ラグビーW杯4強入りニュージーランドの主力選手は?、ヘッドコーチは?戦法を探る!【ラグビー】




ラグビーファン待望のワールドカップ2019日本大会は、各プールでの予選リーグが終わり、各プール代表2チームが勝ち上がり、決勝トーナメントに入り、早くもベスト4が決定しました。

ここまで健闘してきた日本代表は、南アフリカとの準々決勝で、3-26という大差で敗れてしまいました。

しかし、大差を付けられましたが、常に前へ前へとボールをつないでは、南アフリカに押し返されるという展開でも、日本代表フィフティーンは最後まで決してあきらめず戦ってくれました。

試合が終わった後、ノーサイドでは大勢の会場を埋め尽くしたファンだけでなく、各地で観戦していた多くの人たちに、感動の渦を巻き起こしましたね。

素晴らしい健闘で、思わず涙を流しました。

本当に1か月の間、私たち国民に夢と希望を与えてくれた選手の皆さんには、お疲れさまでした、と心の底から感謝しています。

これからもラグビーの人気を継続してほしいと思っています。

一方、南アフリカ代表には改めて強さを感じました。

最後まで優勝争いに残って、できれば優勝してほしいと思います。

さて、ここからは今大会でベスト4入りを果たした、ニュージーランドについて、主力選手を始めヘッドコーチや戦法などについて、最新情報を交えてお伝えしたいと思います。

どうぞ最後までお付き合いください。

Sponsored Link

ラグビーW杯4強入りニュージーランドの主力選手は?

それではここからニュージーランド代表の、主力選手をご紹介します。

最初に選手の画像を掲載し、次にポジション:氏名 生年月日 年齢 身長 体重 プロフィールの順にご紹介します。

PR(プロップ):ジョー・ムーディー 1988年9月18日生まれ(31歳)188cm 120kg ニュージーランドクライストチャーチ出身。ジュニア時代はラグビー―とレスリングでも活躍した。そのレスリング仕込みの芸術的なタックルは、必見の価値あり。2015年W杯では緊急招集され、優勝を経験。

PR(プロップ):オファ・トゥウンガファシ 1992年4月19日生まれ(27歳)195cm 122kg トンガの出身。11人兄弟の大家族。2005年に揃ってニュージーランドへ移住した。左前腕内側には兄弟全員の名前が入ったタトゥーがある。父親は1987年W杯のトンガ代表で、弟もラグビー選手。PR(プロップ)としては珍しい190cm超の長身からタックルを繰り出す。

PR(プロップ):ネポ・ラウララ 1991年11月6日生まれ(27歳)184cm 116kg サモアの出身。8人兄弟。兄も元ニュージーランド代表。2013年にスーパーラグビーデビュー。2018年3月に前腕を骨折。戦列を離れたが同年10月復帰。翌11月、トレーニングジムで230kgのスクワットに成功し周囲を仰天させた。

PR(プロップ):アンガス・タアヴァオ 1990年3月22日生まれ(29歳)194cm 124kg ニュージーランドオークランド出身。父親はオーストラリア出身。2012年にスーパーラグビーデビュー。28歳で悲願の代表デビューを果たした遅咲き選手。

PR(プロップ):アトゥ・モリ 1995年6月12日生まれ(24歳)189cm 127kg 元U-20代表主将。両親はトンガ出身。2018年2月、左太ももを負傷。医師からは左足切断の可能性があると告げられるほどの重傷だったが、その後見事に復帰。重量級でスクラムには定評がある。2019年7月に代表デビュー。

HO(フッカー):デイン・コールズ 1986年12月10日生まれ(32歳)184cm 110kg ニュージーランドウェリントン出身。2009年にスーパーラグビーデビュー。2016年にハリケーンズの主将としてスーパーラグビー初優勝に導いた。2017,18年は左ひざの故障や、脳震とうの後遺症に苦しんだが復活した。フッカーとは思えないスピードが武器である。

HO(フッカー):コーディー・テイラー 1991年3月31日生まれ(28歳)183cm 110kg ニュージーランドウェリントン出身。オーストラリア育ち。2013年にスーパーラグビーデビュー。2018年は代表選14試合中12試合に先発出場した。2019年1月に元ラグビー選手の女性と結婚。スピードが武器で、デイン・コールズとハイレベルな先発争いを繰り広げる。

