中央競馬で最近女性騎手が注目されていますね。
その人の名前は「藤田菜七子」という女性ジョッキーです。
それまではあまり注目されていなかったようですが、テレビの特番に取り上げられてから人気が急上昇、今まで競馬に興味がなかった人たちもそれ以来、藤田菜七子を応援するようになったのです。
やはりテレビの影響は大きいと改めて思った次第です。
そこでここからは、藤田菜七子の生い立ちと共にここまでの経歴を見ていきたいと思います。
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競馬界の女王藤田菜七子の生い立ちと経歴は?
藤田菜七子の生まれは1997年8月9日、茨城県北相馬郡守谷町の出身で21歳、血液型はA型だそうです。
身長は157.4cm、体重は45.6kgということでジョッキーとしては最適な体型をしています。
実際、家庭内では競馬とは全く関係がなかったとのことですが、藤田菜七子が小学校6年生時にたまたまテレビ中継で競馬を見て、かっこいい機種を目指そうと心に決めました。
美浦トレセンで乗馬苑に通うことになり、それと同時にほかのスポーツもこなすようになりました。
空手と剣道を習い始めたのですが、熱心に練習を重ねた結果、空手と剣道ともに有段者になりました。
これを見ても何事にも熱心に練習に励むことが、小さい内からできていたことがよくわかりますね。
その後守谷市立けやき台中学校を卒業の後、2013年には第32期生競馬学校生として入学を果たしました。
同校を卒業後は2016年に騎手免許を取得しました。
なんとJRA(日本中央競馬会)では現在調教助手をしている西原玲奈さん以来の女性騎手が誕生しました。
所属は根本厩舎でここにはほかにも丸山元気、野中悠太郎の二人の期首も所属、1つの厩舎に3人の騎手が所属する事態となりました。
これは珍しい出来事といえます。
藤田菜七子は本当に馬が好きで仕方がないようですね。
以前テレビで特番を見ていて、それがこちらにも十分に伝わってきました。
やはり女性ならではの感情移入が多少あるのではないかと思います。
馬が持っている細かな感情などを察知する能力にも、たけていることが分かる気がします。

藤田菜七子の経歴は?
それではここまでの藤田菜七子の騎手としての経歴について見ていきたいと思います。
競馬騎手としてのデビューは川崎競馬場という地方競馬場でした。
テレビなどでも大きく女性ジョッキーデビュー戦として取り上げることも多かった気がしますが、これはだんだん人気が薄れてきつつあった競馬会に於いて、明るいニュースとして取り上げられましたね。
私自身あまり競馬には興味がなかったのですが、藤田菜七子騎手については今も良く思い出すことがあります。
デビュー戦は川崎競馬第1レースでコンバットダイヤに騎乗するも、2番人気の支持があったところでしたが、残念ながら8着という結果に終わってしまいました。
藤田菜七子騎手の初勝利は2016年3月24日、浦和競馬第3レースでアスキーコードに騎乗、36戦目で初勝利を挙げたのです。
中央競馬で22戦、地方競馬で14戦目の勝利でした。
勝てるときは続くもので第6レースでも2勝目を獲得しました。
これはJRA所属の女性騎手では史上初の快挙となったので大騒ぎになりましたね。
中央競馬の初勝利は2016年4月10日に福島競馬第9レースでサニーデイズに騎乗、初勝利を挙げたのですが、これは12年ぶりの女性騎手による中央競馬勝利となりました。
競馬ファンならおなじみの1000mの直線コースがある新潟競馬場で、2016年5月15日、新潟競馬第12レース「飛竜特別」でピュアリーソリッドに騎乗、見事にJRAでの3勝目を挙げましたが、ここから真価を発揮してきたといっても過言ではないと思います。
これらの競馬結果に対して、競馬会を盛り上げたことにより、12月21日に東京品川プリンスホテルで行われた有馬記念フェスティバル席上、特別表彰として記念品贈呈式に出席したことも当時話題になりました。
翌2017年はマカオで開催された「マカオ国際男女混合ジョッキーズチャレンジ」にJRA代表として、あの超有名な武豊騎手と共に招待されて参加しました。
当日は対象の4レースに騎乗、チームとして6チーム中5位になりましたが、同日行われた「マカオスプリントトロフィー」で海外重賞初騎乗の重責も果たしたのです。
結局2017年度は年間14勝という見事な成績を残すことができ、2017年中央競馬騎手年間ホープ賞を受賞することができました。
これはとてもすばらしいことで、男子ジョッキーでも取ることが難しいと言われていることで、ここでも藤田菜七子の天才ぶりが大いに発揮された年であったといえますね。
2018年は1月8日、中山競馬第7レースでビックリシタナモーに騎乗、シーズンの初勝利を挙げました。
以下省略しますが、いずれにしても女性ジョッキーとして今やJRAになくてはならない存在にまでなったわけですから、素晴らしいことだと思います。
競馬界の女王藤田菜七子の年収は?
