大相撲春場所は大阪府立体育館で明日3月10日を初日として24日までの15日間、戦いの火ぶたが切られます。
毎年のように大阪場所は荒れるという予想がいつも事前に出されますが、果たして今場所はどうなるでしょうか。
若い力士に活躍と共に、中堅力士やベテラン力士勢も今や遅しと初日を迎える準備に余念がありません。
いつも私は大相撲中継が好きでNHKの放送を楽しみにしている一人ですが、毎回不思議に思っていることがあるのでお伝えしたいと思います。
遠藤関が四股名を変えない理由とは?
それは、多くの力士は入門後しばらくするとしこ名を本名から新しく変えることが多いということですが、石川県出身の遠藤関が今も本名のしこ名を続けていることです。
わたしは大夫以前から遠藤関は何でいつまでも遠藤を名乗っているのかな?と思っていました。
何か変えないわけでもあるのかなと思っていましたので、今回改めてそのわけを知りたくなり調べてみました。

遠藤関はなぜ改名しないの?
そこでなぜしこ名を変えないまま今日まで来たかを探ってみました。
色々な情報がありましたがけっきょくどれもこれだ!という決め手がありません。
本名のまま最後引退するまで同じだった力士で有名なのは、輪島関や出島関などいずれも北陸出身力士でした。
これを見ますと何か因縁がある気もしてきますが、真相はやはりはっきりしていませんね。
本人や親方がそのままでいいというのなら、最後まで全うすることでいいんじゃないかとのことだと思います。
たしかに今まで呼ばれていた名前が変わってしまうことには何か違和感が生じるのかもしれませんね。
遠藤関の新四股名の予想は?
そこでまだ小さいころの遠藤について情報がありましたのでここで少し披露させていただきたいと思います。
小さかったころ遠藤のお父さんは礼儀、忍耐力を身につけた方がよいと考えて相撲教室に通わせました。
最初は嫌だと断った遠藤でしたが、断っても断ってもいつも連れていかれたそうで、ついにあきらめて相撲教室に通い始めました。
地元穴水町の相撲連盟副会長の話では「背は高かったのですが周りの子供たちに比べて泣いてばかりいたので、すぐに相撲をやめると思っていました」と語っています。
しかし遠藤の優れていたところを見つけました。
それは「遠藤の素直さに将来性を感じていました」との話から分かります。
そんなわけですが最初は毛嫌いしていた稽古にも素直に行くようになります。
相撲自体が好きになり始めたのはいつからかといいますと、遠藤が小学5年生の時だそうです。
あの超有名な元横綱の朝青龍関に(当時は大関でした)金沢巡業場所で会ったそうで、その朝青龍の相撲の取り口を見て面白さを感じました。
スピードと共に豪快な投げ技、そして絶対に負けないという強い闘争心や絶妙に決まる技の数々にまさにしびれたという所です。
その結果あれほど毛嫌いをしていた相撲に対して大きな興味を持つように変わったそうです。
自分もあの朝青龍関みたいに強い横綱になるんだ!との決意が生まれた瞬間でした。
そして12歳の時ついに決意を固め親元を離れて単身、金沢市内に移り住みました。
時は巡り日本大学へ進学した後早速相撲部に入り団体戦に出るようになったそうです。
そして遠藤が19歳のときに以前会っていた朝青龍関に偶然ですが食事で顔を合わせることになりました。
「いい体をしているからプロに入るのかい?ガンバレよ」と声をかけられたそうです。
やはりここでも朝青龍関との縁があったことになりますね。
さて少しばかりといいますか、かなり話がそれてしまいましたので、ここで話を元に戻しましょうか。
先ほど来しこ名について話が出ましたが、実はしこ名については、NHK大相撲中継の相撲開設者である北の富士勝昭さんからも指摘されていたそうです。
それはだいぶ前ですが2015年の9月場所で6日目に豪風関との対戦で遠藤関が勝利した際、「もしも遠藤が三役昇進を果たしたら、追手風部屋ゆかりの『清水川』(元大関だったそうです)という素晴らしいしこ名をぜひとも名乗ってもらいたいもんだね」との願いを語っていたとのことです。
この話を聞いて私が感じたことは、やはりできれば新しこ名を名乗ってほしいということです。
つまりしこ名というものは本名ではなくて、その力士が持っている雰囲気などがしこ名によって変わるということです。
先ほどのエピソードも北の富士さんがそうなってほしいとの願いがこころの中にあって、つい本音が出たのだろうと思います。
遠藤関は過去において膝に大けがをして長く休場を余儀なくされていた時期がありましたね。
十両の下位まで番付が下がってしまったこともありました。
しかし不屈の精神と辛いリハビリで見事に復帰をしました。
稽古でも辛抱を重ね、ついに三役まで戻ってきたこともありました。
少しでも長く好きな相撲を取ってほしいと願っています。
人気は今の大相撲界でも5本の指に入ると思いますので、多くの遠藤関ファンも幕内で初優勝を獲得してほしいとの願いが強いと思います。
明日から3月大阪場所が始まりますので、ぜひ今場所での大活躍ぶりを見ていきたいと願っています。
ガンバレ遠藤関! 目指せ初優勝賜杯を!
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