HO(フッカー):リーアム・コルトマン 1990年1月25日生まれ(29歳)185cm 109kg 2013年にスーパーラグビーデビュー。2019年4月にハイランダーズと3年契約を交わした。ラグビー選手でなければプロサーファーを目指していた。顔を覆いつくす髭がトレードマーク。愛称は「ビースト」。

LO(ロック):サム・ホワイトロック 1988年10月12日生まれ(31歳)202cm 116kg 202cmの大型ロック。ニュージーランド代表ロックとして史上最多キャップを誇る。祖父と大叔父、兄妹も元ニュージーランド代表という華麗なるラグビー一家である。クルセイダーズ主将として2017-18年は、スーパーラグビー連覇を果たす。巨体ながら縦横無尽に動き回るハードワーカーである。

LO(ロック):ブロディ―・レタリック 1991年5月31日生まれ(28歳)204cm 123kg 2019年7月27日の南アフリカ戦で左肩を負傷するも、W杯代表入り。空中戦はもちろんトライを決める決定力も高い。2014年のワールドラグビー年間最優秀選手。2019年W杯終了後、日本の神戸製鋼に移籍予定。

LO(ロック):スコット・バレット 1993年11月20日生まれ(25歳)197cm 112kg バレット3兄弟の2番目。2017年にニュージーランド史上初となる3兄弟そろって代表入りを果たす。W杯での3兄弟の同時出場なるか期待されている。釣りはかなりの腕前で、インスタグラムでも大物獲得写真多数あり。

LO(ロック):パトリック・トゥイプロトゥ 1993年1月23日生まれ(26歳)198cm 120kg ニュージーランドクライストチャーチ出身。2014年にスーパーラグビーデビュー。2015年に腰の手術を受け、同年のW杯出場を逃した。高い身体能力とワークレートで今シーズンは絶好調。幼少時代は貧しかった経験から、チャリティー活動にも熱心である。

FL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト):キアラン・リード 1985年10月26日生まれ(33歳)193cm 109kg 世界を代表するNO8(ナンバーエイト)にして、オールブラックスの主将。2012年に代表主将に就任。2013年ワールドラグビー年間最優秀選手。主将として2012-16年まで、代表戦19連勝の世界記録を樹立した。今大会で代表を引退、トヨタ自動車へ移籍予定。

FL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト):サム・ケイン 1992年1月13日生まれ(27歳)189cm 103kg 18歳でスーパーラグビーデビュー。2015年W杯のナミビア戦ではゲームキャプテンを務めた。2018年10月、南アフリカ戦で頸椎を骨折し戦線離脱。一時は引退の不安に立たされたが、2019年5月に見事に復帰した。

FL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト):アーディー・サヴェア 1993年10月14日生まれ(26歳)190cm 99kg ニュージーランドウェリントン出身。両親ともに元ラグビーアマ選手。2013年にスーパーラグビーデビュー。2015年W杯で最多トライのジュリアン・サヴェアは兄。強さと速さを兼ね備え、FWながら独走トライも多い。

FL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト):マット・トッド 1988年3月24日生まれ(31歳)185cm 104kg ニュージーランドクライストチャーチ出身。兄の影響でラグビーを始めた。2011年にスーパーラグビーデビュー。ブレークダウン(密集でのボール争奪戦)で強さが光る。2018年は日本のパナソニックで活躍。W杯後は東芝に加入予定。

FL(フランカー)/NO8(ナンバーエイト):シャノン・フリゼル 1994年2月11日生まれ(25歳)195cm 108kg トンガ出身。ルーク・ジェイコブソンが、脳震とうの影響で代表を外れたために緊急招集された。 W杯初代表。元U-20トンガ代表。

SH(スクラムハーフ):アーロン・スミス 1988年11月21日生まれ(30歳)171cm 83kg 地元メディアには「ニュージーランド史上最強の9番」と評される。2015年W杯では全7試合中6試合に先発、連覇に貢献。日本代表の田中史朗とハイランダーズでレギュラーを争った。鋭い状況判断からのパス・キックは必見である。

