新春恒例の東京箱根間大学駅伝が、1月2日午前8時に晴天の下、23チームによって激しい戦いの幕が切って落とされました。
95回目の今回は、スタートした直後、大東文化大の新井康平選手が転倒し、足を怪我するアクシデントが発生しました。
1区では東洋大学が1位、中央大学が2位、そして5連覇がかかる注目の青山学院大学が3位となって2区の選手にタスキをつなぎました。
スタート直後にけがをした大東文化大の新井選手も、痛めた足を引きずるようにして何とか23位で、必死にタスキをつなぐことができました。
続く2区では依然として東洋大と中央がトップ争いを続けましたが、日大のワンブィ選手が10人抜きで、見事に区間賞を獲得しました。
また、国士舘大のヴィンセント選手は8人抜きで注目の華の2区を制しトップに立つ快挙を成し遂げました。
この時点で青学大は8位と遅れてしまい、連覇の重圧か?と思わせる走りで遅れてきました。
3区ではさすがに戦前から期待された、青学大の森田歩希選手が見事な走りを見せて、区間新記録を達成しトップに躍り出ました。
4区では東洋大の相澤晃選手が区間新記録でトップに躍り出ましたね。
2位には2分48秒差で東海大が続き、3位には3分30秒差で青学大が続きました。
そしていよいよ最終の5区ですが、國學院大の浦野雄平選手と東海大の西田壮志選手、法政大の青木涼真選手の3人が見事に区間新記録を達成する素晴らしい走りを見せてくれましたね。
その結果往路での優勝は往路新記録を達成した東洋大が、2年連続7回目の優勝を成し遂げ、2位には1分14秒差で東海大、3位には國學院大、4位には駒沢大となりましたが、青学大はトップから5分30秒差で6位の結果となってしまいました。
第95回箱根駅伝往路優勝は東洋大学
今大会の大きなハイライトとしては、最終山登りの5区において、3人の区間新記録が出たことではないでしょうか。
山登りの激しい戦いを見た
5区の最高記録は國學院大の浦野雄平選手が1:10:54という素晴らしい記録でした。
次に早かったのは東海大の西田壮志選手の1:11:18の記録、そして3人目は法政大の青木涼真選手が1:11:29ということで、5区で3人の区間新記録達成はとても珍しい記録で、それだけデッドヒートが激しかったことを物語っていますね。

青山学院は5分30秒差で6位
そして注目の5連覇という期待がかかる青学大でしたが、4区まではそこそこの走りをしていたのですが、5区で期待された竹石尚人選手が、山の神らしさを発揮できず、後方のチームに抜かれていきました。
他の大学生が追い抜いたとき、普通ならそれに気づいたときには何かしらの反応を示すはずですが、今回竹石選手はほとんど何も対応ができませんでしたね。
しかし何かアクシデントがあったようにも見えませんでしたので、何か精神的に不調があったのかもそれないくらい調子が出ませんでしたが、山を下る際には調子が戻ってきたようで最後の方で二人の選手を追い抜いてフィニッシュをしました。
山登りと下りでこれほど走り方が違ってしまうことなど、竹石選手らしくない感じがして、テレビ中継されている竹石選手がまるで違う選手が走っているような感じがしてとても残念な思いがしました。
去年の大会では途中で足がつってしまい、後半遅れてしまい今年こそはと練習に励んでいましたが、相反して山上りでは大ブレーキとなってしまいましたね。
それでも山下りではいつもらしさが出て二人を追い抜きましたが、6位の結果で終わってしまいました。
タイムもトップから5分30秒差ですので、5連覇に向けて黄信号が灯ってしまいました。
最後まで諦めず頑張って欲しい
しかし復路でも何が起きるか最後まで分からないのが箱根駅伝ですから、決してあきらめることなく、復路でも全員力を合わせて頑張ってほしいと思います。
今年の箱根大学駅伝は見ていてとても面白かったです。
今までそれほど注目をされていなかった選手たちが、予想外といっては失礼ですが、力を出し切って頑張った結果だと思います。
復路でも往路に負けないくらいのデッドヒートを繰り広げて欲しいと願っています。
報道ではさすがに原監督も、あまりいつもの元気はなかった感じですが、それだけに復路の選手たちはプレッシャーが掛かるでしょうが、決してあきらめない気持ちを忘れないで、頑張って欲しいと思います。
後に続く後輩の選手たちにも、その気持ちを大切に持ってもらいたい、青学魂をここでぜひ私達ファンに見せて欲しいと強く願っています。
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