2019年のプロ野球も3月29日にセパ両リーグ同時開幕を迎えます。
昨年は広島カープと埼玉西武ライオンズがそれぞれリーグ優勝し、日本シリーズでは福岡ソフトバンクホークスが見事に広島カープを破り、日本一に輝きました。
果たして今シーズンはどのような展開になるのでしょうか、今から期待でワクワクしますね。
今年のここまでの話題の中心は、高校生ドラフトで新入団をした、中日の根尾選手を筆頭に広島の小園選手やロッテの藤原選手、さらには日ハムの吉田輝星選手などの逸材がそろって初めてのキャンプを無事に終えて、これからそれぞれ球団内で活躍を期待されていますね。
そんな中で、前巨人軍の監督で今は野球解説者として頑張っている「高橋由伸」さんについて、詳しく仕事ぶりなどを追ってみたいと思います。
高橋由伸の解説者としての評判は?
開幕前の春季キャンプでは全球団について、視察を繰り返して細かく観察をされていたのが印象的でした。
巨人軍の現役を引退してすぐに経験したことがない監督にいきなりなった高橋由伸さんでしたが、やはり事前に危惧されていたように経験不足から来る選手起用法などによく批判が寄せられていましたね。
しかし一方では岡本和真選手を筆頭に吉川尚選手など若手の選手を育て上げ、監督として見事な育成も果たしました。
私も巨人ファンの一員として見ていたのですが、どちらかというとやはり不満感の方が強かった気がします。
しかも試合中に見せる顔がとても暗い感じがして、これで大丈夫か?との思いが強かったことも事実です。
結局シーズンでは第3位となりクライマックスシリーズでも勝てずに監督を降りました。
残念ではありましたが、それ以後の高橋由伸氏の顔を見ていると、今までとは全く違ってとにかく明るい表情が目に付くようになりました。
おそらく誰が見てもおなじような気持ちではないかと想像できますね。
そして全球団でのキャンプ視察では、どのチームに対してもいつも明るい笑顔で監督や選手たちに気軽に声をかけていたのが印象的でした。
持ち前の野球理論をそれほど強くは出さず、選手たちに対して率直な感想を話していましたが、全体的に高評価ではないかと思います。
中でも一番印象的だったのは広島カープから巨人にFAで移籍した「丸佳浩」選手の人的保障として巨人から広島カープに移籍した「長野久義」選手の取材時に、本人と直接話をした際に見せた、以前のチームメートとの懐かしそうな話しぶりが印象的でした。
おそらく長野選手にとっても高橋由伸さんと会って話をすることができて、とてもいいひと時を過ごせたものと思います。
プロテクトから外されての人的保障ということで、長野選手にとっては何で自分が?との思いが強いはずですが、そんなことをおくびにも出さず笑顔で接していた姿が、長野選手の人格ではないでしょうか。
その長野選手と柔らかい笑顔で話していた高橋氏も立派だと思います。
今後はおそらく巨人戦を中心に野球解説者として番組に出る機会も増えることと思いますが、監督時代のエピソードなどを交えての楽しい解説をしてくれることと期待しています。

高橋由伸は監督の復帰はない?
そこで気になることといいますとまだ先の長い話ではありますが、果たしてまだ若い高橋由伸さんにとって、この先監督復帰についてどのように考えているのでしょうか。
そこでここからは監督に戻ることがあるかどうか、もしあるとすればどんな監督像を胸に描いているのか、そのあたりを中心に見ていくことにしたいと思います。
過去のプロ野球解説者の経歴などを見ていますと、やはり解説者として活躍した後、プロ野球の監督として復帰を果たした樋地も結構いますね。
おもな所では今は亡き星野仙一さんや今季から中日の監督に就任した与田剛さんなどです。
一例を挙げますと星野仙一さんはNHK解説者として活躍中、当時の巨人軍川上哲治監督から吸収して監督業に戻り大活躍をされました。
また近くは先ほど挙げた与田監督についても同様だと思います。
やはり監督という仕事は経験がものをいう職業ですから、それを身につけることが大切です。
一度プロ野球を外から見ることによって、今まで見えなかった細かいところにも気が付いて、それを監督となってから実践できることになります。
コーチでも同じことがいえると思いますが、個々の選手一人ひとりが明確な目標を設定し、段階を追って少しずつでも目標に近づいていく、その過程を指導者である監督やコーチが、私情を挟むことなく正確に把握して的確なアドバイスをする。
そして最後は選手自身が気付いて修正していきながら、大きく成長するわけですね。
結局最後は選手本人の努力しかないのではないでしょうか。
そして目標を達成できたときにはチーム自体の成績もより上がって行くことになります。
大打者や大投手が必ずしも良い指導者のなるとは限りません。
ややもすると自分の経験を選手に押し付けてしまい、何でこんなことができないのか、と相手を責めてしまうことにもなりかねません。
そう考えるとやはり指導者である監督という仕事は、傍で見ているほど簡単ではないということになりますね。
ですからこれからしばらくの間はプロ野球解説者として様々な試合の展開や各チームの監督の采配ぶりを学んでいくいい機会だと思います。
いずれにしても人を指導することは並大抵なことではできませんが、それでも何度か自分自身が経験することで、身につけることができるわけですね。
これから先いつになるかわかりませんが、できることなら再び高橋監督としてどこかの球団を率いて欲しいと願っています。
もしもプロ野球界が無理だとすれば、高校野球や大学野球の監督として出て欲しいと願っています。
きっと素晴らしい監督になるものと思っています。
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