。
しっかりと体を作り、開幕日には即対応できるように準備をすることが重要です。
特に若い選手は、早くレギュラー入りを果たさなければなりませんね。
来年度は今年味わった屈辱を晴らすべく、カープのヤング選手にも頑張ってほしいと願っています。
皆さんで大きな声援を送ろうではありませんか。
頑張れ広島カープ 優勝目指して最後までガンバレ!
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