SH(スクラムハーフ):TJ ペレナラ 1992年1月23日生まれ(27歳)184cm 94kg ニュージーランドウェリントン北部のポリルア出身。先住民族マオリの血を引く。TJは「Thomas Junior」の略。2012年スーパーラグビーデビュー。試合前にニュージーランド代表が披露する「ハカ」のリーダーを務めることが多い。闘志満点のプレーで守備力も高い。

SH(スクラムハーフ):ブラッド・ウェバー 1991年1月17日生まれ(28歳)172cm 75kg 2014年にスーパーラグビーデビュー。所属チーフスの現主将。2019年7月に4年ぶりにオールブラックスに復帰。機転の利くエキサイティングなスクラムハーフ。スピード感あふれるパスと大きなキックが魅力。

SO(スタンドオフ):ボーデン・バレット 1991年5月27日生まれ(28歳)187cm 91kg ニュージーランド代表不動の司令塔。2016-17年に2年連続で世界最優秀ラグビー選手。8人兄弟の次男で、弟のスコットとジョーディーも代表入り。カウンターでは驚異のスピードを見せる。キックも正確である。

SO(スタンドオフ):リッチー・モウンガ 1994年5月25日生まれ(25歳)176cm 83kg ニュージーランドクライストチャーチ出身。2人の兄の影響でラグビーを始めた。近年急成長を遂げ、代表ではボーデン・バレットが15番、モウンガが10番で先発することもある。スーパーラグビー3連覇を果たしたクルセイダーズでも司令塔。

CTB(センター):ソニービル・ウィリアムズ 1985年8月3日生まれ(34歳)191cm 108kg タックルを受けながらパスをする「オフロード」の名手。「世界で最もセクシーなラグビー選手」と称される。ヘビー級ボクサーでもあり、2012年2月にはヘビー級の国内王者に。2019年4月に右ひざの手術を受け、8月に戦列復帰したばかり。

CTB(センター):ライアン・クロッティ 1988年9月23日生まれ(31歳)181cm 91kg ニュージーランドネルソン出身。2009年にスーパーラグビーデビュー。元U-20ニュージーランド代表主将。2019年6月に手の親指を骨折したが、8月末に戦列復帰し、滑り込みでW杯代表入り。2019年末に日本のクボタに加入予定。

CTB(センター):アントン・レイナートブラウン 1995年4月15日生まれ(24歳)185cm 96kg ニュージーランドクライストチャーチ出身。兄の影響で5歳からラグビーを始めた。2014年スーパーラグビーデビュー。12番・13番両方でプレーできる。ソニービル・ウィリアムズがあこがれ。タックルを受けながらのパスである「オフロード」も一流。

CTB(センター):ジャック・グッドヒュー 1995年6月13日生まれ(24歳)187cm 100kg ニュージーランド北部のノースランド出身。実家は農家。大学では農学を専攻。2017年にスーパーラグビーデビュー。かつて7人制の代表で、トリッキーなパスも得意。ラグビー、学業以外では慈善団体「救世軍」の福祉活動に熱心。

WTB(ウィング)/FB(フルバック):ベン・スミス 1986年6月1日生まれ(33歳)186cm 94kg 世界有数の万能バックス。的確な状況判断からの攻撃や堅実な守備とハイボール処理など、どれをとっても超一流。W杯後にはフランスのポーへ移籍予定。

WTB(ウィング)/FB(フルバック):リーコ・イオアネ 1997年3月18日生まれ(22歳)189cm 102kg 2016年のリオ五輪7人制のニュージーランド代表。ニュージーランドオークランド出身。2017年にワールドラグビー年間最優秀ブレークスルー賞を受賞。父は1991年W杯のサモア代表で、日本のリコーでプレーしたため、「リーコ」と名付けられた。

WTB(ウィング)/FB(フルバック):ジョーディー・バレット 1997年2月17日生まれ(22歳)194cm 102kg 同じニュージーランド代表のボーデンとスコットの弟。2017年にスーパーラグビーデビュー。2019年7月に、2022年までニュージーランドでプレーする契約を更新。将来的には兄と同じクラブでプレーすることを望んでいるとされる。センター・ウィング・フルバックでプレーが可能で、キック力にも定評。

