ロサンゼルスドジャースの公式球団サイトから5月9日に発表された記事によりますと、日本で元横浜DeNAベイスターズやソフトバンクホークスで一時活躍し、現在は独立リーグに在籍中の、北方悠誠選手がマイナー契約を結んだとの情報が入りました。
ドジャースのフリードマン編成本部長への取材では、まだ正式に発表できる段階ではないとのことですが、もし実現すればまた新しい人材がメジャーで活躍する機会を与えられたことになりますね。
北方悠誠投手とはどのような選手なのか、お伝えしたいと思います。
北方悠誠の現在は?
改めまして北方悠誠選手のここまでの経歴などをご紹介します。
北方悠誠(きたかた ゆうじょう)選手は1994年(平成6年)1月25日生まれで現在25歳、佐賀県唐津市の出身で、身長は180cm、体重は84kgの右投右打の投手です。
野球は小学校2年生の時に友人から誘われて始めたそうです。
最初は遊撃手としてプレーしていましたが、中学生になってからは軟式野球部に入って遊撃手と投手を兼任しプレーをしていたとのことです。
その後唐津商業高校へ進学し硬式野球部に所属、1年生の時から早くもベンチ入りをしました。
2年生の春になってからエース番号をもらいましたが夏の佐賀県大会では、初戦で敗退してしまいました。
しかし秋の佐賀県大会では全部で5試合に出場し、全て完投勝利を挙げてチームを優勝に導きました。
これはすごいことだと思います。
3年生になってからは夏の佐賀県大会の準々決勝戦で延長15回を完投で投げて引き分けとなり、翌日行われた再試合でも完投しています。
まさに驚くべきスタミナにはびっくりですね。
あの2018年の第100回高校野球選手権大会で大活躍をして、秋田県勢に準優勝をもたらした、金足農業高校の吉田輝星投手を彷彿させるほどの投手だったことが分かりますね。
その結果、第93回全国高校野球選手権大会への出場が決定し、唐津商業高校は佐賀県代表として腫れの甲子園球場への出場を果たしました。
初戦では宮城県代表の古川工業高校を相手に13奪三振を上げ9対4で勝利を挙げ、試合終了後にうれしい校歌を聞くことができたのです。
おそらくその1勝は心に残るものだったと思います。
しかし続く2回戦では、強豪の栃木県代表作新学院高校と相対し153キロの速球を武器に10奪三振を奪ったのですが、試合は惜しくも2対3で敗れてしまいました。
僅差での敗戦でしたのできっと悔しかったことと推測しますが、素晴らしい試合だったことと思います。
結局高校生時代の甲子園では18回を投げ、防御率は2.00で奪三振数は23という結果に終わりましたが、素晴らしい投手の記録だと思っています。

北方悠誠の投手としての成績は?
この甲子園での活躍ぶりに対してプロ野球からも注目をされ、2011年10月に行われたプロ野球ドラフト会議では、横浜ベイスターズから1巡目での指名を受けました。
その結果、契約金は推定で8000万円、年棒は同じく推定で720万円で入団契約を結び、晴れてプロ野球選手になることができました。
あこがれのプロ選手になりましたが、横浜時代は思うような活躍はできませんでした。
2012年から2013年にはほとんど2軍での出場となりましたが、投球フォームをスリークを―タ―からサイドスローに変えたことで、投球動作が途中で止まってしまうなどの症状(イップス)に悩まされるようになってしまいました。
そしてついに戦力外を宣告されました。
翌2014年11月に12球団トライアウトへ参加しテスト生として福岡ソフトバンクホークスの秋季キャンプに参加した後、育成選手契約を結びました。
しかしここでもあまり好結果を得ることができず、支配下登録を得ることなく戦力外になってしまいました。
高校生時代にあれほど活躍してきましたが、プロ野球に入ってからはほとんど活躍できず、今後野球を続けられるか悩んだと思います。
その答えとして、まだ現役を続行したいとの希望を持ち続け、2015年11月に2年連続で12球団トライアウトへ参加しました。
その結果、今度はプロ野球ではなく四国アイランドリーグplusの「愛媛マンダリンパイレーツ」への入団が決まりました。
後期リーグ戦において15試合に登板して1勝1敗、防御率は2.43という成績を上げました。
その後同チームを退団し2018年1月には「信濃グランセローズ」と契約を結びました。
16試合に登板、0勝3敗で防御率は7.22という結果に終わりました。
同年10月には「栃木ゴールデンブレーブス」に移籍をしましたが、このチームには元巨人軍の村田修一選手が一時所属していましたね。
このような野球の経歴をたどってきたわけですが、本当に野球をすることに生きがいを感じる北方悠誠選手には、頭が下がりますね。
北方悠誠はドジャースとマイナー契約を結んだ?
そしてここまで頑張ってきた北方悠誠選手にとって、朗報ともいえる情報が入ってきたわけです。
あのロサンゼルス・ドジャースからマイナー契約を結びたいとのことですから、北方選手にとってもうれしいニュースではないかと思います。
もちろん日本でのここまでの投手成績は正直言ってあまり芳しくありませんでしたが、今後のメジャーリーグでの活躍に期待したいと思います。
今まで現役生活をあきらめることなく必死に頑張ってきた結果、メジャーへの道が開けることには喜び以外ないのではないでしょうか。
過去においても野茂選手を筆頭に最近では菊池雄星投手など、いろいろなプロ野球選手たちがメジャーリーグへ挑戦してきましたね。
北方悠誠選手もその一員に加わって活躍できることを念願しています。
頑張って実力を発揮してもらいたいと思います。
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