では一体藤田菜七子はどのくらいの年収があるのかを見ていきたいと思います。
この年でこの年収はすごい
ここからは中央競馬の資料を参考とさせていただきますが、2016年度は294回の騎乗で6勝を挙げ、収得賞金が1億927万3千円ということです。
2017年度は382回の騎乗で14勝を挙げ、収得賞金が2億766万1千円でした。
2018年の記録は不明ですが2016年と2017年の2年間で、何と3億1千693万4千円の収得賞金を得る結果となりました。
この獲得賞金はあくまでも中央競馬だけで獲得した賞金ですので、地方競馬など他の収得賞金を合わせると、相当な金額になるものと思われますね。
実にうらやましい気がしますが、ここまで来るには相当苦労を重ねてきたものと推察されますね。
ただし正確な年収については、残念ながら不明ですが一部の報道によりますと、デビューした2016年度の年収は1785万円で2017年度は2648万円の年収だったそうです。
他のスポーツ選手でもこの年齢でこれほど多い年収を挙げることができるのは、ごくわずかではないでしょうか?
普通のサラリーマンでもこれほど多くの年収をもらえる人は、相当上の役員クラス以外いないと思います。
藤田菜七子の騎乗成績は?
それではもっと詳しく藤田菜七子騎手の年度別騎乗成績を見ていくことにしましょう。
年度
|
騎手
順位
|
1着
回数
|
2着
回数
|
3着
回数
|
着外
回数
|
勝率
|
連体率
|
複勝率
|
収得賞金
(万円)
|
2016
|
99
|
6
|
12
|
8
|
268
|
0.020
|
0.061
|
0.088
|
10927.3
|
2017
|
64
|
14
|
16
|
12
|
340
|
0.037
|
0.079
|
0.110
|
20766.1
|
2018
|
40
|
27
|
28
|
19
|
531
|
0.045
|
0.091
|
0.122
|
33763.2
|
2019
|
24
|
0
|
0
|
0
|
11
|
0.000
|
0.000
|
0.000
|
0.0
|
累計
|
|
47
|
56
|
39
|
1150
|
0.036
|
0.080
|
0.110
|
65456.6
|
以上、2016年から2019年途中までの藤田菜七子騎手の騎乗成績をお伝えしましたが、いずれも素晴らしい成績を上げていたことがこれでお分かりだと思います。
それではなぜこのような素晴らしい成績を上げてこれたのか、ここからはその点に絞ってみていきたいと思います。
この経歴で素晴らしい成績はなぜ?
デビューしてから3年ほど経過したわけですが、年を追うごとに成績が上がっていることは、やはり本人の努力、訓練のたまものだといえそうですね。
勝負の世界で特に女性が少なく相手は屈強な男性が多い環境にあって、なかなか実力を発揮するのは大変なことだと思います。
以前テレビで見た際、藤田菜七子選手は筋トレで、かなり激しく鍛錬していることを知りました。
想像の範囲ですが、やはり大きな体の馬を自分の思うように操る技術というものは、体力がないとできないと思います。
とかく非力であるといわれる女性ですから、男性以上に厳しい訓練をする必要があるのではないでしょうか。
それは厳しく苦しい訓練に違いないでしょうが、勝つための努力を惜しまず、しかしジョッキーは体重を増やすことができませんから、その葛藤に勝たなければなりませんね。
体力づくりと共にレースを組み立てていく頭脳が求められるスポーツですので、読書をしたり精神面で鍛えることも必要なことと思います。
いずれにしても大変な努力と根性がないと続けることはかなり厳しいと言わざるを得ませんね。
藤田菜七子の実力と 騎乗技術は?
増沢由紀子さんが達成した大記録JRA通算34勝まであと3勝まで迫ってきた藤田菜七子騎手ですが、その実力や騎乗の技術はどうでしょうか?
ここからはその点に集中してお伝えしたいと思います。
これが藤田菜七子の実力と騎乗技術なのか?
そのことをよく表したエピソードがありますので、ここでご紹介します。
デビュー後9年間で達成した通算34勝の増沢由紀子さんに比べて、それを3年間で達成しようとしている藤田菜七子さんは、騎乗技術も当然優れていますね。
それを別の男子騎手が証明するような発言をしていますが、その騎手は石橋脩騎手です。
世界最高峰といわれているR.ムーア騎手ですがその神騎乗ともいわれているナンバーワンの騎手の技術を、まさに藤田菜七子は彷彿させるような騎乗技術を持っている、とその技術力を絶賛していますね。
特殊な才能を持っているともろ手を挙げて褒めているところを見ますと、本当に藤田菜七子は素晴らしい技術で勝ち進んでいると思います。
まだ若い藤田菜七子は一体どこまでその才能と技術を高めていくのか、これからも大いに期待したいと思います。
競馬ファンのみならず、あまり競馬に興味がない人たちにも、その名前がこれからもみんなに愛されていくように、注意深く見守っていきたいと思います。
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