WTB(ウィング)/FB(フルバック):ジョージ・ブリッジ 1995年4月1日生まれ(24歳)185cm 95kg ニュージーランドギズボーン出身。大学では応用化学を専攻。8月のオーストラリア戦で存在感を発揮するなど、評価が急上昇。ミスが少なく巧みなランでチームを前進させる、貴公子のようなルックスにも注目。

WTB(ウィング)/FB(フルバック):セヴ・リース 1997年2月13日生まれ(22歳)179cm 95kg フィジー出身。16歳の時に単身でニュージーランドに移住。2019年5月にスーパーラグビーデビュー。いきなりトライ王に輝いた。今年22歳で代表デビューした超新星。

以上、ここまではニュージーランド代表の、主力選手をご紹介しました。

どの選手も素晴らしい才能の持ち主であり、強さが分かる気がしますね。

ニュージーランドのヘッドコーチは?

それではこの強いニュージーランド代表を率いるヘッドコーチをご紹介しましょう。

名前は、スティーヴ・ハンセンで、1959年5月7日生まれの60歳です。

現役時代にはCTB(センター)を務めました。

代表の経験はありませんでした。

1996年から指導者になり2002年からウェールズ代表ヘッドコーチを務めています。

2004年からニュージーランド代表アシスタントコーチ、2011年にニュージーランド代表ヘッドコーチに就任しました。

ニュージーランド代表ヘッドコーチとしての勝率は、何と90%を超えています。

2019年W杯後には退任を予定しているとのことです。

何だかまだまだやれるのに、もったいない気がしますね。

以上、ニュージーランド代表ヘッドコーチをご紹介しました。

Sponsored Link

ニュージーランドの戦法を探る!

史上初の3連覇を狙うニュージーランド代表ですが、いよいよ準決勝でイングランド代表と戦いますね。

10月26日の17時から横浜で開始予定です。

ニュージーランド代表の戦い方はどのようなものになるのでしょうか。

予選リーグ中にスティーヴ・ハンセンヘッドコーチはこう語っています。

「コンビネーションというものは、CTB(センター)の二人だけではなく、グランドにいる15人が全員で作り出すもの」とコメントしています。

代表選手を決める際も「現在調子のよい選手を中心にした23人」と述べています。

初戦の南アフリカ戦で23-13で勝利後、このように語っています。

「今日は完ぺきな試合ではなかったが、そもそも完ぺきな試合など存在しない。限られたチャンスを得点に結びつけ、しっかり守り切った。問題点はあったが、素直に勝ててうれしい」

また記者からのハカの陣形について質問された際「ハカは我々にとって非常に重要なもの。この儀式によって、我々は難しい試合を乗りきることができる」と答えています。

この試合でプレーヤー・オブ・ザ・ゲームに選ばれた、FB(フルバック)のジョーディー・バレット選手は「試合中に鼻をぶつけてまだ痛いが、スプリングボクス戦でこういうことになるのは、分かっていた。汗でボールが滑る状態で、大きく回し過ぎた感もあるが、こういう試合を観るためにファンは競技場に来るのだから、これからも同様のプレーで魅せていきたい」と笑顔で語っていました。

また、後半10分からクロッティに代わって出場した、CTB(センター)のソニービル・ウィリアムズ選手は、笑顔でピッチに登場しました。

そのことを記者から聞かれて「家で私の子供たちが観ているからね。グラウンドに出た瞬間、この場にいられる感謝の気持ちでいっぱいだった。」

さらに続けて「若いころは大観衆の前で精神的なコントロールに苦労することもあったが、今は毎試合楽しんでいる。後輩たちからの激しい挑戦を受けているが、もう少し頑張ろうと思っているよ。スポーツの世界でプロとして大舞台で闘うのが、子供のころからの夢だった。毎試合、体調をきっちりと整えて試合に臨んでいる」と語っていました。

私はこの話を聞いてさすがに素晴らしいと感動させられました。

あの強すぎるくらいのチームのメンバーたちが、このような気持ちで試合に臨んでいることが分かり、とても素晴らしいと思いました。

いよいよ大一番となりますが、ニュージーランド代表にはぜひ勝利を挙げて欲しいと思っています。

この試合は興味を持って見る人も多いことと思います。
最後まで力の限り頑張ってほしいと思いますね。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です